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選ばれる命

 踏み荒らされた大地には、ただ死骸だけが残されていた。

 戦場とは思えないポッカリと空いた空間はまるで真空地帯で、音も色も全てを吸収し、重苦しい静けさを漂わせている。

 そんな全てが終わった場所で、濃紺の制服の男は革ブーツで重なった死体を蹴り返し、「生きているヤツはいるか」と頭が痛くなる程の音量で声をかけ続ける。

 未だ戦闘が終わっていないが、リスクを犯しても生存者の命を救うのが男の仕事だからだ。


 あたりを注意深く見渡すと、もぞもとぞと動く死体が目に入った。

「そこ、人間か?」

 折り重なった肢体の小山が微かに膨らみ、そこからぬっと手が出てくる。


 腰にぶら下げた剣を抜き、辺りの死体をブスブスと刺しながら空を彷徨う手を目指して歩く。

 死体だと思って油断をすると痛い目を見る。こうして転がっている奴らが確かにくたばっているかを確認しながら近寄るのが街道警備のセオリーだ。


「無事だったか」

 何かを掴もうとする小さな手を握り、試し掘りの芋を抜くようにそっと引っぱると、「あちこち痛いですが、二人ともなんとか」とくぐもった高い声がした。遅れてハブルの付き人と思しき少女がコゴネズミを押しのけて自力で這い出てくる。

 この襲撃で二人も生き残っているなら御の字だ。もっともハブルの命など助ける価値もないのだが。

 自分のお人好しに苦笑しつつ、街道警備の男は未だ四つん這で酸素を求めて大きく息をする少女の髪を払い、へばりつくコゴネズミの毛を取ってやった。



 ラドはやっとの思いで死体の地獄から抜け出す。

 ひどい腐乱臭のするコゴネズミに挟まれて自分は死ぬのだと思ったが、憎むべきコゴネズミの体は上から踏みつける無数の衝撃を和らげるクッションになってくれた。

 そうでなければ小学生並みのこの体は、衝撃に抗えず内臓破裂で死んでいただろう。


「キミ達は運がいい。そっちの男はダメだった」

 引っ張り上げてくれた男が指差す方向を見ると、胸に折れた石槍を突き刺した御者がいた。

 ひん剥いた目がこの世に強烈な未練を残して、どこか一点を凝視している。

 ほんの数分前まで生きていた男の刺さる視線は、生気が無いがゆえにとても直視できない。

 逃げようとして挟撃されたか。

 逃げられず伏すしかなかったか。

 ただ言えるのは生死を分かつのは機転ではなく、運のみということだ。


「助かったばかりで悪いがここを離れよう。道端に窪みがある。そこなら往来よりは安全だ」

「あなたは?」

「安心したまえ。私は街道警備の隊長だ、サノハラス街道を渡る旅人の安全を守っている」

 そう言って男は制服の飾り徽章を見せた。


 ――安心? 安全を守る?


「砂煙が見えてやって来たんだが手遅れだったようだな。いったい何があったというのだ」


 ――手遅れ? 手遅れだと!!!

 ムラムラと沸いてくる怒りをラドは抑えきれなかった。


「いまさら現れて、何を言っているんですか! 僕らは道中、五日間も街道警備を見ることはなかった! それを全滅すんででひょいと現れて安全ですって!? なんでちゃんと警備をしてないんですか! 仲間が三人もやられたんですよ! 狂獣が出ると噂になっているのに、なぜ!」

 ラドは憤然と両手を広げて怒りをぶちまける。

「キミ達の仲間を助けられなかったのは申し訳なく思う。だが我々も力を尽くしているのは分かって欲しい。私の隊だけで四千ホブ(百二十キロメートル)も見なくてはならない。それにこんな大襲撃はめったにないんだ」

「四千ホブ……」

 まともな移動手段が無いこの世界で四千ホブだと! バカにしているのかと思いつつ、煮えくり返る(はらわた)をやっとの思いで鎮めて口を閉じる。

 言いたいことは山ほどあるが遠くに戦いの声が聞こえてくるのだ、水掛け論をしている場合じゃない。


「それよりも何があったんだ。なぜ狂獣とシンシアナ兵が徒党を組んでいる」

「わかりません。ただシンシアナ兵は『狂獣は俺達を襲わない』と言ってました」

「どういうことだ?」

「知るワケないじゃないですか!!! 僕らは襲ってきたコゴネズミと戦っていただけなんですから!」


 噛みあわない会話を遮って遠くから声がする。

「隊長ーーー! お戻りください!!!」

 かの方を見るとその奥は新たな戦場になっており、狂獣とシンシアナ兵、それと街道警備隊の三者が入り乱れての乱戦になっていた。だがガウベルーア兵は陣形などあったものではなく、てんでバラバラに攻撃をしている。

 魔法を旨とするガウベルーアでは遠距離攻撃が基本だ。そして連携しない遠距離攻撃など魔法の無駄遣いに過ぎない。それを裏付けるように隊長がイラついた声で兵に指示を返す。

「小隊に分けて距離を取れ! 陣形を崩すな! 相手を囲むめ!」

 叱責を受けた兵は敬礼して慌てて戦場に戻っていく。


「詳しい話は後だ。見ての通り今はとにかく戦況が厳しい。済まないが後はキミ達でなんとかしてくれ」

 なんて……これが街道警備隊……。

 まったく、これでは助けられたとは言い難い。



 街道警備隊隊長に置いてけぼりを食らったアキハは、不満げに口の中に溜まった砂混じりの血をプッと吐き出す。

「あの人達だけで相手できんの?」

 いつぞやの戦闘モードに切り替わっているアキハは憮然と言い捨てると、血を浴びてすっかり重くなったローブを脱ぎ捨てて鋭い目でラドを見下ろした。続きを言い返さなかったラドへの非難と、余りに戦いに不慣れな街道警備兵への怒りだろう。


「隊は十五人、シンシアナ兵は七人――」

「コゴネズミはまだ二十匹はいるわよ。ゾウフルも」

 ラドは軽く肩をすくめてアキハに答える。こうなっては戦況を見守るしかない。


 間もなくして、ライカがラド達の前に現れた。

「ひぃぃぃ、なんとか巻いてこれたぞ」

「ライカ! 無事でよかったわ。私達もあとは自力でなんとかしろだって」

「アイツら助けにきたんじゃなかったのか? ヒドイ話しにゃ」

 ラドは遠くで行われている戦闘から目を離さず、無事戻ってきたライカの頭を優しくなでる。三人とも無事だったのは奇跡に等しい。だが生きて帰ってきたライカへの喜びも、二人の会話への共感もなかった。

「ひどくないさ。それでも僕らは生きているし」

 さっきまで怒髪天を突いていたが、二人の愚痴を聞かされて始めて自分が置かれた立場を理解した。

 あの隊長が魔法を放ってくれなければ自分は死んでいた。感謝こそすれ文句を言うのは筋違いだったと。



 隊長が戻った街道警備は、徐々に秩序を取り戻し陣形を整えながら荷馬車からじりじりと離れて、敵との距離を取り始める。

 コゴネズミを攻める小隊は円形に敵を取り囲み、飛び出る敵がいればそれに集中攻撃し、分散すれば中央に集めるように攻めていく。

 確かにこの戦法は知能の低いココネズミには有効だ。敵はどこを攻めたらよいか迷い素早さを活かせなくなる。だがシンシアナ兵はそうはいかない。取り囲まれないように機動力を活かしてうまくバラけ、攻撃の隙をみて間合いを詰める俊敏さを持っている。

 無論そうならないように街道警備は適切な距離を取ろうとするが、戦いに不慣れとみえて遠近を織り交ぜて戦うシンシアナ兵に対処しきれない。すると隙を見つけた敵さんの二人が戦線を離れて荷馬車の方に移動し始めた。

 襲撃の狙いは荷にあるのだから、この行動は当然だが街道警備はなんら手を打つ気配がない。荷物など初めから捨てる気なのだ。


 そんな状況を視界にとらえたライカは「にゃぁ!」と声を発し、荷馬車の方へ吸い寄せられていく。

「おいライカ! どこにいくんだよ!」

 ラドはライカの手を掴む。

「リレイラを守るんだ!」

「リレイラ? どういうことだよ」

「つれてきたんだ」

「連れて来た? だってイチカのリストになかったろ」

「ライカが夜中に工場に忍び込んで書き換えたんだ」

「なんで」

「だってリレイラと離れたら、ライカが母さんになれなくなっちゃうだろ」

 なんてバカな事をしてくれる。魔法局に納めに行くのだから、ここで襲撃されなくても離れ離れになってしまうだろうに。

 だがライカの純粋な気持ちも良くわかる。ライカには血のつながりなんて関係ない。何の血縁も無いちいち達をあれほど可愛がっているのだ、リレイラに対してもホムンクルスだなど関係なく真っ直ぐな愛情を傾けているのだから。

「もう、連れてきたらリレイラが魔法局に納品されちゃうだろ」

「ううう、うにゃ~、けど~」

 ライカは頭をかかえてしゃがみ込み、目を潤ませて遠くの荷台を見た。自分にとって大切なものを大切だと言える素直な心の持ち主――。

 それが高じて、こんな変な事もしてしまうのだが。


 呆れつつも何とかしてやりたいのはアキハも同じらしい。「バカなんだから。でも助けたいんでしょ」と、戦闘モードから抜けた優しいトーンで声をかける。

「うん、だってリレイラが殺されちゃう」

 しんなりお耳にお願い目線……。


「しょうがないなぁ。二対三なら時間稼ぎくらいならできるかな」

「そうね」

「しゅにん! アキハ!」

 白い八重歯を見せて大きく笑ったライカの瞳には、キラキラとうれし涙が光っていた。



 手持ちの武器がないと時間稼ぎもできないので、殺されたカルピオーネが腰に下げていた短刀を取り、三人はシンシアナ兵に気づかれないように荷馬車に近づく。

「ゾウフルは?」

 アキハが尋ねる。

「コゴネズミを蹴散らしたら、その小隊が向かうでしょ。既に数名が向かっているみたいだけど、ゾウフル相手じゃ余り戦力になっていないみたいだね」

「じゃシンシアナ兵を全員倒してもダメじゃない、どうするの?」

「そうだな。僕とライカで荷馬車の後方に向かってシンシアナ兵を翻弄して荷馬車から蹴落すから、アキハは馬を動かして荷馬車を走らせてくれないか。幸いまだ一頭残っているし荷が軽ければ足の遅いゾウフルからは逃げられるでしょ。それに時間稼ぎすれば街道警備がこっちに援護に来るかもしれないし」

「うーん、なんかスッキリしないけど……。わかったわ」

「にゃ!」



 その作戦行動し始めた矢先だった。まだ荷馬車の後ろに取りつく前だと言うのに「おっと、そうはいかないぜ」と、シンシアナ兵がラドとライカの目の前に躍り出た!

 そっと近づいていたつもりだったが足音か声を聞きつけられたか、それとも戦場慣れた奴らだ、初めからこちらの動きに気づいていたのかもしれない。

「荷馬車を走らせようって魂胆か? なかなかいい度胸じゃねぇか」

 そう言って剣先をラドの喉元に突き付ける。迂闊な動きだったと後悔するが後の祭りだ。やむなくラドはそーっと両手を上げる。

「それは僕らも困るな。僕もこのホムンクルスに用があってね」

「おれらもだ」

 ラドは動こうとするライカを目で静止させる。

「みなさんの目的は目覚めたホムンクルスですよね。なら荷馬車はいらないはずだ」

「おうさ」

「なら取引をしましょう。僕も命が惜しい。目覚めたホムンクルスは教えますから、僕らの命を助けてもらえませんか。このままじゃ皆さんに殺されるかゾウフルに殺されるかのどちらかだ」

「取引だぁ? どうせ全部頂いていくんだ、関係はねぇなぁ」

「そうですか? この荷馬車をもって国境を超えるのは結構大変だと思うのですけど」

「ああ!?」と、不機嫌を脅し浴びせたシンシアナ兵だったが、黙り込み――。


「確かにそうだな。ガキ、どれが目覚めたホムンクルスか教えろ」

 よし乗ってきた。こいつらにリレイラ以外のホムンクルスを下ろさせて、身軽になったところでアキハに荷馬車を引かせてトンズラすればいい。ゾウフルはいるがこっちには街道警備もいるのだ。


 ラドは警戒しながらライカと荷台の方に回る。そして中を眺めて「うーん」とわざとらしく唸る。

「一番奥のが目覚めたホムンクルスです。あれを出すには手前のホムンクルスを下ろさないと」

「そうか。他のやつは違うのか」

「これは王都に納品するものです。目覚めたホムンクルスとは違います」

 その言葉に従いシンシアナ兵は手前のガラス容器を取り出し、後ろにポイと放り投げる。さすがにシンシアナ兵は力がある。二人がかりでやっと運び入れたガラス容器を一人で軽々と動かしてしまった。


 ガシャンと騒がしい音を立て砕け散るガラスの培養槽。

 これを見て驚いたのはライカだ。リレイラをあんな風に扱われてはたまらない。「にゃ!」と声を上げて飛び上がる。

「どうした、そいつは」

『ライカ静かにしろ。僕は軟膏を持ってる。培養液を壊されても大丈夫なんだ』そう念じてもライカには通じない。仕方ないので「きっと音に驚いたのでしょう」と平然を装って取り繕う。


 二つ目のガラス容器が放り投げられ、三つ目が放り投げられ、その横でライカは歯に指をあててガクガクと震えている。

 そして四つ目のガラス容器に手がかかったとき。

「にゃぁ!」

「んぁ? どうした?」

「いえ、なんでも。おっちょこちょいのライカがガラスでも踏んだのでは?」

「そうか。そーれっ!」と、シンシアナ兵はガラス容器を投げようとしてライカの方を見た。そして不安に歪んだ顔をみせるライカを見てニヤリ。


「げへへ、これだな」


 いやらしく笑ったかと思うと申し合わせたように、もう一人のシンシアナ兵がラドの横に張り付き大剣ではなくショートソードを鼻先に突き付けた。

「ラドだったか。お前の機転は大したもんだ。ガキのくせにも物怖じしねぇ。お前はハナから俺達に目覚めたホムンクルスを渡す気はなかったんだろう。渡すくらいなら殺すと。だが隣の半獣人はそうはいかなかったな」

「初めから僕が嘘を言うと」

「だろ。なら正直者に聞いた方がいいってもんだ」

「僕らをどうするつもりですか」

「オレは半獣人が嫌いだ。だから殺す」

「しゅにん~、ごめんにゃ」

「だがガウベルーア人はもっと嫌いだ、だからなぶり殺す」

「そうですか。気が合いますね。僕も乱暴な人は嫌いで、そういう人には結構容赦がないんですよ」

「ほほう、ならその短刀でブスリといってくれや。やれるならな!!!」


 短剣を握るシンシアナ兵の手に力が入るのが分かると同時にラドは動く!

「アキハ! 引けぇぇぇ」

 ぴしっと革が打たれる音が前方で響き、馬がいななく。同時に荷馬車はぐらりと揺れて、荷台の上でガラス容器を持ち上げていた男は大きくふらつく。

 ラドは体を開いて突き付けられた短剣を避けるが、完全には避けきれず剣先が鼻の頭を掠めて、赤い軌跡と飛沫を散らす。鼻先とはいえ切られれば痛い筈だが、この時ばかりは全く痛みを感じず、ラドは「目を狙え!」の一声をライカに浴びせた。


 声を受けて飛び上がるライカ!

 そのジャンプ力は凄まじく、次の瞬間には彼女の体は短刀を突き付けていた男の腕より上にあった。そこから花弁が咲くように丸めた体を開き、両腕をクロスして自慢の爪で男の両目を掻き切った。


「ぐわーーー!」と悲鳴。


 着地したライカは「リレイラ!」と叫ぶや、ガラスの破片にまみれて地に伏すリレイラの元に跳躍する。

 だが戦手練(いくさてだ)れのシンシアナ兵は、荷台の上で崩した態勢に拘泥せず、崩れるに任せて荷台から転げ落ち、受け身をとって剣を抜く。そこに運悪くライカが着地してきた。

 シンシアナ兵はこれを好機と段平を横に振り回す。

 柄の握りを持ち変えないと刃は入らないが、段平は見事にライカの胴体にジャストミート! その威力はすさまじく風圧がラドの元にも届くほどで、ライカは「うぎゅ」の声も出せず毬のように吹っ飛ばされ、肩から落ちてバウンドし受け身も取れずに顔から地に落ちた。


 そうしてアキハが引っ張った荷馬車が走り去った後には、目をやられてのたうち回るシンシアナ兵と、怒りに全身の筋肉を倍にも膨らませたもう一人の敵兵が残った。


「ぶっころす!!!!!!!!!!!!!!! てめぇらミンチにしてやる!!!!!!」


 もはや援護してくれる者は誰もいなかった。



 シンシアナ兵は地面を揺るがして一歩を踏み出す。ドシンとついた足跡は乾燥した大地に幅十五シブ(四十五センチメートル)はあろうかという窪みを作る。

 それが点々とラドのもとに向かってきていた。

 万事休すとはこういう時の言葉だろう。

 あの段平は自分が手に持つ小剣では受けることすら叶わないだろう。刃渡りは七スブ(二百十センチメートル)を超えているのだ。よしんば一撃を避けても逃げ切れるものではない。


「死ねや、クソガキィィィ!!!」


 シンシアナ兵の怒声が響く。


 怒り、絶望、無念、後悔、そして愛情。

 気炎を吐く男の後ろには、人から溢れ出た様々な感情が渦巻いていた。それこそ受けきれんばかりの感情が。

 

 ――あっ!


「待って! 待ってください! 目覚めたホムンクルスをあなたは落として殺してしまった。あなたのミッションはどうするんですか!」

「しるか! ボゲェェェ!!!」

「火の魔法を詠唱しろ!!!」

「はぁ? なんだガキ」

「なにか手土産がいるんじゃないですか。例えば魔法の知識とか別のホムンクルスとか!」

「ああもらっていくぜ! てめーの首をな」

「それは止めたほうがいい!!!」と、言うと同時にラドは頭を抱えて地に伏せた。

 その意味をシンシアナ兵は命乞いだと思った。だが当然受け入れるつもりはなくラドの首をめがけて剣を振り下ろす!!!


 だが……。


 その剣は永遠に下りてくることはなかった。


 暫くしてラドが恐る恐る顔をあげると、そこには火柱となった男と、その向こうに魔法を放ったポーズのまま、下着一枚で棒立ちする少女の姿があった。

誤字修正

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