GG20.
「いただきます」
本命のTKGへ行く前にまずは半田そうめん入り味噌汁へ箸を伸ばす。理由は箸と喉を湿らせることにあるのだよ。特に朝の喉には滑りを良くするためにそうめんを入れてほしい旨を依頼しておいた。みそ汁の具は普段なんか食べたくないと感じるけどそうめんだけは別なんだよね。
等と言いながらTKGのうえでムニョムニョと体をくねらせている花鰹、まさに『TKGの上のムニョ』やぁーーーーー!
はふはふ。
お味噌汁をごくりっ。ちゅるっ。
はふはふ。
山椒ちりめんをぱらりと味変。
はふはふ。
お茶でフィニッシュ。
「ごちそうさまでした」
洗面台に移動して口腔洗浄、交通安全祈願に天頂へ赤いとさかをつけた“誤審三行”のドカヘルメットを被り愛車の魔導キックスケーターを引っ張り出して登校だ。口ずさむメロディはコンビニのBGMでよく耳にする『白日夢を信じかけてもた』だ。
弟と妹はまだ魔導キックすくケーターの技能が低くて許可が降りないから家人の誰かが魔導車でそれぞれの学舎に送り届ける。個々に出るのはあーしと次男の兄貴だ。
我が家は領地を持っていないからこのラビアンローズ侯爵領領都の家が自宅になる。
領都にはマレビトや前世持ちが多く住みインフラも異世界に近づける努力がされているので通学路の舗装も石畳でも目地の段差が極力抑えられてミニベロでも不快感は低い。中等部になったら車輪の大きな自転車にするべし。
着いた。愛車を預け教室に入ると既にギルドでパーティを組んでいる残りの2人が登校していた。
この領都を治めるラビアンローズ侯爵家嫡子令息とその寄子となるヅ伯爵家令嬢だ。
他にもパーティ外サポーターの面々方のお顔もちらほら。ドベじゃなかったよ。頭の中に几帳面なタイムキーパーがいて時間には煩いんだ。無視していると勝手に体の自由奪われて動かされてしまうんだよね。
えっパーティ名とメンバーの名前が知りたい?
パーティ名は『シルバースプーンキッヅ』てんだけどね、個人名はさあ、本人に使用承認もらってないしね。決して知らないわけじゃないよ。ただちょっとドわs・・・・・わっぷっ、プライバシー保護の観点とこれからのパーティ活動に支障きたすかもしれないし、だいいち授業が始まりそうなんでね―ここまでにしようよ。
さっ猫かぶるぞぉ。
ではまたのご利用をお待ちしております。




