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星の墓場  作者: 黒白
第1章 初夏
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第6話 本戦

「そう焦るな、2対1でやるんだ、準備位はさせてくれ」

〈頭でも打ったか?どう見ても1対1だろう?〉

「ダイスさん無事ですか!」

「何この状況!本当に大丈夫なの?!」

「大丈夫だ!お前たちが来てくれたからな!アル!お前はフィスのサポートに行ってくれ!海斗は俺と2人でこいつを倒すぞ!」

「……分かりました!」

「分かったわ!行ってくる!」

〈ほう……後方支援が一人増えただけで何が出来るというのだ?ただの足手まといになるだけではないのか?〉

「ごちゃごちゃうるさいぞ、前を見ろ!」

〈やはりよわ……?!グッ……!〉

カブの目に矢が刺さった

〈(そういうことか、あの弓使い、目がいいのか、仲間を撃たずに的だけを射抜く能力、スピード能力と合わさることで厄介になるな)長期戦は不利と見た〉

「(頭がいいのか……長期戦不利と素早く判断……それが分かった途端海斗の方へ走り出した!)海斗!スキルを使え!!」

「分かりました!!みぞれ!」

〈ほう、1本の弓に魔力を込めることで分散させるスキルか、だが、今のお前は、魔力1につき1本と言ったところ……やはり弱いな〉

「俺を忘れるな!瞬雷5連撃しゅんらいファイブリボルバー

〈5連撃か……これは避けれぬな……天晴れだ!〉

「やっと、終わったのだな………」

「そうですけど、だ、大丈夫なんですかその傷!」

「あぁ、無事だ、早くフィスのところへ………」

「安静にしてて下さい!」

〈そいつは……死にか……けか?俺が………打った1撃でそうなるとは……思えん…………そいつは……疲れているだけだ……寝かせてやれ……グッ!〉

苦し紛れに言葉を紡ぐ

「敵なのにそういうこと言っちゃうんですね、本当は戦う気なんてないんじゃないですか?」

〈………そうだ……強制的に………戦わされて………いるだけで本当は………人類を………滅ぼすなんて………気持ちは………無かったんだ………タイル…だってそうだ………だから手を抜いていた…………お前達……気を付けろよ………ゼドや……我らの王………種族は違うが……別のチームには……少なからずだが………そいつらは………命令に背かず………本能で…いや本心で………お前らを殺しに来るぞ…………〉

「じゃあ、貴方達は殺戮には興味なかったと言うことですか……強制でも街をあんな有様にしたのは許せません、幾ら興味がなかったとはいえ、許せはしない………すみませんが此処で儚く散って下さい…………」

静かに弓を引く

〈罪は償う………許されぬとは思うがな…………また会おう〉

最後にカブは笑った顔を見せた

「海斗?!大丈夫か?!」

「無事ですよ、そんなことより早く行きましょう、僕は強制的にコイツラを送り込んだヤツらが許せないんです……」

海斗は俯きながら憎悪を燃やしていた

「そ、そうか、無事ならいいんだ、早くフィスのところへ行こう!」

「そうですね、それでは先に行きますね、ゆっくり来てくれて構いませんから」

「何故だ?」

「まだ傷が癒えてないでしょう!安静にしてて下さい!」

「お、おぉ?(なんだか雰囲気が変わったな)」

「(早く...早くいかないと!!)はぁはぁ....フィスさん!!」

「海斗?!離れろ!!!」

〈んぁ?新手かぁ?楽しませろやぁ!!〉

「え?!」

「(まずい...とどかねぇ!)海斗!!」

「やれやれ、手こずり過ぎじゃないか?君達」

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