第5話 「お出かけの日」
迷走中です、、、
「やっと着いた〜!!リーアさん見てみて!」
わぁ〜凄い広いし、綺麗な場所♪
うふふ♪楽しそうね〜
だってこんな絶景見てはしゃがない訳がないよ!!
それもそうね♡豊(というよりお母さんによって
無理矢理連れて来られたもんだけどね?(汗)
事の始まりは3時間前に遡る・・・
コンコン!
起きてるかな〜お2人さん?
んっ?(起きる)なに…お母さん。こんな朝早くに(汗)
うふふ♪さぁ?なぜでしょう♡
ムッ!バサッ!!(布団を被る音)
あぁ〜ごめんごめん!?言うから起きてくれる?
(ここでリーアも起き始める)
「にゃ〜…んっ?豊〜若奈、おは………(zzZZ)」
2人(汗)あと〜5分だけ。
5分後・・・
(きちんと起きてる豊とリーア)
はぁ…まぁ良いわ♪
若奈「ねぇ〜2人共、これからお出かけしない?」
えっ?(豊)……お出かけ?(リーア)
豊「昨日も出かけたのにまた外に出るの?!
リーアさん、ここんとこ毎日外に出てるんだから
休ませてあげようよ〜お母さん!」
私も少しだけ休みたい…かも(あくび)
リーアさん!?………ありがとう♪
チッ、チッ、チッ(嬉し気)
豊はともかくリーアちゃんは絶対に行きたいはずよ!
(疑問を抱きながらベッドでゴロゴロしている)
コホン!
「ズバリ、私とルーナが初めてお出かけたした場所に
行ってみない♪」
(長い耳がピクンと反応した)
えぇ〜!お母様と行った場所♡行きたい行きたい!!
ふっふっふ………勝った(ガッツポーズ)
豊「もうお母さん、ズルいよ!
リーアさんを味方に付ければ私も付いてくるって
思ったんでしょう?!」
そうは、いかないんだからね!!!!!!
若奈(ピンポーン☆)
リーア「……えぇ〜豊、一緒に行こうよ!」
ふん!顔がそっぽ向く方にリーアが飛び立つ
「今度こそ大人しく居るからさ〜(うるうる目)」
んっ!ま、まぁ〜それだったら付いてっても…(照)
若奈「じゃあ決まりね、今すぐ準備するわ〜」
えっ?準備ってもう行くの!?
当たり前でしょ、そうと決まれば進むべし♪
「リーアさん…は準備する物……ないか(汗)
私も早く準備しないと〜!!」
………準備って何するの???
数分後・・・
よし、準備完了ね♪と家の外へ全員が出て行き、
鍵を締めて「これでよしっと!」若奈の一声で
リーアが何かを思い出した
「あぁ〜忘れてた?!部屋に置いて行く所だった!」
と外から豊の部屋へ向かった。
えっ?リーアさんは準備する物が無いんじゃ……?
見つけたぁ〜☆何を取りに行ったの?(豊)
こ・れ♪あっ!それ……(恥)
「若奈、これは昨日豊が徹也して作ってくれた帽子!」
あら〜早速作ったの豊、よく出来てるじゃない♪
(帽子を手に取って眺める若奈)
「そ、そんな事…ないよ(汗)」
お母さんには遠く及ばないと思うし…………
(あとそんなに徹夜したっけ?7時だった気がするけど)
あら、初めてにしてはよく出来ると思うけどな〜♪
「良い宝物を貰ったわね♡
リーアちゃん、落とさないようにしてね?」うん!
では改めて♪しゅっぱ〜つ!!おぉ〜
それで、行くってどうやって?(リーア)
じゃ〜ん!!車に決まってるじゃない♪
えっ!若奈って運転できるの?!えっへん☆
「そういえばお母さん、車の免許持ってたもんね♪
でも、久々じゃない大丈夫なの?」
そうなのよ〜久しぶりで(汗)ズコーーー!!
まぁ、車に乗れば思い出すわよ♡
自慢じゃないけど〜ゴールド免許だし♪
(自慢じゃん(汗)
大丈夫かな〜今になって心配になって来た)
車にエンジンが掛かり、駐車場から出て行く
リーア「わぁ〜い!!クルマだっけ?
豊、動いてる!動いてる!??!」
足をバタつかせながら窓の外を眺めた。
「そんなにはしゃがないでリーアさん(汗)」
うふふ♪(ルーナもそうしてたの思い出すわ〜)
なに、ニヤニヤしてるのお母さん???
「えぇ〜?だって今でも思い出すんだもの♪」
若奈の高校生時代・・・(運転しながら話す)
「私が豊と同じ高校生の時、妖精のルーナと出会って
初めて家族に隠し事した時だった。
最初は意見が分かれて散々、喧嘩して沢山謝ったり、
大変な目にもあって毎日が踏んだり蹴ったりだったわ。
ルーナが来てから私は休まず、学校やお世話とかに
取り組んで休日に出掛ける事が少なくなった。
ある日、初めて休日の日に家族全員揃って出掛けた!
でも、お出掛けするのも一苦労だったわ。
それはもう車内ではてんやわんやで〜
おばあちゃん達に見つからない程度で、
誤魔化したりするのがまぁ大変だったのよ?(汗)
あの時は一人でルーナを隠して車に乗せて
窓を眺める振りして姿が見えないように隠したり、
昼食も後ろのお皿におかずを置くのに必死過ぎて
バレ掛けたりで……はぁ〜」
豊(さ、流石…体験談やってる事が普通じゃない?!)
「それからフェアリータウンに戻るまで
一緒に過ごした日々は楽しかった!!
何もかもが懐かしいわ♪」
車のミラーから若奈の顔を見たリーアは
少し思い詰めながらも「きっとまた会えるよ若奈♪」
と元気に言った。
(あっ……)うふ♪ありがとう、リーアちゃん♡
「でもね、最初は私一人だったけど手伝ってくれた
人が居てね♪そのお陰でで一時期、助かったの!」
えっ?他の人に見られたの?!
「私が目を離した隙に幼馴染に見つかちゃってね〜
でも、妖精について知ってたから平気だったの♪」
豊(妖精について知ってる幼馴染もどうかと思うけど)
お父さん「ハックション!!」
「んっ?若奈たちが僕の話でもしてるのかな♪」
(机の上に立て掛けてある写真に画面が向く。
その写真には若い時の若奈と良太(お父さん)、
2人の手の平にはルーナが乗っている
一枚の写真だった)
「2人でルーナを守って無事に帰れたんだ〜♪
今でも寂しいけれどリーアちゃんの言う通り、
またどこかで、会えるんわよ…ね?」
ミラーには寂しそうな目をしていた。
(私も創太にいつか言えるかな?ううん、駄目だよ。
あの乱暴者には!!絶対に教えないんだから!)
一人で葛藤していた。んっ?(ゆたか…?)
さぁ、着いたわ♪ここがルーナと家族で来た故山☆
凄い絶景だね!?
(大きな湖が山々を囲み、青い空が水に反射する)
うふふ♪楽しそうで何よりだわ〜
こんな絶景見てはしゃがない訳ないよ!!
それもそうね♡
「この湖を一望できる場所に案内してあげる。
私達、家族しか知らない秘密の場所に☆
着いて来て2人共」
えっ!もう森に入るの〜?良いから良いから♪
「リーアさんは飛んでるの?」うん!
ここならあまり人が来ないから開放的な気分で
外に出れるでしょう。
じゃあ魔法は使わなくても良さそう
いや、それは使おうね〜(汗)
「秘密の場所と言っても知ってる人もいれば、
知らない人が迷い込んで来るパターンもあるから
その辺に関しては魔法を使いましょう♪」
うん、分かった!でも少しだけ飛ばさせて〜
「あんまり遠くに行かないでよ、リーアさん!!」
分かってる〜♪
ねぇ若奈、若奈!なぁ〜に?
「この人間界にもこんな大自然な森ってあるんだね」
あら〜そう?
自然が沢山あるのはフェアリータウンだけかと
思ってたよ〜♪
そんな事ないわよ。えっ?
若奈「フェアリータウンから自然のエネルギーが
分け与えられてるから人間界にも自然が存在する。
精霊はその役目を果たす為に均衡を
保てているけれど、フェアリータウンが今まさに
荒れ果てているのはもはや、時間の問題ね(汗)」
えっ?どうして〜?
「エネルギーを送っていたのはまさしく
ルーナが果たした事。
それが止まってしまえば……私達の世界にも
やがて自然が滅びる。
同じ境遇があってもおかしくはないわ」
あっ!そうだった
「あら、リーアちゃんって意外と忘れんぼさんね〜」
うふふ♪……あはは(汗)そうなんだー
豊(お母さんとリーアさん…本当に仲良いな〜
私もいつかああなりたいけど、
私がやって何か変わるのかな?自信が……持てない。
それに何か距離を感じる、気のせいかな?)
そうこうしている内に辿り着いた
リーア「着いた着いた♪大きな湖!!」うんうん♪
綺麗な場所だね豊〜「う、うん。そうだね!」んっ?
確かにこの絶景が一望できる場所だね♡
家族との秘密基地みたいでとても良い所でしょう♪
若奈は大人になっても子供っぽい所があるんだね〜
「あら、そうかしら(照)お恥ずかしい所見せちゃった」
さぁさぁ!お昼にしましょう〜わぁ〜い♪
シートを豊とリーアが手伝った。
はい、お弁当〜♪やったぁ〜!!(2人)
「お母さん、急に出かける事になったのに
よくこんなに作ってたね?!
(運動会のお昼並に作った若奈)
もし、私達が行かなかったらどうしてたの?」
あぁ〜無理矢理にでも……かな(汗)
流石に私一人で食べたらリバ………
「えっ!若奈が太るの?!」リーアさん!?
手の指をウニョウニョさせながら目が鬼だった!
若奈(親子揃いも揃って失言するのね〜良いわ(怒)
直接起こる訳ではないが、静かに怒るタイプ。
……お母さん?ねぇ、お母さんってば?!
んっ?何かしら?(若奈は心の中で怒り中)
リーアがお弁当を眺めながら素朴な疑問を抱いた
豊「お母様と一緒に行った場所なら着いて来るって
思ったんだよね〜どうして若奈???」
そしてやっと怒るのを辞めて
「気になって来るんじゃないかなって思って♪」
あっ…そう(汗)
まんまと一人を一網打尽にされちゃったのか〜
若奈「豊もリーアちゃんも行きたい所があるなら
私に言ってくれればどこへだって連れてってあげる」
えっ……?あ、まぁ行きたい…かな(照)
でしょでしょ♪
精霊カードとかで旅しても良いからね?
「それは辞めときます(汗)」
リーアは2人の話の輪に入って来てこう言った
リーア「ねぇねぇ〜若奈も豊も早く食べようよ!!
お弁当なんだか、美味しそうだよ♡」
それもそうね。いただきます♪
リーアちゃん何が食べたい?
このオレンジと白と赤のシマシマと卵のグルグル、
黒いマメ頂戴!!
エビとだし巻き卵と黒豆ね♪(おせちか!?)
若奈が何個かリーアのお皿に乗っけていると
豊が玉子焼きを取っているのに気付いて
それな〜に?と尋ねた
「玉子焼きって言って甘くて美味しい物だよ〜
あと……お母さん、卵被ってない?」
豊が美味しそうに食べてくれるからよ♪
だって特にお母さんの玉子焼きが一番美味しいもん!
もう豊ったら♡
「本当の事だも〜ん☆」
嬉しい事、言ってくれるじゃない♪
えぇ〜欲しい欲しい!!はい、どうぞ。
ありがとう♪あ〜む♡うん、美味しい!
小さくしても甘いんだね〜凄い若奈天才!!
若奈「もうそんなに褒めても何も出ないわ(嬉)」
と言いながら黒豆をリーアのお皿に大量に乗っけた
豊「出てますけど(汗)」
ふぅ〜お腹いっぱい♪もう食べられないよ〜♡(2人)
あら、そう?じゃあデザートは要らないかな
豊「要ります!お母さん、頂戴!!」
食いつきが早いわね(嬉)………
(パイナップルとキウイ)
小さく切れるのってこれだもんね。ねぇ〜♪
パイナ……ツ?パイナップルね(汗)
「これ美味しい〜けど、舌が痺れるから
気を付けてねって言おうと思ったけど、
気を付けようが無いわ」
あ〜む。モグモグ…う〜ん♡美味しい!
(全部、食べ終わる頃には舌に電撃が走る)
い、痛い。痛いよ〜豊、若奈!!
舌を出しながら目をバッテンにしていた。
……クスッ!あはは(笑)うふふ(笑)
じゃあ治るかは別としてキウイもどうぞ♪
豊「ある意味、こっちも痺れるけど!?」
い〜やだ!!(リーア)
駄々をこねながらもフルーツを何とか完食した。
さて、片付けをしましょうか〜
「もう帰っちゃうの?(汗)」
そんなにゆっくりはしてられないわ。
高速道路だから混雑したらもっと遅くなる可能性が
あるし、夕飯も作れなくなっちゃう(苦笑い)
そ、そう…なんだ。若奈(う〜ん………)
「じゃあ片付けは私一人でやるから
リーアちゃんと豊はそこら辺で散歩してきなよ♪」
(シートを畳み終えた豊が驚く)
「えっ、良いの?ありがとう若奈!豊さぁ〜行こう」
でも悪いよ。折角お母さんが呼んで貰ったのに(汗)
良いの良いの♪
「今度は豊達が思い出を作る番なんだから♡
気を遣って最後に悔いが残っちゃうぐらいなら
片付けは私1人でやるからさ♪」
じゃ……じゃあお言葉に甘えて(汗)
羽を開いて豊を引っ張った。
「行こう豊♪一緒に作ろう思い出を!!」
わぁっ!?分かったからそんなに急かさないで(汗)
うふふ♪楽しそうで何よりだわ〜
山を登りながら豊は思い詰める。
(とは…言ったものの(汗)
こんな時にリーアさんと2人っきりなっちゃった、
どうしよう???
さっきの2人を見てたらここが(胸)ざわざわする。
何だろうこの感じ?
私はリーアに……何を感じてるの?!
分からない。分からない…けど!
一緒にいれば、このモヤの正体が分かるよね?
だったら…リーアさんと同じテンションにした方が
良いのかも???うん!何事も挑戦…だよね!)
「ねぇ〜ねぇ〜リーアさん、
あの湖がもうあんなに小さく見えるよ。
少し登っただけなのに、こんなに高いんだね♪※
リーア「・・・」
んっ?(リーア…さん?もう一回、掛けてみ………)
「うわぁ〜!!すっごく高いよリーア、見てみて
ほらほら上の方に来た途端、風が吹いてる♪
これよりもっと上に行けるみたいだよ!
ねぇ〜行ってみようよ☆」
(あんなに嫌々だった豊の方が1番楽しんでいた)
そ、そうだね。あはは…(青ざめる)
豊「どうしたの?もしかして高い所が怖い?」
そ、そんな事……ないよ!(汗)
でもさっきから顔が真っ青だよ(リーアを心配する)
「怖いなら無理に行かなくても良いんだよ(汗)」
ううん、全然平気!!お願い豊、連れてって!
リーア(思い出を作る為。思い出を作る為!!
その気になったのは私の方なんだもん。
こんな所で簡単に引き下がれない!)
豊「い、行くよ……?」
(私は勿論、リーアさんを心配しながらも
自分が登れる場所を探しながら上へ上へと向かう)
豊「凄い!さっきの湖が更に小さく見える〜♪」
そうだね〜(汗)
(う〜ん、頑張れ私!怖くない怖く………
茂みを手で退けると恐ろしい高さの崖だった。
それを見て硬直した!!
ヒュ〜〜〜カーン?!た、高すぎ…(汗)
そんな中、豊は颯爽と通り抜けた。
えっ?豊あんまり前に行かない方が……良いよ?
「大丈夫、行ける所まで確認するだけだから♪」
(私がリーアさんを安心させる為に行くんだ(汗)
茂みを掻き分けると良い眺めの景色だった。
「はあ♪」とうっとりしながら足を一歩前に出すと
そこには足場がなかった。
………あっ!バサッ!!(茂みが揺れる音)
「んっ?豊、そんな遠くまで行けるの???」
と疑問に思い茂みをもう一度、掻き分けて抜けると
豊の姿を捉えた。
間一髪で崖にしがみ付いていたがリーアが見る頃には
手を離してしまった。
「あっ、豊!?(ダメ……!でも行かなきゃ!!)」
リーアは少し躊躇したが急いで豊を助けに飛び出した
ゆたか〜!!と言って白い棒を取り出して
「私が豊を……助けるんだ!」と誓って豊ではなく
湖に魔法放ってしまい、「しまった!?」
と口に出した。
湖の水に反応した瞬間、水が虹色に瞬く間に
全体へ広がり魔法が反応したのを目撃した若奈が
とっさに「ルーナ?!」と言って
水がスライム状の塊が上へどんどん上がった。
水の塊がクッションのように跳ねる!!
「うわっ!?何これ???」
大丈夫…豊……?(涙)あっ。
(私、助けて貰っちゃった?あ、謝らないなきゃ…!)
リーア「ごめんなさい!!」
(急に謝られて驚きを隠せなかった豊)
「えっ?ど、どうしたの?!
何でリーアさんが謝らなきゃいけないの?
謝るなら私が……!」
リーアが顔を下に向けながら
「私………本当は高さい所が怖くて
で、でも思い出を作る為に私が豊を無理矢理
連れて来た事たから最後までやらなきゃと思って
私……無理…してた(汗)
「そっか。でも私こそ気付いてあげられなくって
私の責任だよ!!
でも悪いのは本当に私だから(涙)
1人で楽しんでリーアさんを頂上まで来させたのに。
じ、実はこの山に来てお母さんとリーアさんが
凄く楽しそうに話してたから……なんか…(汗)
私よりお母さんの方が…きっと良いのかな?
って思ってたのに
自分だけ楽しんで落ちてリーアさんに助けて貰って
何がしたいんだろうって………(汗)」
そう…だったんだね(涙)
でも妖精だからと言って決して
高い所が好きじゃ……ないんだね?
それ、何となく私にも分かる気がする♪
えっ?私も昔、高い所…そんなに好きじゃなかった。
「でも今では………」
うん。克服して今では高い所なんて全然へっちゃら♪
(それなのに私はリーアさんの事を考えないで。
自分の好奇心とその大丈夫を受け入れたせいで……
私自身が怪我しちゃう所だった。
リーアさんの魔法がなかったら今頃、怪我だけじゃ
済まなかったかもしれないのに(汗)
「ほ、本当にごめんなさい!!」と2人同時に謝った
んっ?・・・少し沈黙してから
「誰に謝ってるんだろう私達?」うふふ♪あはは(笑)
と和やかな空間に釘を刺すかのように
ちょんちょんと豊の背中を押した。
豊「な〜に、リーアさん?押さないでよ〜♡」
えっ?私……前に居るけど?……んっ???
「じゃあ、さっき私の背中を押すしたのって………」
後ろを振り返るとスライム状になった水の手だった
うぐっ!チーン。豊!?
「……ってもしかしてあなたは〜?!
リーアに何か渡した。
これは………はあ♡ありがとう♪
何々、何か渡されたの?バッと起き上がって聞いた
「水の精霊カードだよ!!」
と目をパチパチさせてから「えぇ〜精霊カード!?」
これが……精霊カード?初めて見た♡
と豊がカードに触ると電気が流れた。
痛っ?!と同時にスライム状の水が普通の水に
変化して2人は湖に落とされた
「ブクブク…ぷはっ!いきなり落とさないでよ?!
と言っても聞いてないか。
それじゃあ戻ろうかリーアさ?んっ!
リーアさんどこ〜……!?まさか沈んで。た、大変!」
と豊が潜ろうとした瞬間にスライム状の水が
上がって来た。そこにはリーアも
豊「あっ!大丈夫、リーアさん!?」
はぁ…はぁ……ううぅん(汗)平気だよ豊。
よくよく考えて見たら私達、湖の上に居たもんね……
「とりあえず上がろっか♪」そ、そうだね!!
(陸まで水の精霊に送って貰った)
若奈「2人共、湖に入ってどうしたの?!」
ちょっと湖に物を落としちゃって慌てて
飛び込んじゃった(豊、今回も隠してくれるんだね♪)
「ありがとう」と小さく囁いた
「早く上がりなさい!タオル持ってくるわ!!」
車内での話・・・
なんか今日も大変な目に遭ったわね〜うん(汗)
そうだ、お母さん見てみてさっき貰ったの!
何か拾ったの?ジャーン♪水の精霊カード?!
凄いじゃない豊!?良かったね、リーアちゃん♪
これでフェアリータウンが少し蘇るね。はいっ!
(車が高速道路で混雑していると2人は寝ていた)
うふふ♪………若菜は真面目な顔付きに変わった。
(まさかリーアちゃん…がね……違うわよね?
ルーナ、あなたはあなたよね♪)
夕日に照らされた青い車が綺麗だった。
フェアリータウンは荒れ果てたままだったが
そんな中、水が流れ始めた!!
世界がミルミル遠ざかって球体を全体から見ると
そこには水が流れていたであろう所に
次々と流れ始め、水以外は荒れたてたままだった。
登場人物
故園 良太
・髪色:黒髪
・髪型:ショート
・瞳の色:水色
・性格:相手の事を思いやって人で行動に移す派
・服装:薄花色のワイシャツと
黒のジャケットを着ている。
現在の精霊カード:1枚