変身のお時間です
ちょっぴり時間は経ち・・・
なぜ俺は
女の子になり
学校にいる?
飯島薫、心の川柳。
気づいたときに、女の子になり、さらに木津た時に学校の屋上にいた。何故だ。
「なぁ、おい。お前の言ったことはもう信じたよ、だけどなんでここにいるんだよ。」
「ふふふ、中高生に非現実的な話を持ちかけるといえば、学校の屋上が定番だと、第345期から決まってるんですよ」
ドヤ顔で説明する電波(仮名)、まぁ、いいけどさ。
「でよ、電波。俺が女の子になって、悪と戦う……だっけ? なんでそんなことするわけ?」
「で、電波ってそれ、私の名前ですか?」
「まずそこに突っ込むのか、本名があるなら名乗れ。ちなみに俺は飯島薫だ」
「私は、日本正義会関東支部、ヒロイン任命係ユナです。フルネームは長い上に日本人むけではので、そうですね……割愛してシラユリ・ユナと呼んでください。」
自分の名前を割愛するなよ、なんか面倒臭いし、電波ユナでいいだろ。ダサいけど。しかも組織名(?)も、正義会って、ださすぎる。
「顔に出てますよー❤」
心読まれた!? つか、「“日本”正義会“関東支部”」ってことは……
「あら、その顔は気づいちゃいました? そうですよ、正解中に正義会は存在します。本部はアメリカにありますよ。とはいっても私たちの住む世界と、この世界は別物なのでこの世界の本部も「此方の世界支部の本部」って感じですね。」
じ、じつにわかりにくい説明だ。
「まぁ、とにかくあなたは、闇の世界という異世界からやってくる悪魔を、こう……バーっとやっつければいいんです。」
「わかるか!」
って、自分の声に違和感がある。この感じいやだな。
「ああでも、その前に、パートナーを見つけ……どうしたんです?」
「ほぁっ!? いや、その、どの辺まで変身してるのかなと」
俺は男子高校生だ。胸についた二つの山、大きさはクラスの女子より少し大きいくらい。形もいい(気がする)、自分のものとはいえ、見たい。
見たい!!
すごく、見たい!!!
てなわけで、襟元を引っ張りー
「ぐばぁっ!!」
「ぎゃー、鼻血!!」
なんという、威力。俺はその場に倒れこむ。電波がおれに近づき、抱きかかえる。
「は、初めて見る生の胸が……これでよかった。」
「ちょっ、自分の胸ですよ!」
電波の鋭い指摘、そう、そうなんだけどさ……。
「血が出過ぎて死ぬ……元に戻して」
俺が震える声でいうと、電波は「またまた~」といわんばかりの表情で「変身の強制解除は本人しかできませんよー」と、言い放つ。え、マジで?
「一生このまま?」
「時間経過で自然に戻りますから、あと30分くらいで元に戻りますよ。でも、修業を積んで、自力で返信と解除を会得してくださいね」
「……うん」
でなけりゃ、出血多量で死ぬ。
あ、まだ“下”を確かめてなかっブハッ、想像したらまた血がっ!!
「ギャーー、しっかりしてください~~~」
電波の声が遠のいてゆく。ていうか、さっきから胸が当たってるんだが、巨乳少女さんよ。
「まだ死んじゃだめです~~!!」
ああ、死んじゃう❤