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星の墓場  作者: 黒白
第1章 初夏
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第1話 不思議な光

 2025年4月9日

「フィス………お前に今まで黙っていたことがある………お前は兄弟じゃない、お前の本当の名前はーーー」

「はっ!!はぁ……はぁ……またあの夢か………いったい何回見んだよ」

「フィス!早く支度しろ!今日は入学式だろ!」

「うげ!忘れてた〜!!」

「早く準備しろ!お前はまだしも俺が遅れては学校になんて言われるかわからんのだぞ!」

「くっそ!わーったよ!先行っててくれ!」

 数分後ーー

「なあぁぁ〜〜!!!!!入学式とか嫌なんだがぁぁ!!家でゲームしてぇぇぇ!!!」

「そんな文句言ってないで早く歩いたらどうだ、時間もないんだ急ぐぞ!」

「は?!ちょっ……、急に走んなよ!!!!待ってくれよ兄貴!!」

「何だ?お前はこんなので下手れるようなやつじゃないだろう?」

「うぐ……演技ってのバレてたのかよ………」

「それは当然だ!俺はフィスの兄だからな!兄ならば弟の事など手に取るように分かるぞ!」

(こっっわ…………)

「今怖いと思っただろ!」

「なんでバレてんだよ!もういい!先に行ってる!」

「おいちょっと待て!」

「なんでだよ!」

「忘れ物だ!先に行くならこれを持っていかないと入れないぞ!」

 そう言うと兄ダイスはポケットから丸い石を取り出した

「はぁ?ただの石じゃねぇか何の意味があんだよ」

「分からんが、あの学校は石を持って入らないと敷地内に入れなくなっているんだ」

「意味わかんねぇの………てか、さっきから空赤くねぇか?」

「ん?言われてみればさっきから違和感があるな....」

「違和感ですませんなよ!!!」

 空は徐々に鮮やかな赤か黒く不気味な色に変貌していった、まるで戦争が始まるかのように

「おい!!!フィス!!早く逃げろ!!なにか降ってくるぞ!!」

「マジじゃんかよ!!!てかこの距離避けられるわけねぇって!!!」

「うぐ...まぶしい....」

「兄貴!!!うわぁぁぁ!!」

「フィス!無事か?起きろ!!」

「....ここは.....どこ...だ?」

 目を開けるとそこには現実ではないような、存在自体がないかのようなただひたすらに美しく幻想的な世界が続いていた

 〈お目覚めですか〉

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