続・永遠にしりとりしていたい!
私、三原カナは、どこにでもいるようないたって普通の女子高校生。
隣の席の島地くんが好きなんだけど、想いを伝えるなんて難しいから、友達みたいな関係を続けているんだ。
席替えという嵐を越えて、今はこうしてまた隣の席。
この場所は絶対誰にも譲らない!!
そんな強い決意で日々を生きてる。
……まぁ、決意したってあまり意味はないんだけどさ。
「さぁ、しりとりを始めようじゃないか」
今日はいつもとは少し違った話しかけ方にしてみたんだけど。
「うん、いいよ」
突っ込んではもらえなかった。
でも自然な形でしりとりは始まっていく。
これはもう毎日の習慣になっている。
「なたねあぶら!」
「ランプ、かな」
「プルプルのゼリー!」
「理不尽な言葉、かな」
いつまでこんな風にしりとりしていられるんだろう?
分からないよ。
答えなんてどこにもない。
でも、それでも、一秒でも長く……こうしていられればいいな。
「万歳!」
「イクラ、とか」
「ラッコ!」
「小判収集家、とか」
「かまど!」
教室内はとっても賑やか。
こっそりお菓子を食べている人、ノートを開いて自主的に勉強している人、数名で喋っている人、なぜか大声で歌っている人、喧嘩みたいな謎の絡みをして楽しんでいる人……などなど、いろんなことをしている生徒がいる。
それぞれがそれぞれの方法で今この時を楽しんでいるんだね。
私たちがしりとりをして楽しんでいるのと同じように、きっと皆それぞれのやり方でこの瞬間を大切にしているんだ。
「ドア、だね」
「明日!」
「たまり場、だね」
「晩餐会!」
「イルカショー、かな」
「小学校!」
「うに、かな」
「にんじんケーキ!」
「気持ち、とか」
「チンゲンサイ!」
「イライラしている店員の集まり、とか」
島地くんは途中あくびをしていたけれど、そんな状態であってもしりとりに付き合ってくれる島地くんってとっても優しいなぁ……。
「リボンのデザインの服!」
「草むら、だね」
「ラッパー!」
「パンダ、だね」
「騙す!」
「炭火焼、かな」
「キンメダイ!」
「イルミネーションデート、かな」
「ときめき!」
「キリンのマーク、とか」
「栗拾い!」
「居間、とか」
「真っ黒!」
「ロバ、だね」
「バイト!」
「年を重ねることの意味、だね」
「民宿!」
「栗きんとんを食べる、かな」
「ルビー!」
「ビンタ、かな」
「たまねぎ!」
「義理の母、とか」
私たち二人のしりとりに終わりはない。
どこまでも続いていくんだ。
……私たち二人の関係も、それと同じように、終わりなく続いていってくれるといいな。
◆終わり◆




