新たな出会い( オルタニア大陸編)
ルーナはアンブロシアの追手から逃れ、オルタニア大陸という新たな地へ逃れ移った。『進化の箱庭』と呼ばれる四大国と一4大国の中央に位置する小国の5国家で構成される軍事国家が近接する争いの絶えない大陸である。そしてルーナは再び魔法剣士として新たなる一歩を踏み出したのである。それに伴い新たなる出会いが待っているのであった。
オルタニア大陸は『進化の箱庭』と呼ばれる四大国と一小国の5国家で構成される軍事国家が近接する争いの絶えない大陸である。
北西は人工知能AIが支配する機械工学国家、北東は大魔王率いる魔族の国家、南西は古代魔法国家、南東は強化人間による国家、中央にはその四大国家全てに接する小国が存在していた。
ルナは胸に受けた古代呪術の解呪の為にオルタニア南西にある古代魔法大国イーラの首都エクリアを訪れていた。
ルナは、黒の魔導着で身体のラインの見えるタイトなデザインの服装をしている。そのスタイルの良さに誰もが振り返る。
ただし全身には夥しい数の魔封装備が装着されており物々しい雰囲気を纏っているのだ。魔封装備は全て魔法国家アンブロシア製でデザインには豪華な宝石を核として使っているため装飾品と見間違う程だ。これらの魔封装備は、大賢者シーベルにロックされてしまいかなりの無理をしないと外せない。
ルナは殆どの魔力を封じられているのだ。とは言え剣王の称号を持つ彼女は身を護るには事足りているのに加えて、魔力が押さえ込まれた状況でも魔力効率をあげる事によって魔法も使用可能なのだ。
エクリアに来て一ヶ月、今はエクリアのギルドに加入してソロで活動しており、最速でDランクに上がっている。
今やエクリア屈指の美人剣士であるルナは、生きる為に冒険者をする一方で魔塔に通い古代魔法を学んでいるのだ。
古代魔法言語を学ぶ事により自分にかかった呪術を解呪する意味合いだけで無く、現在大量の魔力が使えない自らの状況を改善するため有効だったのだ。
「こんにちは、最近よくお見かけしますね。何かお探しですか?」黒の長髪、漆黒の瞳の極美形の男性が声をかけてきた。
ドキッとしてその男性の顔を見つめる。
「はい、私自身古代呪術を受けてしまいまして、その解呪法を探して居るんです。」
男性はにっこりと微笑む「そうですか、では私がお手伝い致しましょう。」
少しはにかみながら男性の顔を見つめる。
「あっ、あのぉ魔塔の方ですか?」
「失礼しました。私は魔塔主のアーシェラ・フォン・ランティスと申します。」
驚いて俯き気味に視線をおとす。「私はルナと言います・・・」
「存じ上げておりますよ。街では青く輝く髪と青い瞳の美人剣士が魔塔に通い詰めていると情報がありまして、、、貴女は結構有名なんですよ。」
「おかしいなぁ静かにしてたつもりなんですが・・・」
「貴方ほどの美人であれば誰も放っておかないと思いますよ。」ルナは最近冒険者のパーティ勧誘意外で余り他人との会話はしていなかった。
「所で先程のお話しですが、宜しければ私が解呪して差し上げますよ。」
「よろしいのですか?」
「もちろんです。その代わりと言ってはなんですが、私とデートして頂けませんか?」
「エッ・・・」ルナは突然直球アプローチに、顔を真っ赤にして俯いてしまう。
「貴女に興味があります。出来れば、もっと貴女の事を教えて下さい。」
「はい・・・」
お~い、閲覧ありがと~。さみしいよ~。カオナシのようになっている作者である。