一茜の歌集(にのまえあかねのうたノート) 桐壺
それではいってみよー
君がため
繰り返したる
雪衣娘
契りももつれ
先も見えやも
《私の真面目訳》
君のために
白いオウムのように
何度も(好きだと)繰り返して言っているが
約束もあやふやになり
先も見えるだろうか。いや、見えないだろう
《脚色した現代語訳(語り口調)》
あなたにもう何度も好きだと、まるで白いオウムのように繰り返しだと告げているのですが、あなたは答えてくれません。約束したのにあれはどうなったのでしょうか。もう先も見えないような感じです
《一応の解説》
比喩の「の」の省略が行われています。
雪衣娘
白いオウムのこと。
(あうむはひとのいうらんことをまねぶらん)(←オウムは人のいうようなことを真似すると聞いています。)
《一解説》
意味はともかく、この歌の音のつながりは、茜のお気に入りです。
茜の和歌の作り方は3種類。
1.意味から(伝えたいこと)から考える。
2.決まっているお題から考える。
3.閃き(音重視)
これは閃きから作ったはず。
そんな今回のテーマはすれ違いの恋です。
個人的な趣味で小説を書いているのですが、その中に登場人物の1人が詠んだ歌として出てきます。
訳では何度も好きだと伝えていることになっていますが、それとなくあなたが好きだといているのに気付いてくれない恋人への歌かもしれませんね。
どちらにしても片思いなのでしょう。
日記でもつけながら恋人のことを考えている女の子を勝手に想像している茜であったりします。
和歌ということもあり、定期更新は難しそうです。短編中心に活動していきたいと思っているのでぜひ、作者のお気に入り登録をして新作をチェックして頂ければ……。(偉そうにすみません。)
和歌の発展に大きく貢献した平仮名に感謝。そして皆様に31音の魔法がかからんことを
雨が降った後の道路を歩いていました。
照り返しがものすごく、道路に布が敷かれたかのよう。
また近くの木の影が……
和歌を読もうと思ったけど、さすがにアスファルトの光景を読むのはなんかな……
と少し心の葛藤。
ちょうど稲刈りをしているところを見たのですが、さっきまで読んでいた本には、清少納言は稲刈りを見ても何をしているか分かってなかったという趣旨のことを書いていて、少し……
やっぱりこの季節は紅葉かな。