第16話 唇と鼻が密着
「そんなのぜんぜん良いよ。それじゃ今から後ろ向いておくから、ゆっくりしてね」
「ありがとう!桜井先輩 」
そして僕は、素早く後ろを向いていく。
「後ろ向いたから大丈夫だよ」
「私の勝手で本当にごめんね。これで一気に出せそう! 」
「そんなの謝らなくて良いんだよ」
「ありがとう!あっ… 」
すると竹内さんは、我慢していたものを一気に放出していき、3分ほどしてから僕にこう言ってくれた。
「桜井先輩、前向いてくれて良いよ」
「分かった。それじゃ今から前向かせてもらうね」
そう言ってから前を向いていくと、まだおしりを出してしゃがんだ状態だったのだ。
「竹内さん、まだおしりが丸出しになってるんだけど… 」
「私のおしり眺めたいかなって思ったんだよ」
「それは良いから早く履いてよ! 」
僕がさらに顔を赤くしながらそう言うと、10秒ほどしてから竹内さんが教えてくれる。
「これで大丈夫だよ。別に良いんだよ、私のおしり見てくれても… 」
「そうはいかないよ。僕たち男と女なんだから」
そう言いながら僕は、再びもう一度前を向いていくと、そこには下着しか履いていない状態で、竹内さんも前を向いていたのだ。
すると竹内さんは、恥ずかしそうにしながら小さな声で言ってくる。
「桜井先輩、パンツは履いてみたんだけど、どうかな? 」
「どうかなってスカート履いてないじゃない! 」
「だって先輩に私の魅力を伝えたかったもん」
「伝えたかったってこんな大胆に見せられたら僕、可笑しくなってしまうから」
僕がそう言ってるとここは、男子トイレであるため一人の男子生徒がやってきて、隣の空いてる和式トイレの中に入っていく。
「あっ、誰か入ってきちゃったから、ちょっとだけこうさせてね」
竹内さんがそう言ってから、いきなり僕に抱きつきながらそのまま長めのキスをしてくれる。
僕は、この展開にさらに興奮してしまい無意識に、服の上からではあるものの、竹内さんの背中を上下と左右に撫でてしまう。
そしてお互いの鼻息が、すごく荒くなっていきながらも、竹内さんはそのまま唇を離そうとしない。
さらに気づけば、竹内さんの柔らかな唇だけではなく、可愛い鼻までくっついており、僕は思わず彩奈と叫びたくなるような感情まで出てきてしまっている。
しばらくすると隣の和式でトイレをしていた男子が、お水を流してトイレから出ていく音を竹内さんが確認してから、唇をゆっくりと離していった。
「竹内さん、大丈夫だった? 」
「うん。大丈夫だったよ」
この時、竹内さんも顔を真っ赤にしながら鼻息は、荒いままだった。
「ちょっとだけ彩奈って呼んで良いかな? 」
「もちろん良いよ。それじゃ私も少しだけ、勇人先輩って呼んで良い? 」
「そんなのぜんぜん良いよ」




