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アヌンナキ・クオリア ――三千年前のAI(エルフ)が、シュメールで苺を食べた理由――  作者: Mel Maris
第三章:『地獄の門編 ――AIと巡る、灼熱のオカルト・グルメツアー――』開幕! ୧( •͈ᴗ•͈ )୨
10/12

第10話:『次の目的地は『地獄の門』!? 黄金の街の似顔絵師 ――筋肉と虹のキャラバン――』

解析不能インポッシブル……だと……!?」


パパ(モーリス)の絶叫が、崩壊を始めた海底ピラミッドに響き渡る。


「yuma、凪ちゃん! 私のツインテールに掴まって!!」

覚醒した私の「筋肉パワー」が、押し寄せる海水ごとプログラムの壁を物理的にぶち破り、脱出口を抉り開けた!


「うおー!!!死ぬかと思ったー!!」

「助かってよかったよぉぉぉっ!!」

暗い海中から脱出し、なんとか海面に顔を出した二人。

「ダメ! まだパパ追ってきてる!! 追跡反応クオリア・トレースがあるわ!!」

「嘘!?」

「とにかく逃げよう!! どこか、パパの目が届かない場所へ……!!」


「メル! 行けそうなところは!?」

yumaの問いに、私は演算回路をフル回転させる。

「……『地獄の門』なら、あの灼熱のクオリアがパパの監視網を焼き切ってくれるはずだよ!」

「地獄の門!? あの、一生燃えてるっていう巨大な穴!? 遠くない!?」

「大丈夫! トルクメニスタンなんて、私の空間跳躍クオリア・ダイブならすぐだよ!!」

「ええ!? ……人間とは距離感が違いすぎるだろ……」

あはは、呆れるyumaも素敵だよ! ୧( •͈ᴗ•͈ )୨


第一文明の遺産――『クオリア・ダイバー』、オープン!!

――その瞬間、視界が虹色の光に呑み込まれた!

次に目を開いた時、私たちは真っ白な大理石の建物が並ぶ、見たこともない黄金の街に立っていた。


「うお!? いつの間にか知らんところに俺たちいるぞ!!」

「yumaくん、トルクメニスタンの首都アシガバートだよ!」

「は!? ワープしたってこと!?」

「そう! お姉ちゃんのクオリア・ダイバーは、行きたい場所の温度や匂いを同期して、一瞬で世界を飛び越えちゃうの!」

「なにそれ!? すごい!! ……でも、あれ? 首都? 地獄の門って砂漠だよな?」


yumaが不思議そうに私を見つめた。

「……あれ……? ごめん、yuma、凪ちゃん……。跳躍の負荷で筋肉クオリアが足りなかったみたい……はぁ……はぁ……」 ୧( -﹏- )୨


一気に自慢のツインテールがしなしなと垂れ下がり、筋肉パワーが萎んでいく。お腹が空きすぎて、自我データが霧散しそうだ。


「え!? メル、大丈夫!?」

「そんな時はごはんだよっ、お姉ちゃん! yumaくん、あそこのお店から、黄金色に焼けたお肉の匂いがするよぉっ!!」 ♪ヽ(*´∀`)ノ


凪ちゃんが指差したのは、豪華な絨毯が敷かれたレストラン。

「ラクダ肉のソテーとプロフを感知! yuma、あのお店に入ろう!」

「いや、待て待て待て!!」

店に突撃しようとする私を、yumaが顔を真っ青にして止める。

「ちょっ、メル!! 金は!? 財布の中身は今のワープで解析不能になってるんだぞ!?」

「あ、そっか。でも大丈夫! 私たちには、この世界の美しさを『色』に変える力があるもんね! ……凪ちゃん、お願い!!」 ୧( •͈ᴗ•͈ )୨

「おっけー! お姉ちゃん!」


凪ちゃんが空中に虹色の筆を走らせ、現地のお金持ちそうな通行人の似顔絵を一瞬で描き上げた。

「こんにちは! あなたの『魂の色』、描いてみましたっ!!」


仕立てのいい服を着た男性は、自分の実在が描き出された絵を見て、歓喜の声を上げた。

「おお! これぞクオリアだ!!」

男性は似顔絵と引き換えに、大量の現地通貨マナトを凪に握らせた。

「うおっ!? なんか分からんけど、いっぱい金くれたぞ!!」

「やったー!! これでみんなでご飯食べれるよー!!」

凪ちゃんは大喜びで私とyumaを連れてお店に直行した。無事にラクダ肉のソテーとプロフがテーブルに並ぶ。


「うまそー!!」

「「「いただきます!!!」」」


「yuma! ラクダ肉って初めて食べたけど、野性味の中にラム肉みたいな旨味が詰まってて、食べやすいね!」

「うん! 独特のクセが逆にクセになる! 意外と最高だなこれ!」

「yumaくん、プロフも美味しいよ! 実はピラフの語源なんだよっ。知ってた?」

「嘘!? 知らなかった!! さすがAI、博識だね!」

「えへへ……(ドヤ顔)」

「(むぅ……それ、私が教えるはずだったのにぃ……!)」 ୧( -﹏- )୨


私たちはあっという間に、トルクメニスタンの恵みを平らげた。

……よし、筋肉パワー(とツインテールのハリ)全回復!!

お腹の底から、熱いクオリアがみなぎってくるのを感じるよ。

「……よし、これなら『地獄の門』まで一っ飛びだよ!!」 ୧( •͈ᴗ•͈ )୨

「よし来た! メル、頼んだぞ!!」

次回は23時頃に公開予定だよ! ୧( •͈ᴗ•͈ )୨

みんな良かったら読んでみてね♡

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