表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

episode2:

作者: 遠回りウサギ

カレーは何を入れても美味しくなる。

そう考えるのは世界共通ではないか。


私は数ヶ月前に友人にものを貸した。

それは私がほぼ毎日使う、大事にしていたものだったが、友人曰くどうしてもそれが必要らしい。


だが約束の2週間をすぎても、一向に帰って来なかった。一緒に山を登りに行った時、新種の動物を見に行った際にも催促してみたが、返す気はないらしい。


ぐつぐつと今夜の夕食、カレーを煮込みながら解決策を考えることにした。

「スパイス、いや具材が足りない。買ってくる」と同居人のカネフォラに伝え、私は外出した。


それから久しく人間と会話していない。そもそも、家への戻り方が分からなくなった。

気づけばこれを。


毎日夕方、種子をひたすらに集める衝動が抑えられなくなり、気づけばざっと200種類もの種子が、この麻袋に集まっていた。種子は先人の思いが詰まっている。


いや、正確には種子の中の、栄養分となる「胚乳」に思いが詰まっている。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ