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ホリング村

私って何歳に見えているんだろう?

話しをすると優しく噛み砕いて話してくれる。

まさか10才くらいに見ているんだろうか?

ま……まさかね。


コンスタンスの身長は2メートル近くはあり、顔の殆どが髭で隠れていてよくわからないが、明るいブラウンの髪に私と似た黒い瞳。

たぶんハンサムだと思う。


フレアとユピィに色々と聞きたい事がいっぱいあるけど、端から見たら独り言をぶつぶつ言っているように見え、危ないやつになるから聞けない。

 

2人とも楽しそうに頭の周りを飛んでいるから、心配な事はないだろう…と思う。


30分程歩くと畑が見えてきた。

畑の向こうに家が集まっているのが見える。

のどかな農村の風景だ。

これがホリング村かぁ。


平屋の家が並んでいる中、一軒だけ二階建ての建物が建っている。

熊さん(名前が長いから熊さんでいいよね)は、その家の扉をあけると「ナディア、ただいま」と大きな声ではいって行く。

「スタン、お帰りなさい。あらスタン、この子どうしたの?」

うぉー、ボンキュボンの美人さんだぁ。

ただいまって入って行ったから、もしかして熊さんの奥さん?

「あぁ、街道でグルガに襲われていたんだ。

それより腹が減ってくたくたなんだ、メシ食わしてくれないか?」

「ちょっと待っててね。」


そういうと、殆ど待たずにシチューとパンが出てきた。


うぉー、久しぶりにまともなお食事!

「いただきます。」

一口食べると口の中に優しい味が広がっていく。

「美味しい…」

自分でも驚くほどの勢いで完食した。


「まぁ、よほどお腹が空いていたのね。おかわりは?」

食べたいけど無理ー!

ラーメンどんぶりくらい大きい容器に並々と入っていたんだよ。

おかわりは首をブンブン振って丁寧にお断りさせていただきました。


「まあまあ、ずいぶんと少食なのね。」


ちょっと待ったー!

これの何処が少食なんだぁ?

私はシチューの他に大人の拳ほどあるパンを3個も食べたよ!


私が食べている間に熊さんとボンキュボンのお姉さんの間で、簡単な説明は終わっていた。

私へのボンキュボンのお姉さんの態度が、小さな子どもに対するものだった。


熊さん、貴方はどんな説明をしたの?









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