十二話. 悲しきモンスター?新手のエナドリですか?
「『吸血鬼』はわりとポピュラーなモンスターです。人間の見た目、力持ち、人を惑わす美貌……人間が持つ欲望を詰め込んだ化け物です。あなたは幸運にもそんなモンスターになることができます。いやー、『吸血鬼』になろうとしてもなれない人が多いのにねー。ほんっっっとうに運がいいんですからね。私に感謝してくださいよ」
「うるさい、『吸血鬼』になることによるデメリットを話せ」
「うるさいって、、、傷つきますよ、私。はぁ、デメリットとしては血の恒常的な摂取。今までは別に取らなくても良かったんですよ、摂取してたのは成長するためですから。でも、今度は食事のように摂取することが求められます。要は維持費がかかるってことです。あぁ、トマトジュースを飲んでいるイメージがあるかもしれませんが、あれは単に見た目が似ているから飲んでいるだけです。あれですよ、あの糖質制限ダイエット中にお米の代わりにカリフラワーを食べるみたいなものです」
「他には?」
「日光下で日焼けしたり、聖に弱かったり……今、日焼けをバカにしましたね。日焼けはやばいですよ。これが耐えられるか耐えられないかで一人前の『吸血鬼』かどうかが決まるんですから。まぁ、いずれ味わうでしょう」
「で、これで125人分の情報は終わりか?」
「あっ、ではあとちょっと付け足して。あなたが『吸血鬼』になることによる最大のデメリットはヴァンパイア・ハンターに追われることですね。あなたがこれから起こす事件で確実に日本の警察、または宗教関係者に目をつけられるでしょう。別にこの国の宗教では『吸血鬼』に有効打を与えるのは難しいと思うますが、あなたの正体がヴァンパイアであると判断された場合、ヴァンパイア・ハンターや世界的な宗教関係者に追われる可能性があります。まぁ、宗教は置いておいて、ヴァンパイア・ハンターは確実に追ってくるでしょう。やつらは犬ですからね。ほんと……あっ、すみません。愚痴が出てしまって。そんなわけでヴァンパイア・ハンターは糞ターなんでヴァンパイアってバレないようにしてくださいね」
「えっ、それだけ?」
「イヤイヤイヤ、ソンナワケナイデショ。えーと、あっそうだ。あなたはまだ成長しきっていません。メリットは少し、デメリットもほぼないです。えー、だったら話聞いた意味ないじゃん、ラマヌジャン。とか思ったかもしれません。ただ、今後成長してくるとさっき言ったデメリットもどんどん強くでてきます。そんなデメリットから逃れることはできません。強い薬を飲むと副作用も強くなるみたいなもんです。でも嫌ですよね。何か妥協しなきゃいけないなんて。なので、今後私のお願いを聞いてくれるなら役立つアイテムを上げましょう。今後とも悪魔商店をどうぞご贔屓に」
「いや、金とるのかよ。くそったれ」
「はい、悪魔ですから」
「さいですか」
*
30分って意外に長いな。会話意外になんかすることないかなぁ。後、何分くらいなんだろう。さっきの話のことでも考えてみるか。やつの言うことが正しいなら、計画に大きな変更がいる。どっちにしろ、寝込んで時間を使っているから変更は不可欠だが、あまり妥協はせずに良さそうだな。125人。案外、苦もなく集められそうだ。ろうそくを集めるほうが大変かもしれない。まぁ、理科室にあるアレでも代用できるか試してみるか。
あぁ、未来ある若者。日本の将来を支え、いつか世界に羽ばたくかもしれない雛。まさか、カッコウに落とされるとは思ってもないだろう。どんな顔をするかなぁ。死ぬ寸前考えることは何かなぁ。帰りたい、死にたい、認めたくない、、、それらが詰まったいい顔をするんだろうなぁ。これまで教室で影だったやつ、ムードメーカー、美人、イケメン、金持ち……それらの本性が明らかにされる。良い。すごく良い。早く起きたいなぁ。意外に長いな。何かすることないかなぁ。。。
評価、ブックマーク、感想、本当にありがとうございます。
↑いつかこの中にレビューも入れたいですね。
土曜日出勤が当たり前になりつつある中、なぜ小説が書けるかって言ったらモチベーション以外にありません。いつもアクセス解析ボタン押して一喜一憂している作者からすると評価などが本当に嬉しいです。
っ///別に評価してほしいわけじゃないんだから!




