田中雄志、現役シスター。
一応初投稿です。
しぇんどうじゃん食べたい。
♱ 君の選択は ♱
???「ッ、■■■さん‼」
君が叫ぶ。
僕よりそいつを選ぶのかい?
僕じゃなかったのかい?
僕の為にこっちに来てくれよ。
もう僕には、君の赦しも救いもいらないのだから。
■■■「──の結晶。???もみたいよね?」
♰ 残業中の懺悔 ♰
「はっはっはー‼」
元気よく声を出す。だが何一つ喜んでやいないさ。
「おれにすくいがない~リセルシスターすくいたまえ~」
残業中の僕にはリセルシスターの顔が浮かぶ。
リセルはあるアニメのシスターだ。
アニメなんて僕は興味もないが、
アニメ好きの仕事の同期(退職済み。抜け駆けしやがって。)から勧められた。
『シスターのエレナはその最強な力でしあわせになる。』、通称『エレしあ』というものだ。
題名はどこにでもあるものだが俺は引き入れられた。
題名から考えられない壮絶な展開。是非全世界のやつに見てほしいぜ!
そして『エレしあ』の中でも大ハマりしたのが、
“リセル・フローレンス”!
主人公ではないが、エレナの妹だ。ちょーかわいい。
エレナの癒し的位置だ。
好きだリセル!!(唐突)
しかも天才的に才能がある。エレナほどではないが、何でもできる。
だが僕には仕事もできないし、僕にはなにもない。
おっとこういう話もリセルの前では懺悔かな?ははは‼
ははは、はあ。仕事終わんねえ。
電話記録・メール・謝罪報告などの文書をまとめて報告書にする。
一ミリも一マイクロ(マイクロの使い方あってんの?)もつまんねえ仕事だ。
「誰かの怒りを言葉にして、報告書公開。儲けが減って、負のループってやつ?」
なにが楽しいんだろう。あ、そうだ、
死んでしまおうか。
俺は会社を辞める勇気もないが(社長がくそ怖えんだよ。)、
強制的にやめることができる。
それぐらいこの世が嫌だ。
大嫌いだ、『エレしあ』みたいな世界がいい。
“シスターがいれば幸せな世界がいい。”=『エレしあ』
何を考えてもリセルか『エレしあ』にしか頭がいかないのだよ。
この時一つ感じたのは一つ。“夕焼け”
♰ 気が付けば。 ♰
本当に気が付けば、橋の上だった。
そうやって会社を抜けてきたんだっけ。
カゲロウがチリチリと僕を焼き付ける。
ここで一つ物申したい。
こういう橋の上で自サツするときって、
雨じゃないか?嵐だ、嵐がいい。
悲しみを表わすじゃん。
まあ、僕が死んで悲しむやつなんていねえよな。
でも、こういう時にゲリラ豪雨降らねえのかな。
はい、最後まで『エレしあ』思考です。
さよなら。
橋から落ちていく。走馬灯もない。
最後に見えたのは幻覚でほしくない、橋の上にいる笑っている『エレしあ』の“エレナ”。
僕を見ているのかい?エレナ。
もう、おわる…
この時一つ感じたのは一つ。“水色”
────
■■■「この時からでしたんですね…!」
♰ よくある展開 ♰
???「ぁ──丈──?」
ん?
???「ほら坊ちゃん。大丈夫か?」
坊ちゃん???
僕「僕は大人だぞ?」
???「頭を打っているようだ…」
僕「僕は正常だ。至ってな。」
???「エレナ様。この方、頭を打っているようで…ここには病院もないので…」
僕「えれn!?」
???「こら!坊ちゃん!エレナ様を呼び捨てするんじゃない!」
エレナ「いいのですよ、笑。私はエレナ・フローレンス。エレナとお呼び?」
僕「嘘お!?もしかして『エレしあ』のエレナ・フローレンス!?」
エレナ「…?えれしあ?」
ふう落ち着けこれは夢だ!そ…うだ
僕「僕は…死んだんだ。そうなんだよ、自殺して逃げた…僕は」
エレナ「落ち着いてください!あなたは今生きているのですよ‼」
僕「生き…てる…?」
エレナ「こういう時は物理的に…失礼致します!!」
大きく僕の背中を叩く。
僕「いっっっっっつ!!!」
めっちゃ痛いじゃねえか!
痛い…そうだ、生きてる。どうしてなんだろうか。
そしてここは…、
見える景色すべてが腐敗している…
『エレしあ』のウ゛ェルム村の景色に見える!
村人「ねえ!エレナ様!マラが発生したわ!!」
エレナ「急ぎでしょうか?」
村人「いや、まだ発生しただけです。」
僕「マ…ラ…?」
たしかマラって『エレしあ』の作者曰く、
“”ass of Latent Affection(潜在感情の集積)”の略で“Ma-La”って呼ばれる
とか言ってたな。
村人「君、マラを知らないの?」
エレナ「ふふ、若いですものね、教えますよ。」
エレナ「ウ゛ェルム村はこの世界で唯一シスターがいない町。
シスターがいないから、村は腐敗していってるの。
だってこの世界には“マラ”が存在するから。
マラは沢山の人々の思いの集まりから生まれる。
嫌な思いからいい思いまで。
そのマラはいい思いでも、嫌な思いでも時間が経てば怪物化する。
だからシスターがそのマラを怪物化する前に水晶化してしまうの。
だが怪物化した場合、シスターがこれもまた対処する。つまり戦闘よ。」
マラの説明…。『エレしあ』の設定と完全一致!!!!!!!
僕「ということは…本当に『エレしあ』の世界に…来た…のか…?」
夢なんだろうか、夢でなくてほしい…。
???「おいおい大丈夫かよ…坊ちゃんよ。」
ウ゛ェルム村の…この人は…、
僕「僕を坊ちゃん呼び…ウ゛ェルム村のグレイおじさんの子供への愛称!」
グレイおじさんは優しくウ゛ェルム村の用心棒だ。
グレイおじさん「おう…そうだが?」
エレナ「急に頭が治りましたか?」
僕「そのバカにしっぷり、エレナだ!」
エレナ「ダメです、また頭がバカに戻りましたわ~‼」
村人「あの…そろそろ…」
エレナ「少し喋り過ぎましたわね。私は仕事があるので失礼します。」
グレイおじさん「おう、エレナ様いつもありがとな。」
エレナはウ゛ェルム村にシスターがいないと心配し、
よくこのウ゛ェルム村に来ている。
僕「…エレナがどっかいってしまった…。」
エレナが行ってしまったから、
そろそろ触れていなかった坊ちゃんの件を確認するか。
僕はずっと座っていたため、立ってみる。
僕「うわあ!!!」
…幼児…化……してる…僕…。
色々あり過ぎて理解できていなかったことが思い出した。しかも最重要ぐらいの。
エレナがいるということは?
リセルがいるのか!?!?!?
僕「会いに行きたい…」
リセルは僕の天使でいて、最強で、あのエレナが溺愛している。
あの笑顔、あの微笑み、あの美貌。頭もいい。優しさ100%。純度MAX。
もうリセルは神なのかもしれない。
そして神は人間を導く!僕を導いてくれリセル!
つまり会うしかない!
因みにリセルは原作でウ゛ェルム村に来る描写はない。
僕「ここにいても会えない…でも、もし本当にこの世界なら──」
だが“シスターになる”ことで、シスターのリセルに会えるだろう。
ウ゛ェルム村にはシスターがいない、
だったら助かるんじゃないか?
そう思ったら、もう行動していた──。
この世界はすべてに優しい。
それは“シスター”がいてくれるから。
だがこのウ゛ェルム村には“シスター”がいない。
だからマラによって荒れていくんだとも。
でも僕がいればなんとかなろう。
一歩踏み出して大声を出した。
僕「今日から僕がシスターだ。敬いたまえ?」
♱ 一般人『田中雄志』。多分シスターになります。 ♱
アニメを見ない雄志は、アニメあるあるが『エレしあ』あるあるとよく言っています。
ところでしぇんどうじゃんどこ。