第13話 屋上で
僕がそう言うと戸松さんが、恥ずかしそうにしながら上の服を脱ぎかけてる。
「それなら今日も私のおっぱい見る? 」
「どうしてそうなるんだよ! 」
「遠慮なんてしなくて良いんだからね。そう言えば桜井くん、悩みを抱えてそうな感じに見えるんだけと、何かあった? 」
僕は、戸松さんがせっかく親切に質問してくれているため妹の事について話してみることにした。
「実は、僕には妹がいるんだけど仲が良くなりすぎて困ってるんだ」
「兄と妹の関係が良くなりすぎてどうして困るのかな… 」
「簡単に言うと、うちの妹、キスとか混浴をよく求めてくるから、今まで一緒にキスしたりお風呂に入ったりしてきたの」
僕がそう言うと戸松さんが、驚きながら言ってくる。
「それはすごいね!キスはともかく、一緒にお風呂って、言うまでもなくお互い全裸なんだよね? 」
「そうだね。ただこのままだと一線を超えてしまって、男と女の関係になりつつあるから、これからどうしたら良いのかなって思ってるんだよ」
「それは困るよね… 」
「取り敢えず少しずつ妹との距離を離していこうかなって考えてはいるんだけどね」
すると戸松さんが、いきなり上の服を脱いでからブラも外していく。
「ち、ちょっと戸松さん何をしてるんだよ! 」
「妹とお風呂に入ったことがあるって言う話を聞いてたら、甘えたくなってきちゃったの」
「だからってまた、学校の屋上で、おっぱい丸出しになんてしたらダメだよ! 」
僕が顔を真っ赤にしながらそう言うと、そのまま戸松さんが、恥ずかしそうにしながら抱きついてくる。
「それならこうしたら良いじゃない!これならおっぱい見えないわよ! 」
「戸松さん、そんなに抱きつかれたら可笑しくなってしまうから」
「桜井くん、今だけは心美って呼び捨てで、呼んでくれない? 」
「それは良いけど、これってすごくえっちな雰囲気だと思うんだけど… 」
「だって今、甘えたいんだもん」
僕は、戸松さんの背中を優しく撫でながら、名前で接していく。
「分かった。それなら良いよ。でも心美、そんなに甘えてこられたらキスしたくなるんだけど… 」
「それは私も同じだよ」
「それじゃ、心美。ちょっとだけさせてね」
そう言ってから僕は、心美の可愛い唇にそっとキスをしてあげる。
すると心美は、すごく笑顔になりながらそのまま僕の唇に優しくキスをしてくれる。
「心美、まだ2日しか逢ってないのにすごく好きになってきてるよ! 」
「私も勇人と、まだ2日しか逢ってないのに、まるで長い間付き合ってる気持ちになってきてる」
「心美… 」
僕は、そう言ってから心美の頭を優しく撫でてあげると、もう1回僕の唇にキスをしてくれた。
「これから勇人は、私とこうやってキスしていくことによって自然と妹と距離を置けるようになると思うよ」




