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 -5-

男は、デートの日をその週の日曜に指定した。本当は行きたくはなかったが、行かなかったらその後が怖い。という事で、渋々純花は待ち合わせの場所に逝った。


……え?待ち合わせの場所、まさかの天国⁈(地獄の可能性もあるか…てそこじゃない!!)




 -6-

それからというものの、男は度々純花を呼び出した。呼び出し方法に関しては、生徒手帳と写真をちらつかせられた純花が泣く泣く連絡先を教える、という脅迫まがいの手法により連絡先を好感した男から、気まぐれにメールが来る、という感じになっている。


場所はそのたびに異なっている。ある日は遊園地……


―――オオカミって遊園地、行くの?






 -7-

その頃、純花はというと、とぼとぼと歩いていた。考えることは一つしかない。


「楽しみ…。デート…」


むむむ、と自分の世界に入り込んでいた純花は、目的地に着いたことに気付かず、あまつさえ。


「むきゃ⁈」


「お前ホンットによく人にぶつかってくれるな。目、見えてる?」


先に来ていた男に思い切りぶつかった。きゅーと鳴いて落ち込む純花を呆れ顔で見やる男。やれやれと言わんばかりに嘆息すると、手を差し出す。きょとんとする純花。


「……まさか、ついに代金請求⁈」


「あほか。三歩歩くと躓くか、人にぶつかるか、迷子になるから手ぇ貸せって言ってんだ」


……………えっと、あの、うーんと。どっから突っ込めばいいの⁈



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