第1話 妹からのお願い
僕は、桜井 勇人。高校2年生。
今まで妹以外の女の子とは縁がない。
小学生の時も中学生の時も最低限しか女の子とは、会話する事がなかった。
でも僕は、寂しくはなかった。
その理由は、家に帰れば妹の純子が毎日抱きついてくれたり、キスをしてくれるからそれで幸せだと思っていたからである。
しかしこのままではいけないことを高校の2年の始業式が終わって家に帰ってきてから知ることになる。
そして僕が家に帰ってカバンをテーブルの上に置くと妹の鈴子が、嬉しそうにしながら出迎えてくれた。
「お兄ちゃん、おかえり! 」
「ただいま、鈴子」
「お兄ちゃん、今夜ちょっとだけ良いかな? 」
鈴子は、すごく恥ずかしそうにしながら言ってきた発言に対して、僕は嫌な予感がしていたのだ。
僕たちの家庭は、両親ともにいるのだが共働きで、夜遅くに帰ってきて朝早くには仕事場に出掛けてしまうため、実質僕は妹の鈴子と二人暮らし状態になっている。
「鈴子、いきなり恥ずかしそうにしてどうしたんだよ… 」
「鈴子とちょっとだけお風呂じゃなくて、裸のお付き合いをしてほしいの」
「裸の付き合いって僕たち兄と妹の関係なんだよ」
「それは分かってる。だから本格的なえっちな事は今はしないから。でも抱き合ったり、鈴子の気持ちを聞いてほしいの」
「分かった。それじゃえっちしないっていう約束なら良いよ」
僕は可愛い妹のお願いを断ることは出来なかったため条件付きで、聞いてあげることにすると鈴子は、すごく嬉しそうにしている。
「ありがとう、お兄ちゃん。それじゃ晩ごはん終わったら鈴子の部屋に来てね」
「うん、分かった」
「絶対約束なんだからね」
こうして僕は、妹の鈴子とちょっとえっちな約束をしてしまった。
妹の鈴子とは、昔から一緒に全裸でお風呂に入り続けてたり、毎日キスをしている。
これには理由があって、僕は、中学になった時に鈴子とリビングで話をしたことがある。
『鈴子、そろそろ一緒にお風呂に入るのは辞めようか』
すると泣きそうになりながら鈴子は、言った。
『どうしてお兄ちゃん、そんなことをいきなり言い出すの?鈴子と一緒に入るの嫌になったの? 』
『そんなことないよ。鈴子と一緒にお風呂に入ってると楽しいし、幸せだよ。でもお互い思春期になってきてる上に、兄と妹の関係には変わりないから… 』
『鈴子は、お兄ちゃんの事がだいすきだよ。鈴子が泣いてたらいつも励ましてくれたり、困ったことがあったらいつも助けてくれたり、身体の悩みとかでも理解してくれようとしてくれたりしてくてるでしょ? 』
『そりゃ可愛くて大切な妹だからそのくらい当たり前だと思ってるから』
『鈴子、そう言うお兄ちゃんの姿を毎日見てきながら、お兄ちゃんを助けてあげたいって思う気持ちが強くなってきてるの』
『別に今、僕困ったこととかないよ』