GG10.
少し中まで行くよ。いたくしないからねー。
見張りに察知されないようにある程度まで接近してから吹き矢の用意だ。
遠距離、消音、レーザーポインター付きなんだよ。レーザーは赤とか緑の可視光じゃなくて光の精霊監修でUV寄りの紫と紫外線の境界域だとか。照射点はゴーグルで見えて人肌に一定時間照射続けるとしっかり日焼けするんだぞ。
簡素な砦の見張りはそんなに高くない見張り塔に2人。上空に飛ばしているドローンをそれぞれの真上に位置とらせて索敵に専任してもらってた二つの人格に一組づつハイテク吹き矢を託す。
インビシブルアームをマニュピレータモードにして、えと・・・おいこら、レーザーでターゲットの顔に〝こそどろ〟とか落書きするんじゃありません。めっですよ。仲間外れされると泣くぞっ。やりた~い。
──GO!
上空のドローン一機が急降下をして消音結界を張り同じくして吹き矢が2人のターゲットに刺さる。即効性の麻酔薬とはいえ効果が出てくるまでに反撃とか警報を出されると困るからね。接近して魔道具でスタンのスキルと催眠ガスで多重に制圧した。
数分待つ。はい、こちらが異常も通常とする見張りの出来上がりです。ねっ簡単でしょ。
これで仮の橋頭堡は出来ましたっと。
上空からの情報では大小さまざまな大きさの建物が点在していて、大きいのは食堂、集会所、あとボスの家かな。広場もあるって言うし。ざっと見積もって50から60人前後の規模かな。多いな。攫われたり囚われてたりする人がいないかは手っ取り早く多属性の人口精霊に探らせることにした。晩御飯に間に合うようにだよ。
センターの人、殆ど動きません。




