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 -15-

 数日後、純花は講義を受けようと、講堂に入った。席を探してきょろきょろしながら前の方へと歩いていく。その途中、くいっと服の裾を引かれて視線を落とすと、そのまま顎を落とした。ぽかんと口を開けたままフリーズした彼女にその元凶は、してやったりと笑みを浮かべた。


 「な、な、な、な、な、な」


 わななく指をむけ、純花は絶叫する。


「なして居るんですかぁ⁈」


その指の先で大上はニヤリと笑った。


 ……えぇっと、純花ちゃん?君、何処の人?どこぞの田舎出身なんて聞いてないよ?






 -16-

「よく叫ぶな、お前」


「誰のせいだと思ってるんですか!!」


涙目になって小声で叫ぶという、器用な事をさらりとやってのける純花。しれっとした顔で大上は言う。


「さあ。俺は何もしてねぇけど?」


「な、う、あ」


口をパクパクさせる。意味をなさない言葉しか出てこない。ひっひっふー、と深呼吸した純花。


……ん?深呼吸ってすーはー、じゃなかったっけ?






-17-

一瞬でその答えに辿り着き、即座にその通りにする純花。因みに、この答えは大上に初遭遇した後、純花が質問したことに、狩野が笑顔で答えたものである。大人しく待っててくれれば必ず助けに行くからね!という言葉つきでもある。


その結果。


純花はどこぞの倉庫らしき場所に連れ込まれていた。


 今までの事を反芻していた純花はふと首を傾げた。そう言えば、どうやって純花の居場所を特定するのだろう?


……はっ!!ついにお兄ちゃんが超能力者に⁈


カ――――――ット!!!!! だから超能力者説から離れて純花ちゃん!!!!!

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