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第5話 お誘い

 ツンツンしながら突っかかってくる女子に対して僕は、ものすごく言いにくかったが、教えてあげることにした。



「あの、すいません。可愛い下着が見えてるのですが… 」



 僕が顔を赤くしながらそう言うと、その女子はすぐに下を向きながら下着が見えてる事に気づいたため素早く捲れてるスカートを直した。



 するとその女子がすごく恥ずかしそうにしながら突っかかってくる。



「この変態!何見てるんだよっ! 」



「ごめんなさい… 」



「これは特にお気に入りのパンツだから、すごく恥ずかしいんだよっ! 」



「でもすごく可愛かったですよ」



 僕が思った事をそのまま正直に伝えると、その女子は、さらにツンツンしてくる。



「どんだけ変態なんだよ! 」



「僕は、貴女のおっしゃる通り、変態かもしれません。妹はいても彼女は、いたことがありませんから」


「そこであっさり認められると反応に困るんだけど… 」



「別に僕の事は、変態扱いしてくれて構いません」


「あんたって変わった奴だよっ!あたしのパンツを見たからには、一つ条件を出させてもらうわよ」



「条件と言うのは、どう言ったことでしょうか? 」


「あたしが部長をしている作家部は今、男がいないんだよ」



「どうして男がいないんですか? 」



 僕がそう言うとその女子は、下を向きながら話し出す。



「少し前までは男もいたんだよ。だけど入部してくる男たちは、女に痴漢行為をしてくる奴だったり、人が書いてる小説を除いてこられたりしたの」



「それは確かにダメですよね」



「そこであたしが、その男子たちを退部にさせたんだよ」



「そうだったんですね」


「ただ、それから男子が一人も入部して来なくなって、あたしを鬼部長って呼ぶ奴まで出てきてしまったけどね」



「それは可笑しいでしょ。女子が嫌がることはしたらダメですからね。でもどうして僕を誘ってくれてるんですか? 」



 僕がそう言うとその女子は、何故か僕の手を握りしめながらツンツン口調で言ってくる。



「別に誘ってなんかないわよっ!ただあんた、いつも一人で帰ってるでしょ? 」



「どうしてそれを知ってるんですか? 」

「こう見えてもあたし、帰宅部の奴がどれくらいいるか調査してるからね」



「そうだったんですね」


「それにあんたは、自分から変態って発表してるから、変わった奴って事で声かけてあげてるんだよ」



「いきなり入部って言われても内容があまり分からないので、見学させてもらえませんか? 」



「見学はあたしたちの部活では実施してないの」



「どうして実施してないのですか? 」



「作家部は、作品を作ることだけに専念する部活だから、見学とかされたら気が散って専念出来なくなるからなんだよ」



「確かにそれは貴女のおっしゃる通りですね」



 しかしその女子は、ここである条件を出してくる。


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