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No.2の居る学校生活  作者: ジョンセンフン
5/7

No.5 陽キャラは...

「よし! それじゃ今日はこれで解散にするから、みんな気おつけて帰れよ」


 入学式などが終わり、新学期の初日が終了した。明日からは通常授業が始まる。俺が誰かに目をつけられる前にいち早く帰ろうとすると。


「レン君さっきはありがとうね。私あの熊谷って人が苦手で困ってたから......本当ありがとうね」


「別に良いけど一つだけ守って欲しい事がある」


「えっ? 何?」


 別に言わなくても分かっていると思ったが、案外天然なのか瑠奈は真剣に考えていた。


「お前が俺に話しかけると周りの奴らに目つけられるから、必要な時以外出来るだけ話しかけないで欲しい」


「あ......分かった。これから気おつけるね」


 俺はそれだけ伝えると急いで玄関へとむかった。



 玄関には熊谷率いる陽キャグループがたむろしていた。俺は出来るだけ気配を消してそーっと靴を変えた。しかしそれに気づいた熊谷が俺の方へとゆっくり近づいて来る。

 そのまま走って帰ろうかとも思ったが、明日ネチネチと言われそうな気がしたので、ゆっくり靴を履く事にした。

 だが熊谷の囲い奴もは、俺に何かする訳でも無くそのまま俺の前を通り過ぎて行った。ただ一人熊谷だけは俺の前に止まり耳元で呟いた。


「あんまり調子乗んなよ」


 熊谷はそう言うと周りの囲い達とヘラヘラ笑いながらその場を後にした。

 久しぶりに学校は怖い物だと実感した。ただ今日たまたま隣の席になっただけの女子に話しかけただけでこれだ。下手に喋りかければ噂通り消されるかも知れないな。

 まぁ、少し変な話をすると。別に俺がアイツを殺す事は簡単だ。実はこの学校の校長だけは俺の素性を知っている。

 その為、俺が学校で問題を起こしても場合によっては問題をもみ消してくれる。

 とは言え俺はこんな事で問題を起こす程、俺は短気な人間では無い。アッチが何かしてくるまで俺は何もする気は無い。

 俺はそんな事を考えながら、靴ひもをキュッと締めると寮へと向かった。



 ”カチャッ”


 俺が寮の扉を開けると、今朝俺を不審者扱いしてきた後輩の女子生徒が制服のまま頭を下げていた。


「レン先輩、今朝はあんな事をしてしまってすみませんでした。以後気おつけます!」


 そう言うと後輩は人見知りなのか急いで自分の部屋へと戻って行った。まぁ本当に気おつけるべきは俺な気がするがまぁいい。

 まだ後輩以外寮に着いていないようなので俺は今朝、食べられ無かった朝食を食べる事にした。


 俺が一人寂しく朝食を食べていると、突然携帯が鳴った。携帯を開くとNo.1からメールが来ていた。

 せっかくの新学期だと言うのにいきなり任務の依頼だ。それに肝心の内容はターゲットの男を重症化もしくは殺害という新学期一発目にしては重すぎる内容だ。

 殺害理由は養子である娘に暴力や性的暴行を行なっているからだと言う。

 ま、まぁ期間は一週間ある訳だしまだやる必要もないだろ。朝食を食べ終えた俺はそのまま自分の部屋へと向かい普段着に着替えた。




 



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