第2話 妹の部屋へ
しかしこの時から鈴子には見抜かれていた。
僕が女の子と会話する事が苦手で彼女が出来ないことが悩みであることを。
『それは嘘だよ。お兄ちゃん、他の女の子と会話する事が苦手で彼女作るのが難しいでしょ? 』
『う、うん… 』
『と言うことは、このままお兄ちゃんを放置していたら、お兄ちゃんが変なふうになっちゃうかもしれないから、それは鈴子出来ない』
『鈴子、僕彼女いないからって変な人になったりしないから』
『そんなの分からないよ。でも鈴子と一緒にお風呂に入ってたら、鈴子も幸せだし、お兄ちゃんも幸せになれると思うから、これからも一緒にお風呂に入ろう』
この時、鈴子はすごく可愛い表情をしながら言ってくれたのだ。
『鈴子がそこまで言ってくるならこれからも一緒にお風呂入ってくれるかな? 』
『もちろんだよ!鈴子、お兄ちゃんとお風呂に入るの人生の中で、一番の楽しみなんだからね』
今振り返れば、鈴子は僕の事をそこまで思ってくれていた事が分かる。
だからこそ僕は、今日でも鈴子がえっちなお願いをしてこられても断りきれないのだ。
しかし僕と鈴子は、兄と妹の関係であることには変わりない。
そのためお互い高校生と言うこともあり、このままでは男と女の関係になってしまい、身体の関係を持ってしまう可能性があるため僕としては、深刻な問題になりつつあるのだ。
そして鈴子の部屋にノックしてから入って行くと鈴子が早くも上半身裸になって明るそうな表情で近寄ってくる。
「お兄ちゃん、来てくれたんだね! 」
「そりゃ、鈴子との約束だからね。って鈴子脱ぐの早すぎだよ! 」
僕が顔を真っ赤にしながらそう言うと、鈴子も顔を真っ赤にしながら言う。
「だってお兄ちゃんと早く抱き合いたいもん」
「抱き合いたいからってすごくドキドキしてしまうじゃない」
「別に良いじゃん!ほら、早くお兄ちゃんも全部脱いでね! 」
「い、今から? 」
「今からに決まってるじゃない!別にいつもお風呂でお互いの裸なら見慣れてる筈だから、恥ずかしがらなくて良いんだからね」
「それじゃ今から脱いでいくよ」
それから僕は、妹の鈴子の前で上の服とズボンとパンツも全て脱いでいき、全裸になっていくと、鈴子がさらに顔を真っ赤にして僕の下半身を見ながら言った。
「お兄ちゃんの身体ってやっぱりすごくカッコいい!お風呂の時にも見てはいるけど、こうして改めてみてみるとさらにドキドキしちゃうよ」
「鈴子、あまりじっと見られると恥ずかしいから… 」
「別に良いじゃない!それじゃ次は、鈴子がスカートとパンツを脱いでいくからちゃんと目線そらさずに見ててよね? 」
「分かった。できる限り目線をそらさずに見させてもらうよ」
すると鈴子は、すごく恥ずかしそうにしながらもゆっくりとスカートといちご柄の綿のパンツも脱いでいき、全裸になっていく。