100万字書いた作品の完結に当たり、完結ブーストとやらは起きたのか?
完結ブーストとは簡単に言うと作品を完結させた途端にポイントが増え、ランキングに載ってウハウハという現象の事です。
そんな現象が生じる理由の一つには、完結ご祝儀として読者の方が評価ポイントを付けてくれる点があります。
そのポイントでランキングに載り、それを目にした新規の方が作品を読んでくれ、ブクマがついて更にランキングが上がり、それを目に(以下略)という好循環です。
数字的に説明します。
この「なろう」において小説総数は61万7475件(12月23日現在)です。
うち短編モノは27万8133件で、連載モノは残りの33万9352件となります。
連載モノのうち、完結済のモノは7万8554件です。
割合的には23%が完結している訳ですね。
今も連載中の作品は、約34万件から引く所の約8万件で26万0796件ですが、これから長期連載停止中のモノを除外すると2万8614件に激減します。
つまりエタっている作品は23万2182件で、なんと連載中の作品の98%が該当してしまいます。
恐ろしいエタり率ですね。
因みに6か月以上更新していない、つまり最新部分掲載日が2018年6月23日以前である作品は21万件となります。
調べ方は「小説家を読もう!」の小説検索で、検索条件設定で詳細条件設定を選べば、調べたい項目に合致した作品数が表示されます。
連載にチェックし、連載中か完結のみのどちらかで双方の数が分かります。
除外条件の指定で長期連載停止中の作品を除けば今現在エタっていない(と運営に判断されている)作品数が分かる訳です。
数字による裏付けから導きだされますが、連載モノの98%がエタる中、完結しただけでも評価されるという事が納得出来たのではないでしょうか。
次に、完結済となると”小説家になろう”のトップページ、完結済の連載小説に載ります。
更新された連載小説の数は膨大ですから、折角更新した所で直ぐにトップページから消えてしまいますが、完結済作品の数は少ないのでトップぺージに載る時間が増え、読者の方へアピール出来る時間が増えるのでアクセス数が増えるという寸法です。
エタらない作品を安心して読みたい方は完結済から探すので、win-winというヤツですね。
長々とした前置きでしたね。
本題の完結ブーストはあったのかなかったのか?
結論としてはあったけれども効果は薄そうだ、です。
効果は作品の内容次第という身も蓋も無い分析をしたいと思います。
まずは分析をする私の作品の情報ですが、2016年2月から連載を始め、2018年の12月16日に完結させています。
12月15日時点でブクマ約2650、ポイントは約6600くらいでした。
完結ブーストはあったのかという分析をしている癖に正確な数値を把握しておらずすみません。
後から思いついたのでスクリーンショットも撮っていなかったのです。
完結させる事によってアクセス数がどう変わったのか?
12月16日に完結させ、その日からアクセス数が激増していますね。
15日には一日1777であったモノが、16日には一気に十倍の18000です。
十倍界王拳かよ?!と突っ込みたくなっちゃいますね。
で、その次の日には3万になっている。
その次の日には3万2千です。
この頃、ポイントも増え、総合ランキングの日間部門で最高250位くらいまで上がる事が出来ました。
でも、これだけでした。
アクセス数は19日には2万5千、20日には1万9千と下がり続け、画像には載せていませんが21日は1万、22日も1万くらいとなっています。
1万アクセスでも15日と比べれば5倍近いので十分高いままなのですが、ブーストは切れてしまったと言えるのではないでしょうか。
結果、今現在のブクマは2760、ポイントは7730です。
ブクマで100近く、ポイントで1000pt近く上がった結末です。
この結果を受けての分析ですが、結局内容次第という事ではありませんかね?
アクセスは増えたけれども、それがポイントに繋がっていないと。
その理由は作品に訴求力が無かった、それだけでしょう。
魅力がそれまでだったという、単純な事だと思われます。
従って、完結ブーストは期待しない方がいいという結論です。
アクセス数は一時的に増えるかもしれないけど、その作品自体に人を惹きつけるモノがなければポイントにはつながらないという、当たり前の話ではないでしょうか。