際限なき世界 3
できるだけ頑張って更新します。
「…え??」何を言い出すかと思えば僕が人間じゃないだって??そんなまさか。この17年と4ヶ月を人間として生きてきたんだ。腹が減ればご飯も食べるし、ケガをすれば痛みも感じる。僕はまぎれもなく人間のはずなんだ。
「あなたは元々邪悪な世界から来た生き物なの。邪悪には邪悪で対抗しないと。だからあなたが必要なのよ。」
[人間]じゃなく[生き物]だと言われたのが僕の中で引っ掛かる。
「まぁ僕が人間かどうかは置いといて、僕に何をしろって言うんだ??こう見えて柔道3段!!…なんて特技はないんだけど。」
「それは実戦で明らかになるわ。…ほら、来たわよ。」
そうして彼女が指差した方向には彼女が言う[邪悪なモノ]の姿があった。
その[邪悪なモノ]の姿は人間そのものだった。茶髪でタバコをふかしている。まさに今風の青年って感じだ。
「さぁ。行くのよ。」
「まさか僕に言ってるのか??」
「他に誰がいるのよ。闘えばあなたの能力はわかる。とりあえず逝きなさい。」
「…それは漢字が間違ってるんだよな??」そんなことを話してるうちに青年もどきがこっちに向かってきた。手には日本刀が握られている。
「くそっ。やるしかないのかよ。」僕は足元に落ちていた鉄パイプを握り締め、迎え撃った。
青年もどきの斬撃を受け止めた。はずだったが、鉄パイプはあっさりと真っ二つだ。そして僕は左の肩口から右の腹辺りまで、ばっさりと斬られてしまった―――