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Game of crimes  作者: Riviy
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第28戦:They begin to fight again(彼らは再び、闘い始める)

『神の双子』は合わせた扇を春と勇馬に向ける。


「わかったならなおさら」

「倒してみろよ」

怠惰ヴェルフェゴール大罪人パートナー

嫉妬レヴィアタン大罪人パートナー


バッと2人が2人に向かって走り出す。2人も武器を手に走り出す。

ピョンッとレオンが大きく跳躍し、扇を振りかざす。


「“ジョーカー”!」


レオンが叫ぶと彼女の扇は影をまとったままマヤの武器のように大きくなり、春を潰そうと襲いかかった。


「なっ?!」

「フフフ……じゃあネ?」


「“胡蝶”・遊撃」


バッとリオンの両足元に蝶を模した魔法陣が現れると、それを踏んだリオンは驚くべき速さで勇馬の前に踊り出た。


「えっ?!」

「じゃあな?」


“かまいたち”がまとった扇を驚いて立ち止まってしまった勇馬に振りかざした。




「マヤ!マヤ!」


零が叫ぶ。マヤの怪我は完治した。なのに目を覚まさない。なんで?オレの…オレの支持が、オレの言霊がダメだったのか?オレの……オレのせいなのか?


「なんでや…!なんでなん!」


鈴都が哀に微弱ながらの回復魔法をかけ続けながら叫ぶ。血は止まったし、傷も塞がった。なのに目を覚まさない。なんでや?我の力不足なん?我の力不足のせいなんか?!


尻目に『神の双子』と春と勇馬が戦っているのが見える。だがしかし、2人とも窮地に追いやられている。

嗚呼、自分は仲間の窮地にも、仲間が苦しんでいる時にも、助けることも救うこともできないのか。


『『もう、諦めたらどうじゃ/どうだ?』』


何を、諦めるって…そんなの


『『決まっておるじゃろ/んだろ』』


嗚呼、そうさ、


「「決まってる/決まっとる」」


零を金色の日光が、鈴都を紫色をしたたくさんの蝶が覆った。


「“逃げよ”」

「“胡蝶”・俊足」


2人がそう、発すると『神の双子』の攻撃の餌食になりそうになっていた春の足がレオンの攻撃が“絶対に当たらない”所へ勝手に移動し、勇馬を彼の“かまいたち”らしき風が包み、素早く攻撃が当たらない所へと勝手に避難させた。


「……へ?」

「なにが…あった…?」


春と勇馬が困惑する。が一方のリオンとレオンは嬉しそうに嗤いながら、言う。


「これで全員」

「“覚醒”したね」


その言葉が合図となり、零と鈴都を覆っていたモノが消え、2人が姿を現した。

零は薄い黄色のワンピースのような服で銀の胸当てや肘当てをしている。下はふわりとスカート状になっており、股の前だけスカート部分がない。スカート部分も鎧のようで銀色をしている。露出を防ぐためか黄色のホットパンツを履き、靴も銀の鎧製だ。右肩には月の中に「P」という文字が黄色で直接入れ墨のように刻まれている。短かった髪は腰の所まで長くなり、ポニーテールに結ばれており、両方のこめかみが三つ編みになっている。

鈴都は黒の燕尾服で燕尾服の後裾から腰近くまでが薄い紫で透けており、ネクタイなどの首につける物をせずにシャツの第2ボタンくらいまで開けている。開けているので少し鎖骨が見える。黒の長ズボンを履き、黒の皮靴。左耳のは小瓶の中に「L」という文字が薄い紫色で刻まれているイヤリングをしている。髪型はそのままだ。


零は右手に大剣を、鈴都は右手に魔導書を持って立っている。


傲慢ルシファーと」

色欲アスモデウスの」

「「引き金が引かれた」」


『神の双子』が扇をこちらに向け、言う。すると、マヤと哀が気がついたようだ。フラフラと、だがしっかりとした足取りで立ち上がり、武器を持つ。


「マヤ!大丈夫か!?」

「アイ、どっか痛いところありまへんか?」

「嗚呼、大丈夫だ」

「ダイジョウブダイジョウブ〜♪」


彼らが大丈夫だということに安心し、皆が『神の双子』を見る。

と、一人だけ“覚醒”していないことに気づいた哀が少しだけ悲しそうに笑った後、空色の光に包まれた。

そして、光が晴れると彼も“覚醒”の姿だった。

哀は水色のダウンコートを羽織り、黒の長ズボンにブーツ。両手には指先がない黒手袋をしている。両耳には丸が3つ連なったイヤリング。そして首には雫の中に「D」という文字が白い文字で刻まれたネックレスをしている。髪型はそのままだ。


これで大罪人パートナー、全員が“覚醒”した。『神の双子』は自分達は勝てないと言った。だが、全員なら……大罪人パートナー全員でなら『神』に勝てるはずだ!


「「我らは罪をつかさどりし『神』及び『神の双子』、ジェミニ=クライムリストなり。なんじらの名を明かし、再び闘いの火花としようぞ」」


『神の双子』は一緒に並び、背中同士を合わせて、武器である扇を彼らに向け、言う。2人の武器には何の能力も使われておらず普通の扇に戻っていたが、油断は禁物である。


「……ボクは怠惰ヴェルフェゴールを犯し者……“覚醒”の、名は…睡眠スリーピー・狙撃手スナイパー…」

「妾は傲慢ルシファーを犯し者。“覚醒”の名は女王クイーン・勝利ヴィクトリイじゃ」

「我は色欲アスモデウスを犯し者。“覚醒”の名はポイズン・聖職者プリーストや」


春と零、鈴都が言い、各々の武器を構える。


「俺は嫉妬レヴィアタンを犯し者。“覚醒”の名はウィンド・軍神オーディオンだ」

「僕は強欲マモンを犯し者。“覚醒”の名は真実トルース・詐欺師スウィンドラーさ」

「僕は憂鬱ディプレッションを犯し者〜。“覚醒”の名ハ忘却オブリヴィオン・ムーンダヨ♪」


勇馬とマヤ、哀も各々の武器を構える。

戦う意志をその目に宿した大罪人パートナー達を見て、『神の双子』は嬉しそうに、また愛しそうに笑う。


ーーーーーそして、再び始まる。『神』VS 大罪人パートナーの闘いが。

さぁ、勝つのは、真実を手にするのは、誰だ?


「「Well, let's carve with new page 1(さあ、新たな1ページを刻もう)」」

今週がすっごく忙しい。日曜すら休めません。が、ウチの子達が戦っているのでウチも頑張ります。

次回は土曜から月曜の3日間のいつかを予定してます。6人の大罪人パートナー÷2してリオンとレオンと戦わせようかと。だから多分、2、3話くらい続きます。

一応、終わりまで考えてるんですよ。そこまで行くのが厳しい……。

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