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2011  作者: 瀬川亮太
1/1

始まり

今日2011年10月28日

マヤの予言では地球は滅亡することになっている。

しかし、午後3時を過ぎた今もいつもと変わらない平和な時間が続いていた。


アメリカにある大学に通っているエドは今年大学に入学したばかりの1年生だ。

彼が朝学校に行くとそんな話をしている生徒もちらほらいたが、普段と何一つ変わらない景色が待っていた。

友人はもう今日で地球も終わるとゲラゲラと笑い、最後だからもうガールフレンドと帰ると言う。

「お前も帰るか?滅亡パーティしないか?」

ニヤニヤしている友人の肩を叩き

「何も起こるわけないだろ。オレはレポート今日中にしあげなきゃ怒られるんだよ。」

と笑いエドはクラスに向かった。


午後4時を過ぎエドがそろそろ帰ろうかと立ち上がった時、クラスのドアが開いた。

そこには親友2人が立っていた。

「一緒に帰ろうぜ!飯でも食いに行こう!」

今誘ってきたのはクリス、幼馴染で運動神経抜群の男前だ。

「ここはやっぱりピザだろ?」

こいつはアメリカンフットボールをしているジャック、とにかく大きくて力が強い。

「なんでも良いよ。」

とエドは立ち上がり、三人は行きつけのピザ屋に向かった。


食べ始めて少したった頃

「今日何も起こらなかったな。結構心配してたんだけどな。」

ジャックは予言やら占いをいつも信じている。

二人はそんなことあるわけないだろと、ジャックをバカにし笑っていた。

ピザも食べ終わり三人で談笑していると机のコップがカタカタと動いている。

「なんだ?」

エドが気づき、三人の目がコップに集まった。

三人がコップの異変の意味にに気づいたその時、ドン!と大きく揺れ始めた。

「これはなかなか。」

とまだ余裕のあるクリスをよそに、予言通りと言わんばかりの顔でこっちを見るジャック。

揺れはかなり強く、店内はぐちゃぐちゃになり通りに面している大きな窓ガラスも割れてしまった。

店の中をハリケーンが通り抜けたかのように物が飛び、机や椅子が宙を待った。

収まったかと思うとまた暴れ出す、これがどれだけ続いたのだろうか。

店内は見る影もなく荒れ果て、ありとあらゆる物が散乱していた。


揺れが一旦落ち着くのを待ち、エドたちは立ち上がった。

ホコリが舞う中、少し落ち着きを取り戻し思考回路が働き出したエドは

「外を見に行こう。」

と外の様子を見に瓦礫の上を歩き出した。

二人も立ち上がりエドの後に続いて店を出た。

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