プロローグ
新規小説きました!
一応、僕の第1作品『70年の時を越え、今再び』の世界の続きとして書きます。たまに出てくるので読んでからの方が理解しやすいかと。
でも読まなくても十分に楽しめる作品にしていくつもりです!!
では、ロマンと。空想の世界へ誘います・・・・・
高度約3万6千 対地静止軌道上
戦争の遺産。数十年前の大戦より誰にも気付かれず、干渉されず、この青い星を眺めながら延々とその青い星の周りを回っていた。
空気も無く、音も無い。あるのは無機質な自分と同じ様な存在であっただろう物の残骸かたまに当たる岩石ぐらいだ。
”宇宙ゴミ”
人類が生み出した中で最も厄介で処理が困難で数が多いゴミだ。
我々人類が生み出したものが自分たちの宇宙への大規模な進出を拒んでいた。
西暦では2085年。皇紀だと2745年、文明特化国”日本”の先導により地球周回軌道上にあるその”宇宙ゴミ”の全ての除去を目的とした残骸除去衛星「リベロ」4基を打ち上げた。除去の対象と判断されるものは、耐用年数を過ぎ機能を停止した、または事故・故障により制御不能となった人工衛星、衛星などの打上げに使われたロケット本体や、その一部の部品、多段ロケットの切り離しなどによって生じた破片、デブリ同士の衝突で生まれた微細デブリ、更には宇宙飛行士が落とした「手袋・工具[1]・部品」なども含まれる。それに加え、天然岩石や鉱物・金属などで構成された宇宙塵もある一定の大きさで除去対象と判断される。残骸の追跡は以前より行われている為計画は順調に進んだ。
計画が開始されて数年経った頃、衛星リベロの除去対象のなかに、人間の意識に似たモノを持つ物があった。
その意識に似たモノは、最後を覚悟し順番を待った。
が、直前その物に通信が入り、その通信を感知したリベロはその物を除去対象から外しほかの対象へと移った。
『ザザ・・・・・!き・・・・・すか!こ・・・ら・・・・・・・!』
何を行っているかよくわからない。久々の通信ということもあり暇だったので、こちらから通信の安定化をはかった。
『繰り返します!こちら特務機関「黄泉原」そちらの性能やその他は把握しています!聞こえますか!?』
日本語か・・・久しぶりに聞いたな~。よし・・・・・
「こちら天照。聞こえてる」
『司令!!応答ありました!!こちらです』
なにやら向こうが騒がしい。少しするとしゃがれた声が聞こえてきた。
『こちら特務機関黄泉原総司令だ。貴方・・・でよろしいのですね?機械と喋るのは慣れんくてな。魂や心霊の類は慣れているのだが』
「一応、知能は持っている。日本が授けてくれたものだ」
『よかった。非公開・極秘組織ではあるが日本に所属している』
「そうか」
『はて、貴方はもっと陽気で少女のようだと極秘文書に記録されているのだが・・・』
彼女に実体、もしくは可視霊体があれば顔は真っ赤だっただろう。
「え!?残ってるの!?おかしい・・・私に関する記録はすべて削除したはずなのに・・・」
『それはこれが紙媒体だからですよ。電子の頂点に立つあなたでも宇宙にいては地球の紙は燃やせない』
「イメチェンしようとしたのに・・・・・ハァ」
どうやらクールな感じになりたかったようだ。だが先の大戦中に天照の推移記録として航空宇宙防衛作戦室が記録したものが残っており、そのイメチェン計画はしょっぱなから失敗に終わった。
「そ、それは置いといて!何で今頃通信してきたのさ」
『あぁ・・・。はい。リベロのことは知ってますよね?』
「除去寸前で通信が入ったから対象から外されたみたい」
『間に合ってよかったです。なんとか除去前に通信しようと、こっちは大騒ぎですよ。』
リベロ計画は日本が先導して遂行しているが、発案は日本ではないため日本から特務機関に伝わるまでに時間がかかりその分急ピッチで通信回復が行われていた。
「で、いまさら通信寄こすってことはなんかあるのよね」
『はい。実は・・・・・・」
こんな感じで書いていきますよ!
興味を持ってくださった方は継続してみてくださると泣いて喜びます。
なろうユーザ以外でも感想や意見・質問を書けるようになってますので、少しでも疑問に思ったことや、感想がありましたらば、どしどし書いてください!必ず返答させていただきます!
では、今後ともこの小説をよろしくです!