第26話 充電させて
「ありがとう!お兄ちゃん。愛してる! 」
「それに鈴子に寂しい思いをさせてしまってるから兄として出来る限りの事はしたいと思ってるからね」
「こう言う優しくて思いやりのあるところが、鈴子をドキドキさせてくれるんだよ! せっかくだしお互い立ってしない? 」
「立ってって鈴子、大丈夫なの? 」
「もちろん大丈夫だよ! 」
鈴子は、笑顔になりながら準備万端と言う感じに僕には見えた。
「それなら立ってしよう! 」
「お兄ちゃん、ちょっとだけ鈴子を女として充電させてね」
そして僕が顔を真っ赤にしながら舌を出していくと、鈴子も同じように顔を真っ赤にしながら舌を出してくる。
すると僕の舌に鈴子の舌が触れあい、僕の口の中に鈴子の唾液が入ってきて、それを飲み込む度に僕は、鈴子をどんどん女として意識してしまう。
一方の鈴子もすごく幸せそうにしながら舌をゆっくりと動かしてきてる。
そして終わった時に鈴子は、すごく鼻息を荒くしながらこう言ってきた。
「やっぱりお兄ちゃんとのキスが最高だよ!鈴子の身体全身が大喜びしてるもん」
「鈴子… 」
「これで暫くの間は、鈴子頑張れそうだよ」
「そう言ってもらえるとすごく嬉しいよ」
「付き合ってくれてありがとう、お兄ちゃん」
「ぜんぜん良いよ。僕の方こそありがとう!鈴子」
すると鈴子は、すごく恥ずかしそうにしながらこう言ってくる。
「お兄ちゃん、本当に男の身体になったね」
「そりゃ成長するからね。鈴子も一人の女性の身体になったと思うよ」
僕が顔を真っ赤にしてそう言うと鈴子は、すごく嬉しそうにしながら少し股を拡げてくる。
「お兄ちゃんにそう言ってもらえたら鈴子、幸せだよ! 」
「鈴子、股が拡がってきてるよ」
「だって今、鈴子の身体全身がすっごく喜んでるからね。お兄ちゃん、これからも一緒にお風呂入ろうね」
「鈴子がえっちな事しないって言うならたまになら良いよ」
こうして僕は、鈴子と距離を置くつもりが出来なかった。
しかしいつかは、お互いが男女の関係にならないようにするために。
そして僕がもし、作家部の誰かと付き合うようになった時に困らないように距離を置かなければいけないのは確かである。
それから2週間が経過していよいよ明日からゴールデンウィークが始まろうとしている中、学校でお昼休みになって僕が惣菜パンを買いに行こうとする。
するとまたしても前回とトイレの場所は違えど、あの子と遭遇する。
「彩奈、どうして2年のトイレの前にいるんだよ」
僕がそう言うと、彩奈が恥ずかしそうにしながら小声で話してくる。
「あっ、勇人先輩。実は、ここの女子トイレなら洋式トイレがあるって聞いたから早速入ってみたんだよ」
「入ってみたらどうだったの? 」
「確かに洋式トイレだったんだけど、なかなか出ないんだよ」




