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魔法使いの妖精さん  作者: 白百合リーフ
8/25

第8話  「火のカードは火事の中?」

パシャ……パシャ!カランコロン。バシャー……

水のような音を立ててポケットから

小さな物を取り出し、火が見えた。

「これであと…2件」と言って火の付いた物を

撒いた場所に入れると家が一気に

引火して燃え上がった!!

……あはっはっはっ!!!!!!(スーツ姿の男性)


翌朝・・・

豊はいつもより早起きをして余裕を持って

リモコンに手を伸ばした。

続いてのニュースです!!んっ?

「昨夜、未賀山(みがやま)市で火災が発生しました!

火はかなりの威力で木造アパートを覆い、

消防車は火が起きてから15分後に到着致しました。

消化される頃には木造アパートは黒焦げに

変わり果てた姿で発見されました。

怪我人は誰もいなかったとの事です」

えぇ〜!てか、未賀山(みがやま)市って近くない?

「あら〜朝から怖いニュースよね。

これで3件目よ(汗)」

えっ?もう3件も起きてるの!?

そうよ、ニュースで言うと思うけど〜………

と若奈が言いかけるとニュースは続いた。

「これで3件目となりました(汗)

1件目は看華座(みかざ)市、2件目は香戸下(かどか)

そして3件目が今回の未賀山(みがやま)市の被害となります

この事件について専門家は……ピッ!

あぁ〜この後が凄い気になるのにぃ(汗)

若奈「ほら豊は学校に行く時間よ」は〜い♪

急がなきゃ(汗)ふわ〜おはよう豊、若奈〜

あっ、リーアさん!?

ごめんね。私もう行かなきゃならないから〜

行ってきます!!

いってらっしゃい♡

リーアは静かにリビングのソファーへ降りて

また寝てしまった。

もう……風邪引くわよ(汗)うふ♪

若奈(リーアちゃんは、ともかく起きたら

色々と話を聞かなければ!

でなきゃ、何かあったら連絡して欲しい

って言ったのはルーナなのに。

いまどこで、何をしているの?!)

ルーナ(涙)と口に出した。

………(若奈だってお母様の事が心配なんだ

私がもっとしっかりしていれば(涙)

あんな事にはならなかったのに)


フラッシュバック・・・

「お母様!……お母さ〜〜〜ま!!」

再び城に直撃した雷のせいで城が石化した。

あの時、お母様はちゃんと城に居た!

「私がお母様の誕生日の準備をしなかったら

状況は変わったのかな!?」

聖闘士(セイント)さんも戦ってくれたかな(涙)

何か………出来た?

(邪見、私は決して、あなたを許す事は

ありません!!

「私の役目は精霊カードを探すのみ。

皆んなを集めて扱えるようにならない

といけないんです」

いえ、私は……1人じゃない!

人間界に来て豊と若奈に会えた。

そしてアリシアには「皆んなが居る!!」

フェアリータウンを蘇らせるんだ!

フラッシュバック終了・・・

リーア(ごめんね、若奈。ごめんなさい)


「美咲〜詩音!!豊〜今日は早いね♪」

そうなの、今朝のニュースでバッチリ(汗)

そうそう。この頃のニュース怖いよね〜?

うんうん(汗)

噂によると5番目はここかもしれないんだって

えぇ(汗)やめてよ!美咲!!

それは嘘でも冗談でも駄目なやつだよ。

ごめんって、流石に私も行き過ぎた!

詩音「み・さ・き(お怒り)」

あはは……(汗)何でもないです〜!!

詩音が美咲の首を後ろから絞めた。

あぁ〜駄目だって…し、おん(泡を吹く)

豊はいつもの光景なのに笑ってしまった。

あはっはっは(笑)

「んっ?どうしたの豊、悪い物でも食べた?」

あぁ〜いや。よく飽きないな〜この光景って…

そういえば、最初に会った時もそう笑ってた

気がするね♪

美咲と詩音は幼稚園からの知り合いだもんね。

そうそう♪それもあって今では私達のど定番

みたいになっちゃった〜

豊とは中学3年生くらいだったかな?

もう少し、早く会いたかったなって

後悔してるんだよね私。

豊が?だってあの頃の2人は、

そのクラスの人気者で、私は創太と離れて

寂しくて他の人達と関わらないようにしてた。

でも、美咲が話しかけて来てくれた♪

んっ?何で話しかけたんだっけ?

詩音「あの時、丁度ダンスの人数で

豊ともう1人の子と2人が残ったんだよね」

あぁ〜そういえば!!

で、私が誘ったんだよね強引に(笑)


フラッシュバック・・・

豊は体育座りをして下を向いていた。

「ねぇ〜君、私達のグループに入ってよ♪

ねっ?良いでしょう?」

………話しかけても目を合わせてくれなくて

うふ♪君はどっちに入りたいの?

「…どっちでも良い。どっちでも良いから」

体育座りをやめて、その場で立ち尽くした。

んんっ?「よしっ!じゃあ私がレッスンして

あげるね♪こっち来て〜」

えっ?レッスン???(汗)

豊の手を取って美咲と詩音のグループへ!!

振り付けを学びながら他の人達と話したり

相談を聞いたりしながら動きをマスターした。

「うんうん!君、振り付け覚えるの早いね」

…えっ?そうかな。そうだよ(笑)

しかもちゃんと人と話せるじゃん♪

他の人と話せて楽しいでしょう〜?

う、うん。そうそう、笑顔も大事にね(笑)

アタッ!(詩音に頭をチョップされた)

美咲はさっさと名前を覚えなさいってば!!

あはは……ごめんってば〜本当にごめん(焦)

クスッ。うふふ…あはは(笑)

んっ?どうしました故園さん?(詩音)

お2人の絡みをいつも間近で見てるせいか

自然と笑うようになってしまいました(涙目)

……っ!じゃあじゃあ名前、教えてくれる?

唐突に言われて少し動揺した。

目線を下にずらそうとしたが美咲の目を

はっきり見てから「故園 豊って言います♪」

と笑って返した。

そっか、豊か〜良いね♪

私決めた、これから下の名前で呼ぶね(笑)

フラッシュバック終了・・・


それでそのダンスで〜全学年の中から1位に

選ばれたんだよね♪

そうそう、あの時は本当に楽しかった♡

うんうん。あれはあれで良い思い出だよね!

それを機に仲良くなれたのは本当に凄い事

だと思うんだよね。

あぁ〜私も今それ言いたかったのに!!

美咲が良い事、言うなんてあり得ない(豊)

えぇ〜豊まで私の敵?!あはは(笑)

「でも豊、最近明るくなったよね〜だね♪」

えっ?そうかな?前までは憂鬱さが

あったけど綺麗に抜け出せたみたい!!

ううん?あれっ?全然、分かってないな(汗)

学校に着いて授業が始まり昼休みへ


うーん……はあ〜ぁ♪お昼だ〜

お弁当のバンダナを解こうとした時に

「豊、何してるの?」と止められた。

えっ?だってもうお昼でしょう?(汗)

朝の聞いてなかった、先生の話?

「今日のニュースで騒ぎになって

学校も4限目しか無いってさ!」

えぇ〜嘘っ?!

美咲「あっ、逆にお弁当持ってきてないや」

それはそれで問題だけど(汗)

じゃあお弁当は家で食べる事になるのか。

お腹空いたよ!!

そうだね帰ろっか、2人共。うん!


学校から出ると門の側で創太が待っていた。

「よっ!故園〜全く待ちくたびれぜ」

んっ!創太、丁度良かった♪

一度家に帰ったら私の家に来てくれない?

話があるの!!

おぉ、良いけど俺の昼は〜………(汗)

お母さんに頼んで作って貰うよ♪

あぁ〜なんて言うか、サンキュー。

……そうだ!豊にコレを渡すよう頼まれたんだ

と言って制服のズボンのポケットから

ハンカチで包んだ精霊カードを渡した。

あっ!金の精霊カード!?

「俺のじぃちゃんが大切に保管してた物なんだけど、

その事を親父に話したら貰ったんだ……」

えっ!くれるの?!当たり前だろう。

うふ♪ありがとう、嬉しい♡……っ!(照)

「い、良いから早く貰え」うん。

美咲〜詩音、早く帰ろうよ!!はいはい♪

じゃあね〜創太、また後で〜おぉ。

2人の元へ戻ると小声で美咲に言われた

「何よ豊、蒼海と良い感じじゃない(笑)」

と笑いながら言った。

ち、違うよ。あくまで友達としてだよ(汗)

えぇ〜何々!?

その慌てようじゃ上手くいってるんだ♪

もう美咲、良い加減にしてよ(恥)


ただいま♪「お・か・え・り豊〜(涙)」

泣きじゃくりながら豊の顔に飛んできた。

えぇ〜!?どうしたの!

リーア「若奈とお留守番、怖いよ〜(汗)」

少し慌てて玄関に来て「おかえり豊♡」

と言った。

「お母さん、リーアさんに何かしたの?」

違うわ(苦笑い)そんな事する訳ないでしょ♪

そうだよね。お母さんに限ってそんな事ないか〜

「お母さん、後で創太が来るから

お昼ご飯作ってくれる?」了解〜

あと〜ニュースの火事の影響で

学校もいつも以上に下校時間が早く

なっちゃったんだ。

あら〜先生方も大変そうね(汗)

微笑む若奈に怯える(もう若奈、本当に怖いよ〜)

「そうだ!はい、リーアさん。

創太から金の精霊カード貰ってきたよ♡」

はぁ♪ありがとう豊〜うふ♪

(ピコン!)「リーアさん、お昼一緒に食べよう」

うん!でも少し待ってて、やる事があるから

分かった。早く来てね♪は〜い!!

羽を使って豊の部屋に向かうと若奈が

勘づいてリーアの跡を追う。

扉に小さな穴を魔法で開けて通り抜ける様子を見て

すぐにガチャ!と勢いよく扉を開くもリーアの姿が

見当たらなかった。

数分後・・・


透明魔法を付けて台所へと向かった。

お邪魔しま〜す!創太、ありがとう♪

「そうめん出来たわよ〜あら、丁度良かった。

創太くん♡さぁさぁ上がって!!」

色付きのそうめんってあるんだねお母さん!?

うふふ♪創太くんはそうめんはお好き?

「はい、平気です♪むしろ大好物です!!」

それは良かったわ。

さぁ、食べましょう♪

「リーアちゃんはこっちのお皿ね」わぁ〜い!

うわっ?!どっから出てきた!?

ありがとう若奈♪(お皿はキャップ、

箸は人間が使うお子様用の箸を小さくして使った)

こんな楽しい時間が続けば良かったのに……

翌日の真夜中・・・

白湯(しらゆ)市の建設会社である西田ビルが

燃やされた。

(ビルの筈なのに跡形もなく燃焼するなんて!

それにあのビルはニュースにある通り、

コンクリートの筈なのに燃え切った(汗)

これは間違いなく……火の精霊カード!!

て事は、イーリスちゃんが言ってた事は本当だった。

だとすれば3人に危険が及ぶ………)

リーアは手をぶらつかせた。

創太、豊、若奈は寝ている時間だった。

「私が行かなきゃ誰が行くって言うの!!」


今までの事件を振り返ると・・・

(最初は看華座市(みかざ)香戸下(かどか)市は

どちらもごく一般的な一軒家が燃やされた。

3番目に襲われたのは未賀山(みがやま)市!

木造住宅は木なので火が引火すれば

燃えやすい。

一軒家の家と違って痕跡が全く残って

いなかった。

4番目に動きがあったのはお昼のニュース!!

(このニュースが流れた時には若奈は仕事、

豊は学校でお昼頃に放送されたもの。

そして4件目、白湯(しらゆ)市の建設会社である

西田ビルが燃やされた。

そのせいで西田ビルの近くには発電所があり

被害が及んでしまって、電気やテレビを付ける事も

出来なくなった。

まぁ〜私には電気なんて関係ないけどね♪

犯人は5件目も狙うはず……そこは…………)


(故郷市の第五公民館)

もう既に犯人はオイルを撒き終わり、

ライターで火を放つ時だったがリーアが

魔法でライターを不思議なワープホールに

飛ばした!!

「ようやく来たか?待ってたぞリーア!」

……っ!全く、相変わらず嫌なやつ(汗)

(スーツを着た男性の姿をした精霊)

「俺のこのカードが欲しければ来るんだな〜

ここに!!」と言って自身で撒いた

オイルの中へ入り火を放った。

「サラマンダー!?」

リーア(いいえ、サラマンダーに騙されては

火の海に飛び込む事になる。

なら、遠距離からアイツを引っ張り出して

サラマンダーに触れる事が出来れば

精霊カードに戻せる……一か八か(汗)

「私が参加するような事ではないわ、

大人しく私の魔法で………」パリン!!!!!!

あっ…!?

「おっと魔法は禁止にさせて貰うぞ(笑)」

自分が小さな妖精な事も魔法を使い過ぎれば

魔力も無くなる。それくらいお前は分かってるよな?

「うるさい!!だったら今持ってる。

このカードだけで(目元が暗くなる)

2枚の精霊カードを見せた。


……プ!あはっはっは(笑)

「あんなに優秀だったお前が

今では精霊カードが2つか〜笑わせんなよ!!

しかも金の精霊カードは、

お前なんかに扱えない物じゃねぇか(笑)」

サラマンダーは意外と抜け目がない奴だった!

リーアは渋々、金の精霊カードを

ポーチにしまってから水の精霊カードへ持ち替えて

銀色に輝いた。

煽られ過ぎた為か、詠唱せずに魔法を使った!!

すると、サラマンダーが水を刺すように口を開いた。

「お〜い、リーアお前の所に落下すっぞ?」

リーア「えっ?」と上を見上げると住宅地上空には

この地、全ての水をかき集めた水の塊が

空一面にユラユラと揺れている。

リーア「ど、どうして(汗)

(私は…ただ火の精霊を野放しにする訳にもいかないし

それに昔からからかわれてばかりだったから

もう慣れてると思った……けど。

いざ話すと無性に腹が立っちゃう)

そのせいで、私は取り返しのつかない事を………」


地面に座り込んでしまいその時を待とうと諦めかけた

すると「落ち着いてリーア♪

まだあの水は落ちては来ないわ」

あっ……ウンディーネ?

(その姿は前髪が左右に分かれ、

後ろに束ねて背中に長く垂れ流した髪!

またキトンという布を巻き付けた服を着ている)

「あんな火の精霊の口車に乗らなくていい

私も勿論、嫌いだから」

あり…がとう……ございます(微笑む)

「慌てないで〜ゆっくりよっ?

また落ち着きを保てなくなったら

この上が破裂しちゃうわ」

そ、それは困りますね(汗)

この街の水を全部取り除いてしまった

責任は私が果たさなければ……!!

(精霊カードではなく元の姿に体が白く光るオーラを

纏ってリーアの手にそっと乗せるウンディーネ)

水の精霊「私の力を貸してあげる♪

さぁ、私に願いなさいリーア」

うん!分かったよ。私、やるわ!!


契約・・・

リーア「水の精霊:ウンディーネ、私に力を!」

人間界に精霊が干渉できるようになり、

白く光ったオーラが金色に輝いた。

水「フェアリーディーヴァとしての役目を果たす時、

契約者リーアと共に力をお貸し致しましょう。

私はウンディーネ、水の精霊ですわ♪」

契約終了・・・


精霊がリーアと契約を果たすと

契約者に力が分け与えられた!(膨大な魔力が追加)

指パッチンをしてから住宅地、上空の水は綺麗に

弾け飛んで行き、水は元いた所へと姿を消した。

リーア「す、すごい(唖然)」

いいえ、私の力はコレだけではありませんが

今は緊急なんでしょう?今回は特別です♪

「サラマンダーの火遊びを終わらせる時ですよ」

はいっ!私、責任持ってサラマンダーを

精霊カードに戻してみせます!!

えぇ、頼んだわ。

この世界に干渉した水の精霊は再びリーアの

手に戻り、カードの姿へ。

「ありがとうウンディーネ♪」


一方サラマンダーはというと・・・

火の精霊の姿が人間から強靭(きょうじん)な肉体を持つ

青年の姿で現れた。

火の精霊「そうそう、その調子その調子(笑)

大きくなる為にはまず他も巻き込まないと

成長できないぞ〜?」

と小さな火に向かって話しかけていた。

さぁてと〜外はどうなったかな(笑)…水が消えた?

(ウンディーネの奴、契約しやがったな)

リーア「サラマンダー!!

もう、あなたの火遊びに付き合ってあげる程

私は単純じゃないの!」

外から火の精霊に呼び掛けた。

「んっ?何だ、もう終わりか?」

うふ♪何でもかんでも遊びで済ませる事

じゃないのよ。それを今日、刻んであげる!!


意を決して、火の海にリーアは飛び込んで

転がり落ちるようにサラマンダーの側に

辿り着いた。

「おぉ〜!(拍手)凄い凄い(笑)」…っ!!

んじゃあ、また今度な。

サラマンダーの背後に回って「行かせない」

と言わんばかりに両手を広げた。

「はいはい、俺に触れんじゃねぇぞ!」

んっ!私は本気で言ってるの!?

もう、いちいち頭にくるわね。

「捕まる気がないなら魔法であなたを弱らせてでも

取り戻して見せるんだから!!(汗)」

(メラメラと燃える火がリーアの瞳にチラつく)

火の精霊「・・・」

クックッ。あはっはっは(笑)

「なっ、何よ!?こっちは真剣なんだから」

ふん(笑)前より良い顔してんな〜って。

えっ!良いぜ、気に入ったよ♪

サラマンダーが手を差し伸べてきた。

(手を見てから再確認した)………良いの?

「何だよ、そうしたくて俺の元に来たんだろ」

う、うん……それはそうなんだけど〜(汗)

火の精霊「それとも何か?

俺の力を使いこなせ無いとか言わねぇよな?」

(カチン)ふん!私に掛かれば使えるもんね〜

ベーと言って舌を見せた。

手をそっと掴んでサラマンダーは

カードへ戻った。

「ふ〜んだ!!あんたなんて知らないんだから!」

火の精霊(汗)自業自得ですよ(水の精霊)

はぁ。さっさと魔法禁止の空間から出なきゃ……

ゴッゴッゴッゴ!!…えっ?はっ!

家の屋根が燃えて崩れてきた。

「い、いやぁ〜〜〜!?」


………!!……リーア!んんっ?!

(時が遅くなった)

創太「お、俺に…力をっ!(恥ずかしめに)」

ふむ、良かろう。我の力を存分に使うが良い!

「サラマンダー如きに我の力に耐えれぬ訳が

なかろうぞ?」

火(あれっ?なんか俺、いまバカにされた気が(汗)

「言っておくが我は誰かさんみたいに

馬鹿じゃない。

指示が良くなかったら我は従わないからな?」

「ま、マジかよ?!お…おっしゃあ☆

俺に任せろ〜〜〜!」創太、ガンバ!!

(豊は契約をしていないので使えない)

「す、ステンレス:包囲ケージ、えっと〜……」

勢いでやったせいか、後の事を考えていなかった。

鼻で笑いながら………「許可しよう。へっ?!

次は具体的に頼むぞ?今回はおまけだ(笑)」

そう言うと創太の手からカードが離れ、

人間界に干渉した。

(その姿は坊主頭の褐色で金色の鎧を付けており、

ガタイが()い騎士のようなたたずまいであるが

他の精霊より少々歳を取っている)

「えっ!?そんな事、出来んの?!(汗)」

崩れそうな屋根やがれきなどを支える鎖が伸び、

ロープウェイのようにステンレス製のケージが

家の中に沿って送られ、リーアと一緒に

反対側の外へ投げ出された。

カサッ!と草の上に落ちた音がした。

(時が元通りに変わったようだ)

はぁ……良かった♪

「いや、まだ終わっていないぞ。えっ?」

サラマンダーによって燃やされた家は

屋根などが落ちた衝撃で大爆発を起こした!!

きゃっ!(創太にくっ付いた)

わぁっ?!何だ何だ(汗)

「まずいな〜……サラマンダー出て来い」

あーぁ、はいはい。俺が処理しますよ(嫌々)

(火の精霊の手には赤い紋章が浮き出てきた

それと同時に背景が止まった)

「悪いけど、爺さんにも手伝ってもら………

あぁ?ひぃっ!?すみません。ゴホン(汗)

コンジキにも手伝って貰うぜ♪」

ふむ、良かろう。

先程の言葉は聞かなかった事にするぞ(笑)

さっさと茶番を終わらせろ、既にやっている。

火「紅蓮の炎にこの身を焼かれよ、爆炎火山(ばくえんかざん)!!」

片手を押し切って炎の渦で豊達に飛び散って

来たがれきなどを焼き払い、溶かした。

炎もちゃんと鎮火してから背景が動き出した!


創太「……あれっ?何も…飛んで来ない???」

周りを見渡しても何も無かったかのように

事が終わっていた。

へっ?ど、どういう事(汗)

「てか、そんなに俺にくっ付くなよ(恥)」

えっ?自分が創太に抱き付いた事に対して

恥ずかしくなりながら思わず「バカ〜!!」と言った

サラマンダー(はぁ……何で俺こんなに

疲れてんだ〜???

コンジキ(大が付く程の馬鹿なお前さんが

少しぐらいは成長してるようだな)

「それ〜…褒めてんのか分からなねぇよ(汗)」


あっ、リーア!?リーアはどこ?!

……そうだったな、ここさ(笑)

火の精霊がケージを豊に渡した。

えっ?でも、どうして?火の…精霊さんが?

あぁ〜こっちの金の精霊「コンジキ」の力さ(笑)

コンジキ???我は時間を簡単に操れるんだ。

時間…を。えっ!!

て事は、さっき飛んできたがれきとかも全て!?

おぉ!サラマンダーの俺とコンジキじ………

あぁ?何でもないです…本当に(汗)

だが、君達もすぐこの場所から離れた方が

身の為だろう。えっ?どうしてですか?

「今から来るのは君達の警察と言った者達が

現れる、この意味が分かるか若者よ?」

あっ!今って確か夜中4時!?

じゃあ、ここから立ち去らないと(汗)

「その必要はない」

カチーン・・・


創太と豊が目を開けるとそこは家の中だった。

「えっ?ここ、私の家?!」

おぉ〜コンジキの力は何かと便利だね(笑)

「はぁ……我は少し一休みでもしよう。

という事だ、我の力は創太の物だ!!」

と言ってカードへ戻った。

「創太、良かったな〜コンジキに認められて♪」

お…俺が認められたんすか?!

あぁ〜そうだぜ(笑)もっと誇れ誇れ。

とまぁ、俺もそろそろ戻るわ〜

「これからもアイツの事を頼んだぜ♪」

にっこり笑った顔は青少年のような顔だった!

賑やかな精霊たちが消えると2人は沈黙した。

なぁ〜豊。んっ?何???

「今日さ、学校終わりに渡した精霊カード

渡したじゃんか?えっ、うん。

あれ……さ〜なんて言うか偽物の方を

豊にあえて渡したんだ」

えっ!?アレが偽物(汗)

あぁ〜よく出来てるだろう。

アレは昔、親父の弟さんが「邪見だっけ?」

そんな名前の奴らから取られないように

手作りで作った偽の精霊カードなんだ(笑)

へぇ〜言われるまで気付かなかったよ。

凄いねその弟さん♪


創太「何言ってるんだよ、その弟さんは

豊の父親だぞ〜まだ気付いて無かったのか?」

えっ!お父さんが……っ!?

でも、なんで偽物のカードを私に?

「あぁ〜それは俺のじぃちゃんが

ずっと持ってたからなんだ。んっ?

お前が少しだけ話してたけどよ〜

前にゲットした水の精霊カードは

豊には持てなかっただろう?」

あっ、そういえば!!

(リーアだけが持てていた事を思い出した)

「どうやら金の精霊カードには条件が

ないのかもしれないと思ってあえて、

渡さなかったんだ(汗)悪いな豊〜」

あっ、ううん!全然、平気だよ♪

確かにそれが正しかったのかもしれないし。

それに…気難しい精霊さんだったねぇ〜(汗)

あ…あれくらい屁でもないぜ。

「えっ?そうかな、あんなに恥ずかしがってた

癖にぃ〜(悪い顔)」

はぁ?なっ、何がだよ?!な〜でもない♪

おい!!豊〜何だよ(汗)

豊(私は知ってるよ、創太が私達の為に

声張ってまで金の精霊さんに認めて貰おうと

した事は私だけの秘密。リーアには言うけどね)

あっ!こら、待て豊!!シー!いま4時だよ!?

翌朝・・・

そ、そんな事があったんだ〜

だからリーアにあげた偽の精霊カード

返して貰って良いかな?

あっ、うん。良いよ♪豊に手渡しした瞬間、

何かを感じ取ったリーア。

んっ!………???


一方フェアリータウンでは・・・

「よっ、ウンディーネ久しぶりだな(笑)」

お久しぶりですねサラマンダー。

コンジキも一緒だぜ♪

うふ♪「あなたもお久しぶりですわ♡」

あぁ、久しいなウンディーネよ。

……はぁ?(あぁ〜コイツらこういう関係だった)

やれやれと頭に手をやった。

金の精霊「随分と我々が離席している間に

派手にやられたもんだ。

また、邪見の仕業か(険しい顔)

くだらん遊びに付き合わされてしまったようだな

我ら3人が揃うのはそんなに難しくはない。

だが…創太の叔父(おじ)の話だとセイレーンは

邪見から外れたようだ」

へぇ〜中々、やるじゃねぇか(笑)

でもそんな事……言っていられないようね。

そうだ「これから難しいのはセイレーン、ドリアード

ノーム、シエルだけだ(一応、ソイルも居る)」

アイツらか〜最悪な奴ばっかりだぜ(汗)

あなたの最悪は「ただ面倒くさい」だけでしょう。

ふん!んじゃあ、俺らはアイツらに

全て委ねて力を貸す方針で良いな?

あぁ。あなたに言われなくてもやってやるわ♪

(さぁてと、これから忙しくなるぜお互いにな)

3人はフェアリータウン復活の為に力を注いだ


現在の精霊カード:3枚

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