朝ごはんはしっかり食べよう
「まず、朝ごはんを食べたいんだけど、食べられる所はあるかな?」
「はい、私たちも食べに行くところだったんです。」
「私たち?」
「俺だ。」
はい?
熊さんの顔、怖いですよ。
「こちらはコンスタンスさんと言って、昨日から食事と泊まるところをお世話になったんです。」
「それはそれは、ケイがお世話になりました。」
にこやかなバイロンさんと渋顔の熊さん。
「いえいえ、妹同然のケイですから、お気になさらないでください。」
なんかどや顔だし…。
えーん、2人がなんか怖いよぉ。
『ぐぅーーーーーーっ』
私のお腹、最近主張し過ぎだぁ!
「わっはっはっ、お前のお腹はよくしゃべるなぁ。」
熊さん、面目ないですぅ。
「俺もしばらくまともなメシを食ってないから、食いに行こうぜ。」
バイロンさん、優しいですぅ。
私たちはナディアさんの店に行ってお腹いっぱい食べました。
ナディアさんと気まずいかな?と思っていたけど、バイロンさんの登場もありなんとなく誤魔化した感じ。ここは必殺技『愛想笑いだぁ!』なんちゃって。
しかし、この人たちの食べる量ったら凄いんだぁ!
朝からお肉をモリモリ食べて、スープもどんぶりに入っていて、ロールパンも男の人の握り拳くらいあるのをあるだけ食べてた。
数えていたけど、熊さんで6個、バイロンさんは5個食べてたね。
食べ終わって一言「もうパンないの?」だったよ……。
熊さんは分かるとして、バイロンさんのあのスリムな体の何処に入るんだろう?