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第19話 僕がモデルに

「そうなんですね。それは分かりませんでした」



 心美が結衣先輩の話を聞いて納得してる頃、僕は小倉先輩と何故か水泳部が使う、女子更衣室にいた。



「小倉先輩、ここ女子更衣室ですけど… 」



「ここが良いかな」



「何が良いんでしょうか? 」



 僕が不思議そうな表情でそう言うと、小倉先輩が急に顔を赤くしながらお願いをしてくる。



「桜井くん、すごくえっちなお願いなんだけど、女の裸なら描けるんだけど、男の裸は上手く描けないの。だから裸になってくれない? 」



「は、裸って全裸のことですよね… 」



 僕は、頭の中が空白になりながらもそう聞くと、小倉先輩は、小さな声で言ってくる。



「うん。もちろんタダでとは言わない。桜井くんがもし、えっちな小説を書きたいって言った時は、えっち込みで、私がなんでも実験台にして良いから」



「別に僕は、えっちな小説を書きたいとは思っていませんけど… 」



「それならどうしよう… 」



 小倉先輩がすごく悩んでるため僕は、恥ずかしそうにしながらもこう言ってあげる。



「お礼なら入りませんよ。僕の全裸をみて小倉先輩が、スランプから脱出出来るのなら力になります」



「ち、ちょっとそれは女として申し訳ないよ」



「小倉先輩、僕の全裸は決して良くはありません。筋肉体型でも無ければ、細いわけでもありませんから」



僕が心配そうにしながらそう言うと、小倉先輩は顔を真っ赤にしながらこう言ってくれる。



「桜井くん、私はえっちな男と違って身体で、人を判断したりなんてしないから大丈夫だよ。でも本当に良いの? 」



「僕は、心から先輩の力になりたいと思っていますから」



「それじゃお願いしようかな」



「分かりました!それでは今から脱ぎますね」



 僕は、すごく恥ずかしい気持ちになりながらも、小倉先輩のために全裸になっていく。


 もちろん女の子の前で全裸になるのは、妹以外では初めてであるため、完全に起っている。


 すると小倉先輩は、僕の全裸をゆっくり眺めながら顔を真っ赤にしながらつぶやいていく。



「すごくカッコいい… 」



「小倉先輩? 」



「あんっ、すごくドキドキしてきちゃった… 特に起ってる部分が最高! 」


「これは小倉先輩に見られるから緊張してるんですよ」



「桜井くん、ちょっとだけそのままでいてくれない?今から描いていくから」


「ここで描くんですか? 」



「うん。そうだよ!そのままで待っててね」


 小倉先輩のスイッチが入ったのか、色鉛筆とノートを素早く用意して、素早く描き進めていく。



「あの、先輩。ここって誰も来ないんですよね? 」



「大丈夫だよ!水泳部の部活は既に始まってるし、チャイムがなるまでは、温水プールで部員たちは、泳いだりしてるから気にしなくて良いよ」



「そうなんですね。それなら良かったです」



 小倉先輩は、その後も順調に描きあげていく。

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