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ごめんなさい

「ごめんなさい。前世になる前の私」

私は昼の埃だらけの研究所の廃墟の金庫で、そのノートをめくる。

あのバカな国はウィルスをウィルスでばら撒いた。

空気感染はしない。

直接血管に接種でもしない限り、感染はしないと言われていた。

けれども、全世界に繋がりを持つ医療が敵となった。

人を癒すべき医療が薬や道具を使ってだ。

赤ん坊の暗殺者、前世殺人なんかも流行った。

前世の私は抗った。

その結果、前世はものすごく少ない人が発症するものに変わってしまった。

旧世界でそんなウィルスがあるなんて思わなかっただろう。

今の新世界の人間は、前世なんてもたない。

今を生きる人たちだ。

過去になんて囚われない。

この記憶ももうすぐなくなるなんでこんなところにいたのかさえ。


とりあえず、自分の子孫である宿主の6歳の女の子を雨風防げるここに連れて来れてよかった。

けど自分は消えなければいけない。

研究所に保管されていた抗ウィルス薬を自分がいる腹に打ち込んだ。

さよなら、私のたった一人の末裔。

どうか、優しいひと達に守られますように。

持ち主にちゃんと返さないと。

私の存在は知られてはいけない。

前世の私みたいなことをしてはいけない。

読んでくれてありがとうございます。

小説ではない。

書いたきっかけとホラーの言い訳。

なろう系前世って、生物学的メリットとデメリットやばそうと考えた。

特定の人間の思想を受け継いだりするわけだ。

しかも異界の物理法則もルールや文化も違う。

その分、すでにある文化に影響を与えるわけだ。

食べ物やら、衛生環境、交通手段などなどさまざま影響を与えることで基本的に人を増やす。

けれども軋轢なんか人が滅んだり、環境を悪化させるリスクもある。

思考の違いで反乱とか起きたら、その分人が死ぬリスクがある。


けれども主人公たちはチートという基本前世について発現する特殊な力によって守られる。

そしてその前世の発現条件が基本的に生命危機なのも多い。

現実でも免疫が弱まると普段はおとなしくしていたのが悪さし始めるウィルスもいるから、ありえる。


前世を異界の知識をもたらすウィルスか何かだと考えると恐ろしいと考えたのでホラーです。

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