銀の糸
〜銀の糸〜
銀の糸つらつら
束なって白く
銀の糸つらつら
暗闇も仄かに
銀の糸つらつら
二人を結んで
銀の糸つらつら
心地よい風と共に
〜軽やかに回り道〜
ステップを多く踏むことは、きっと悪いことじゃない
ワルツみたいな美しさはいらない
イライラした時に出る貧乏ゆすりも立派な一歩
場合によっては、雨の日に傘を忘れることさえも
日常はいつもランダム
でもリセットされてるわけじゃない
久しぶりの運動で火照りが引かない身体
感覚が鈍った瞬間、鋭く感性が辺りを見回す
湿った風と夜の冷気が、電灯に照らされて
いつもまぶしく感じる光が、少し白く柔らかくなっていた
でもよく見たら、2つある電灯の一つが切れていた
いつから切れていたんだろうか
本日最後のステップは、番台に掛けた左足
時計は真夜中を告げて、今日もまた素知らぬ顔で針を動かし続ける
シャワーを浴びたら、寝る前に少し本を読もう。