ほこりにホッコリ
ある朝の事だった
目覚めた僕の隣に、もう一人の僕が居た
見た目は、そっくり。ただ唯一違った点は
若干ザラついたトコだけ
その他は、全て僕そのもの
態勢をお越し対峙する
じっと目を見る。相手の僕も見返す
まるで、鏡に向かってる感じだ
話をしてみる
意外に話が合う
あっという間に打ち解け何でも話た
僕の良い所、悪い所、気を付けた方が良い
所、直した方が良い所。普通他人に指摘
されたらムカついて突っぱねるトコだが
自分の内心に響き、ムカつくどころか
不思議と心地良い
君に逢えて良かった
話し合えて良かった
ありがとう
途端にもう一人の僕が埃の如く風と共に
去り跡形もなく消え去った
そういえば、聞いた事がある
部屋にたまるほこりの成分は、90%近くが
その部屋に住む人間の皮膚組織から出来ていると
そうか、もう一人の僕は、僕の皮膚組織=ほこり
だったのか
符が落ちた。
また逢えるかな
きっと逢えるね
ほこりを除去しなければ。