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ルーナを助けにエリシオンに来たシーベルは、ルーナ救出を前に息絶えた。それを見たルーナはショックを受けて魔力爆発を起こす。魔力爆発の破壊力でルーナは鳥籠から解放されたが、ルーナを放っておくはずはない。そして主神ゼウスも降臨しルーナの最後の戦いが始まる。

風塵の巻き上がるエリシオン。その中で、ルーナはシーベルを抱き起し膝枕をして、静かに、顔を眺める。


 「まさか・・・本当に死んじゃったの?ねぇ返事してよ・・・」返事は帰ってくることはない。


 「あんなに偉そうにしてたのに何で動かないのよ・・・」ルーナは吸血鬼として母メルティアの血液を取り込み、メルティアがシーベルに対して持っていた気持ち・記憶も魂の中に取り込んでしまっている。


 そのためメルティアの感情が拍車をかけてしまい、余計に悲しみがとまらないのだ。


 周囲の状況は動いており、すでにシーベルを抱き起すルーナの周囲を生き残ったネームドエンジェル達が取り囲んでいたが、なかなか2次覚醒したルーナに攻撃を仕掛けられないでいた。


 ルーナは魔力爆発を経て精神的にも極めて不安定な状態である。


 神族側の状況としては、もしも隙があるとすればそれは今を置いてほかはないのだ。


 ルーナの身体はすでエリシオンの莫大な神気を取り込み、二次覚醒を完了している。欠損した左腕もザクザクになった身体も、圧し折られた両翼も全て綺麗に修復しており完治しているように見える。


 現在、周囲を満たす夥しい空間マナは全てルーナから放出されている事がわかる。


 「これだけの空間マナを放出できるエネルギー体を私は見たことがない、、、もはや手に負えないかもしれないぞ。」アルテミスは、アポロンに向かって呟く。


 「ならば、いまのうちにこいつを全力で殺すしかないのではないか?」


 「できるとも言えないのだが・・・むしろ女王が落ち着くまで力のある神や大天使を集めて封印するのが正解ではないのか?残念だが、ゼウス様の力を借りるのが最善だろうな・・・」


 「ばかな、今更ゼウスにそんな事頼めるか!ここは何としても残った天使軍と私が収める。」アポロンは周囲の神気を集中させ最強の神の力を練り上げる。


 「ジャッジメント・フレイム!!」


 赤く燃え盛る神の炎がルーナに襲い掛かる。


 裁きの炎はルーナを包み込み、大きな球体と化し燃え上がる。


 ルーナは、ただシーベルの骸が傷付かないように周囲に結界を張り安全を確保。改めて涙に濡れた顔を天空に位置するアポロンとアルテミスに向けて睨む。


 「この臆病者供め・・・貴方達がなにもしなければあなた達を敵視する事もなかったのに・・・」ルーナの瞳に憎悪が宿る。


 「オメガ・フォトン・バースト!」全ての物質を最小単位の粒子に分解する光の波動が裁きの炎を押し返して行く。


 「不味い!アポロン回避しなさい!」アルテミスは緊急回避する。


 周囲にいるネームドエンジェルたちは、アポロンを護るべく一斉に高エネルギー攻撃をルーナに集中させる。


 高エネルギー同士がぶつかり合い、眩いばかりの光が荒野と化したエリシオンを満たして行く。


 一進一退の状況に歯噛みするルーナは、高エネルギー粒子で満たされた空間を押しのけて動き出す。


 「あなた達が、あなた達さえ居なければ・・・ささやかな世界の些細な物語で話は済んでいたのに・・・なぜ介入して来た!!」ルーナは怒りに任せて高エネルギー空間を高速で移動していく。


 覚醒したルーナは高濃度マナが満たす空間を高速で移動する。シーベルの持っていたブロードソードを手に空間転移も駆使して確実にネームドエンジェル達の頸を刈っていく。


 ほぼほぼ天使達が駆逐されかけたその時、神の雷がルーナに落ちる。


 「きゃあぁぁっ」ルーナの悲鳴が響き、僅かの静寂が訪れる。


 「ひどい有様だな・・・たかだか魔女一人にここ迄されるとは・・・」ゼウスの降臨である。


 ルーナは、母メルティア譲りの光の粒子を盾に漸く雷を防いだ。母を冥府に送った最強の雷である。


 「ほぅ・・・それを防ぐか・・・次はどうかな・・・」二発目の雷がルーナを襲う。流石に二次覚醒を果たしたルーナでも防ぐのがやっとである。


 何度目の覚悟だろう、ルーナは再びマナを研ぎ澄ます。莫大なマナがルーナに集まっていく。身体が眩い程に光を放つ。


 「うっ、くううぅんんん・・・」自らの身体すら光の粒子に還元してしまう程のエネルギー空間を作り出す。余りにも急激な変化にルーナの体が耐えられなくなって全身から霧のように血液が飛び散る。

  

 「ほぅ、我が雷と真正面から対峙出来ると思っているのか?」


 『ケラウノス!』「ドドドドォォン」


 ルーナのか細い身体に眩い雷が落とされる。魔力を集中している最中のルーナには、なす術もない。


 しかしルーナはその時を狙っていた。ルーナの身体は神の雷をも吸収して更にマナを蓄積していたのだ。


 とは言えマナの器としても限界に近づいていたルーナは身体が自己崩壊し始める。


 「あぁ私もここ迄ね・・・でも、最後に一矢報いるから、覚悟してね・・・神様・・・」


 ルーナは既に実体は、崩壊してしまい器の形は消滅していた。ただエネルギー体として魂が形として残っているだけである。


 この最後の攻撃を放てば消えてしまう存在だ。


 「さぁ最後よ。天界に大きな傷跡を・・・」続いて過去最大の魔力爆発がエリシオンを包み込んだ。


 全て光の渦に巻き込まれて楽園は無常の空間と化す。


 巻き込まれてアポロンとアルテミスは、消滅した。そして本当の静寂が訪れた。


 再び戦力を失った天界は地上を浄化する機会を失ったのである。


 測らずもルーナは母メルティアと同じ役目を果たしたのだ。


 これでまた数百年は天界が地上に侵攻する事は無いであろう。


 ルーナを知り、そして結末を知らぬ者たちはただ帰りを待ち侘び、あの可愛らしくも美しい女性を語り次いでいくのであった。


う~ん。次の作品はもっと計画的に作りたいな~。今までお目汚しすみませんでした。次は頑張ります。

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