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第41話 転移と転生


「最近ファンタジー小説を家で読むんだけど、異世界転移と転生の違いがよく分からないんだけど、分かる人いる? 」



 すると結衣先輩が、あっさりと説明していく。



「小倉、異世界転移と転生の違いは、『転移』は主人公の設定の人が現実の世界で死なずに異世界に行くつまり移ることを意味する。それに対して『転生』は主人公の設定の人が現実の世界で死んでから、異世界で生まれ変わる事を意味する」



「さすが部長、すごく詳しいんですね」



「あたし、こう見えてもファンタジー作品は書くのは苦手でも読むのは好きだから」



「すごいですね! 」



 杏先輩が結衣先輩にそう言うと、心美が執筆しながらつぶやく。



「私もいつかはファンタジー作品書きたいんだけど、いざ書こうとすると難しいんだよね」



 すると結衣先輩が、心美のつぶやきに対してこう返事する。



「ファンタジー作品が、小説業界で人気のジャンルって事が分かっていても、いざ執筆になると書けないんだよ」



「部長の気持ちすごく分かります」



「珍しく気が合うじゃない! 」



「珍しくはいらないと思いますけど… 」



 すると結衣先輩が、羨ましそうな感じに彩奈にこう言う。



「竹内は良いよな。ファンタジー小説も書けるから」



そして彩奈は、執筆を少し止めてから結衣先輩にこう言う。



「そんなことないですよ。ファンタジー小説って意外と、書くのが難しくて行き詰まりやすいですから」


「そうなの?あたしにはそうは思えないんだけど」


「確かにファンタジー小説は他のジャンルより売れやすく人気が上がりやすいと言う情報もあれば、ファンタジーばかりではなくてファンタジー以外の作品に注目していきたいって言う読者もいます」



「ファンタジー作品にもメリットはあるんだな」



「ありますよ。それに確かに私は、ファンタジー小説は書けますが、本当に書きたいものは異世界の恋愛小説ですので、それを毎日書いてますから」



「あっ、と言うことは竹内が一番好きなジャンルは、ファンタジーではないんだね」



「もちろん違いますよ。私の好きなジャンルは、バラエティ小説です」



「だから竹内は、よくバラエティ番組の話をしてるんだね」



「そうだね」



 すると杏先輩が、みんなに向かってこう言う。



「でも異世界転移と転生の違いが分かって良かったよ。今ではよく分からなかっただけにすごく嬉しいよ!部長、ありがとうございます! 」



「別に良いわよ。異世界転移と転生の違いって簡単そうで、難しいと思うからね」



 すると心美が憂鬱な気分になりながら呟き出す。



「そう言えば身体測定が、終わったと思いきや次は中間テストの時期なんだね」



 その話を慎重にすごく聞いていた彩奈が、すごく不安そうになりながらこう言う。



「私、最近勉強をちゃんと出来ていなかったから不安だよ」

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