第48話 自分の気持ち
「注文する時と持ってきてもらう時だけはお互い普通の格好をしてたら良いから」
「杏先輩ってそう言うところは、しっかり考えてあるんだね」
僕がそう言うと杏先輩は、ソファの上に立ち上がって全裸の状態で自慢してくる。
「まぁ、こうみえても色々勉強してきたからね! 」
「杏先輩、あそこが丸見えなんですけど… 」
すると杏先輩が恥ずかしそうにしながら、慌てて手であそこを隠す。
「あっ、ちょっと見えすぎだったね。それじゃ今から一緒に食べようか! 」
「うん、そうだね」
それから僕は、杏先輩と一緒にはずかしながらも裸で食事をしていくのであった。
なんとか杏先輩とのデートが終わり家に帰って部屋で一息しながらこう思っていた。
みんなそれぞれタイプが違うけど、小説やイラストを書いていきたいと思う気持ちはみんな同じって言うのは、なんだか不思議な気がするな。
あとはもう少ししたら6月になって春から夏に季節が変わっていくけど、今のところ僕の中では彩奈と心美と部長である結衣先輩が特に好き。
彩奈は、確かに下品な部分があったりもするけど、可愛らしい部分もあって、彩奈の前だと、ありのままの自分を出しやすいところがある。
そして結衣先輩は、普段はツンツンしていても2人きりになると、優しくしてくれたりするためギャップにすごく萌える。
さらに結衣先輩の事をもっと知りたいと思っている。
それから心美は、学校の席も同じであるため一緒に会話することが多い。
そしてごく普通に見えるのだが、えっちな部分が見られるとすごくドキドキしてしまう。
もちろん杏先輩の事が嫌いではない。
ただ食事をする時まで裸が良いと言うのは、僕には少し出来ないと思った。
なぜなら僕の中では、えっちな気持ちになると食事は、別だと思うからである。
こうして僕は、自分の部屋で部員について、少し考えてみたのであった。
そして次の日の放課後、部室にいくと、先に来ていた杏先輩と心美が口喧嘩になっていたため、結衣先輩に聞いてみる。
「結衣先輩、どうして杏先輩と心美が口喧嘩になってるんですか? 」
「ちょっと前から始まるっててうるさくて困ってたところだよ」
僕は、杏先輩に質問してみることにした。
「杏先輩、どうして口喧嘩になってるんですか? 」
すると杏先輩は、イライラしながらこう言ってくる。
「最初は、勇人のこと好きって心美ちゃんに聞いたら好きだよって答えてきて普通の会話だったんだけど、心美ちゃんが私に『でも私の方が勇人の事好きだと思うので申し訳ありませんが譲れません』って言い出したんだよ」
杏先輩がそう話すと心美がこう言ってくる。
「事前にそれは宣言してる方が良いかなって思っただけなんです」
心美がそう話してくると杏先輩が心美に怒りをにじませながらこう言う。




