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白いモヤの中で目指したもの

友達にも出演してもらってます。

ちなみに、主人公はもどき

もどっきーは、あだ名です。

気が付くと、白いモヤがかかった空間に私はいた。


此処はどこだろう?

周りを見渡してみるが、モヤのせいで遠くが見えない。


かろうじて見えるのは、目の前にある畑と田んぼ。

畑と田んぼといっても、何も植えられてはいない。


そして、どこに繋がるのか分からない細い道。

この3つしか存在していなかった。


不安になった私は、とにかくこの場を離れようと歩く。

少し歩くと、見覚えのある後ろ姿を発見。


友達の歩美ちゃんだ!


私は、歩美ちゃんを発見したのが嬉しくて、声を掛ける。


「歩美ちゃん!」


「もどっきー!」


そして、歩美ちゃんと目的も分からぬまま、歩き出す。


「私達、どこに向かわなきゃいけないんだっけ?」


歩美ちゃんなら、何か知っているかもしれない。

そんな気がして、問いかける。


「多分、こっちだと思う」


歩美ちゃんの言葉を信じて、モヤのかかる道を二人で歩く。

相変わらず、景色は変わらない。

ただ、ひたすらに…畑と田んぼ。


このまま、歩き続けたら何か変わるのだろうかと不安な気持ちが生まれてくる。


すると、周囲に少しずつ人影が見えてきた。

皆、同じ方向に向かって歩いている。

もしかしたら、どこかに向かっているのかもしれない。

その姿を見て、私達も同じように向かう。


そして、人影に連られてしばらく歩き続けた。


彼らの後に続いて歩いた道は、坂道や下り坂。

今まで、歩美ちゃんと歩いた道よりも変化があった。


しばらく歩いていると、建物の前にいた。

それは、国会議事堂のような建物だった。

壁は白く、とても静かな佇まい。


中に入ってみると、広い空間に椅子が沢山並んでいた。

また、私達よりも先に到着したであろう人達が、集まっていた。

雰囲気としては、少し映画館に似ている気がする。


キョロキョロと周りを見渡してみると、一番前の席に向かいあうように、一人の男が座っていた。

その男は、黒い軍服のような服を着ており、独特の雰囲気を醸し出していた。


私は、彼が何か知っているのではないかという謎の直感から、その男に話し掛けた。


「あの…私は何をすればいいのでしょうか?」


目の前の男は、私の目を見て言った。


「お前達には力をつけてもらわないといけない。

戦って守るために。その為に呼んだ。

でも、お前が力を学ぶ場所はここではない。お前は、もう一つの会場◯◯の方だ。」


男からその言葉を聞いた瞬間、何故だか納得というか、腹にストンと落ちるものを感じた。

それが何かと言われると、分からない。

ただ、私は戦うのだ!という気持ちだけが存在していた。


男に地図を見せられた私は、この建物から出ようとする。


歩美ちゃんは、この建物で良かったようで、歩美ちゃんを残し、独りで行く。


出口に向かう中、人混みに、友達の二山さんの姿を発見した。


声を掛けたい気持ちがあったが、声を掛けなかった。

それは、振り返ってはいけないという強い確信めいたものが私にはあり、振り返ることはしなかった。


そして、建物の外に出ると、タイミングを合わせたかのように、一台のバスが入ってくる。


私は、何気なく、バスの方を見る。


そのバスの中に、沢山の人影があった。

よく見てみると、その姿は、人間ではない。

頭は、生クリームのような形をしているし、手足も異様に長い。

妖精だ!と私はなんとなく思った。


そんな彼らは、酷く疲れているように見えた。

疲れて眠っている者、傷を負っている者もいた。


その姿を見て、戦場から帰還したみたいだ。

何故だか、そんな風に思えたのだ。


私も同じように、何者かと戦うのか。

その者は、強いのだろうか。


そんな事を思いながら、夢から目覚めたのだった。



こういう謎の夢を見ると、体力を持っていかれます…

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