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魔法使いの妖精さん  作者: 白百合リーフ
24/25

第24話 「邪見と幹部VS人間(終章)」

創太「あっ、あの!!どうして豊のお父さんが

ここに居るんですか?!

豊からは海外の仕事で不在と聞いて………」

うん、確かにそうだよ。

けど今は仕事よりもこの世界を守る事に

専念するよう、僕はここに居るんだ♪

「それに若奈が随分前から僕に相談してくれた

お陰でもある」

……んっ!

「て事で、セルシウス君はしばらく僕と一緒に

行動して貰う事になるけど良い?」

そんな事…重々承知ですよ良太♪

余も同じく考えていました(笑)

でも氷の精霊は今まで存在しなかったんじゃ…!

「それもそうだけど、僕が見つけた時は

セルシウスが弱ってたからわざと封印される道を

選んで休ませたからなんだ」

その時の余はまだ氷の精霊として誕生したばかり

今と比べれば力も弱かった方です。

「その影響か余は今の精霊方を知りませんし、

会ってもいないので……生き残りがいるだなんて

思っていないでしょう。

それに人間に気を遣われるなんて

(しゃく)だと思っていましたから♪

でも彼は私に最小の攻撃と負担を掛けないように

彼はなるべく魔法を使いませんでした。

うふ♪

それのお陰もあって心置きなく、

眠りに()けました」


でもセルシウスの事は若奈には

ちゃんと話していなかったんだ。

だけど、さっき会った時には分かってくれた

みたいでね〜本当にまた会えて嬉しいよ♪

セルシウス「はい、ですが!!

良太とは契約をする事は出来ません。

余には果たさなければならない使命の為にも

ここは余も譲れない事です!

ですが、それでも良太には仮でも良いので

使って貰っても構いません♪

そう。君は別の契約者を結ぶって事だね(笑)」

はい、ご察しの通りです♡

じゃあその人の元へ向かわないとだね。

「…ってあら?氷付けの方は

どこに行ってしまったのでしょうか?

良太に良い見せ物を出せると思ったのに………」

えっ?!(創太)

「あはは(笑)昔から君は怖い事をよく言うね!」

うふふ♪「褒めてないよ!?」と創太が

言った瞬間、赤黒い大きなブラックホールが

見えた,

はあぁぁぁ〜?!何だよアレ!!(焦)

「始まったようだなセルシウス、付いて来て!

とりあえずイーリスさんの所へ向かうよ」

は〜い♪えっ、お…俺も行きますよ!?


一方リーア達・・・

「くっ………止めないと!!」おい、リーア!?

リーア(「私はもう誰も…世界を救えない世界は

もう嫌なんです!

あの災厄(さいやく)の魔法が放たれようとも

私は怖がらず(おの)ずと体が動いていた」

いつも当たり前のように取って携わっていた

カードに手を伸ばす

「精霊の力にいつまでも頼ってはいけない」

というお母様の言葉を思い出しながら

私はカードに願った

「私が止めなきゃ……いけないんだ!

どうか、私に力を貸して☆」

5つの属性カードを両手いっぱいに持った、

銀色の光を放ちカードに小さくキスをした)

「光を灯す5つの星よ光れ、アトラス!!」

5枚のカードはリーアの手から離れて

空高く上がり細長い楕円のゲートが開いた。

すると、そこには見慣れた人が現れた!

それはいつの日かのジャイアントだ。


サラマンダー「ま、まさか最悪な状況を

見越してあの時に交渉を……!?

だが、ジャイアントには魔法がない。

どっちにしろ………(汗)」

いいえ、違うわ。

むしろ、無いからこその最善の作戦よ!!

…んっ!なるほどな〜(笑)

ヒューズ「リーアさん、お久しぶりですな。

この黒い球のようなものを壊せば良いんですね?」

はいっ!お願いします!!

ヒューズ「承知した」

大きな足を後ろに引いて手も同時に引き、

大きな手の平を押して赤黒い球と接触した

ブオォォォーンという大きな爆風が

住宅街の建物を破壊させる

リーア「うっ……あぁ〜!!」

強風で飛ばされ掛けたリーアをバッと!掴んで

サラマンダーの腕に包まれた

「ったく〜それくらい想定しろよな!!」

………う、うん。ごめん…なさい(汗)

火「リーア???どうした魔力切れか?」

うん、そうみたい

「結果的に私が契約したのはサラマンダーと

ウンディーネだけ。契約して魔力は

増えたけどその魔力も底をつき…そう」

……間に合えばいいけれどな(ボソッ)んっ?


ドーーーーーン!!!!!!

(今だにヒューズの手と邪見が放つ赤黒い球と

衝突していた!

すると、このままではらちがあかないと思い

もう片方の手を目一杯押し切る)

その球を持ち上げて手の平の中で圧縮させる事に

成功した!!(消滅)

「はぁ…はぁ……はぁ…はぁ………はぁ。

久しぶりにこんなに動きましたね〜

この世界を壊す脅威は消えた、

これであの時の条件は果たしましたよ。

私は帰ってもよろしいですかね?」

はい……分かりました。

それからコレが終わったら精霊様のお力を

これからも我々の世界でも使って貰える事を

改めて、お願い致します(礼)

ウンディーネ「えぇ〜でもこの戦いが終わって

すぐには行けそうにないわ。

そこも承知の上でお願いします(汗)」

はい、分かっておりますとも!!

にっこり笑った顔と共に巨人の姿が

だいだらぼっちのように静かに消えた。


赤黒い球を放った邪見は目が点になって

こちらの様子を見ていた

「えっ?なぜ、なぜこんな所に巨人が。

君達の協力者だと言うのか?!

何故、妖精どもに協力を欲するのだ!」

そうだけど、それが何よ!!

危うくこの街を吹っ飛ばす所だったじゃない

「フッ(笑)別にそれが何だと言うのだ?

こっちとしては巨人が来た事には驚いたが、

今はその条件というものが消えたようだな。

先程の私の力では君達も止められないという事が

分かっただけでも上出来だ。

さて、コレはどうかな?」

と言って地面に力強く拳を叩き付けると

天空の国のように空き地と住宅街が引き離されて

空高く打ち上げられた!!


一方打ち上げられる前イーリスは・・・

シェアの爆発を喰らって石塀にぶつかった

イーリスに近寄ろうと歩いて来る。

すると、カードがシエルに変わって

石塀の前に立ちはだかった!

シエル「よくも…よくもぉ、イーリスを(怒)

(わたし)も昔のあなたと何回か会った事がある

……けど、今はもう昔のあなたじゃない(ギロ)

イーリスにトドメを刺すくらいなら

私がシェアを打つ!!」

だ…めよ!シェアはきっと思い出してくれる。

だから、お願いシエル(涙)

「………それでも私はご主人(マスター)を守ると

アイリス様と約束したのですから」


回想・・・

アイリス「必死に取り戻そうとするあまり、

他人を心配する事しか考えられずに居たら

あなたが助けるのよシエルちゃん♪」

んんっ?うーん、分かんないけど分かった!!

アイリス様のイーちゃんと遊べば良いんだよね?

そ、それは…全然違うわ?!(焦)

回想終了・・・

「んっ!母……上が???(涙)(わたくし)を?」


「だから、救うだけが正しい訳じゃない事を

(わたし)が教えてあげるわ。

光を放つ者よ、稲妻の如く光たまえ!

         ライトニングフィールド!!」

黒い雲が物の数秒でやって来てゴロゴロ鳴り響く

ガシャーーーン!という落雷が

一個ではなく複数個現れて空き地に降り注ぐ

「そんな小癪(こしゃく)な攻撃で

(わたし)を倒せるとでもお思い……で、えっ?!」

シェアが雷を避けながら目の前に落ちた雷で

目眩しになり、その目眩しになった瞬間を

狙って攻撃をした

「光を纏いし者よ、閃光(せんこう)の如く(きら)めけ!

            クロスフラッシュ!!」

双剣のような細い光の剣を両手で握り、

凄まじい速さでシェアの腹部を斬った

「ぐあぁぁぁ……はぁ…はぁ……まだですぞ!

まだ私を倒したと思ったら大間違いだ。

貴様らを散りに変えてやるわ〜!!」

鉤爪をシエルに見せて魔物の侵攻(しんこう)

呑まれかけている様子を見ていたイーリス。

(「もうやめてよ。駄目だってあなたがいたから

………シェアが居たから剣術に携われた。

なのに…なのにあなたは……

もうあの頃のシェアじゃないなんて信じられない

剣術にまだ携われなかった時。

(わたし)は魔法が嫌いだった!

母上の魔法はいつも難易度の高い魔法ばかりで

出来ない私は…本当の娘で居て良いのか本気で悩んだ

そんな時にじぃじが………

シェアが手を差し伸べてくれたお陰で

今があるの…に!!

得意の魔法は水刃(すいじん)風刃(ふうじん)、相手の攻撃を

防ぐ魔法しか使えない(わたくし)

剣術の道に進ませてくれたから!だから…(涙)!!)


シェアの鉤爪とシエルの雷が衝突しようと瞬間、

イーリスが叫んだ

「もう…やめて〜〜〜!!」

……っ!(シェア)んっ!(シエル)

2人は攻撃を入れるという時に止められて慌てて

鉤爪と雷を別の方向へやった。

だが、避けた方向にシエルの雷が

運悪くシェアに直撃してしまった!!

…んあっ!………はっ!?(2人はスローに)

バタン!!

気が動転しながらもイーリスはシェアの側に

駆け寄った

「シェア!起きてよ。シェア……シェ…ァ(涙)

目を覚まして!!

(空き地の地面の土を握り締め涙が落ちる)

「…うぅ〜……グスン(涙)シェァ…シェア!

起きて…よ。嫌だよ、(わたくし)はあなたを失いたくない。

お願い!!起きてシェア!」

ゔゔ…うぅ〜んっ?(顔を上げた)

シェア「ぉ姫様(ひいさま)?……おぉ〜ぉ姫様!!

昔よりもご立派になられてじぃや嬉しいですぞ♪」

………えっ?(涙)シェア…なの?シェア!?


「そうですが、私は一体……今まで何を???

それよりもお姫様の方こそ大きくなられましたね」

イーリス「…グスン。あはは(笑い泣き)

シェ…ア(涙)良かった。本当に……良かった。

あはは(泣)」

うんうんと我が子を見るような表現を浮かべて頷く

シェアは天の精霊に視線を向けて

言い掛ける前にプィッ!と顔を背けて

シエルは少しだけ微笑んでいた

それでもシェアはお礼を言った

「何が起きたか私には分かりませんが、

お姫様がシエル様のお力を借りられただけでも

私は嬉しいです♪」

ふん!!貴方に言われなくてもちゃんもやるわ。

アイリス様のあの言葉の意味も分かった事だし!

イーちゃんの心配より私に任された事だけを

考えてくれるだけで良いの!!

分かりました…シェア殿?(シエルは少し笑う)

はい(優しい声)うふ♪んっ?(イーリス)


創太「おーい!イーリス、大丈夫か?!」

あっ、そう……そぅ…人間ね(キリッ☆)

「イーちゃん、いい加減…名前覚えたら〜?」

名前くらい覚えなくても良いわよ!!

同じような人間なんだから♪

「それ、本人の前で言う事かイーリス?」

あんた何かに怒られても

全然怖くも何ともないんだからね!

はぁ〜?!

良太「まぁまぁ、今はそんな些細な事は

置いといて……君は若奈が言っていた

イーリスさんだよね?

初めまして会えて嬉しいよ♪(満面の笑み)」

(チラッ)「えぇ〜この(わたくし)こそが

イーリス・アインスベルンよ!どうぞ、よろしく。

おーい…それ、俺の時はやらなかったよな?

「何となくよ。何となくあんたが馬鹿っぽい

気がしてやりませんでしたわ!」創太(怒)

良太「まぁまぁ、ひとまず無事に合流できた所で

空き地へ急ごうか」

えっ、また走るんですか?!(創太)

「当然さ。創太くんは何の為に登山着を着てるのさ

僕はただ君達のサポートを引き受けてここに居る。

最善を尽くしているだけだ」

良太さん(汗)


「さぁ、行こう!

一刻も早く向わないと間に合わなくなる」

んっ?

セルシウスの話はまた後でという事で良いかい?

はい、心得ています。

良太の後を氷の精霊が通り過ぎた地面には

霜柱(しもばしら)に変わっていた!

雪?いや、霜柱か!?すげぇ〜☆

「創太あの2人から離れてはいけませんよ」

うわっ!そうだった(焦)待って下さ〜い!!

イーリス達もその後を追った。


しばらく走ってなんやかんやあって

どこかの住宅地の裏庭に来て石塀を良太が

先に登って空き地に着いた。

すると、地面がガッガッガッ!!

という根っこが引き裂かれる音が聞こえた。

(んっ?この音……まさか!)

良太「創太くんはこっちに来ないように!

シェアさん、空き地から離れて下さい(焦)」

状況が掴めていない創太から分からなかったが、

シェアが軽々と創太を持ち上げて

家の屋根に飛び移った!

とっさの判断を取った瞬間、良太と共に空き地が

上へ打ち上げられた!!

えぇ〜何だよアレ!?(創太)

海の精霊「どうやら、想定より早かったわね。

創太、妾達のすべき事は邪見を見失わないように

しっかり監視しておく事よ。逃亡するから」

えっ?

そしてセイレーンの言う通りすぐさま、

何かが物凄い速さで飛んで行くのが見えて

創太は追いかけた

「…って〜また走るのかよ!?最悪だぁ〜!」

空き地から離れた創太と少し遅れて空き地に

到着した若奈とソイルが来た。


若奈「あっ、もう…行っちゃった(汗)

間に合わなかったわ。はぁ…リーアちゃんと豊が

無事だと良いのだけど(胸に手を当てる)」

心配そうに上を見上げる若奈を見て

ソイルが視界の側を横切る。

んっ?ソ……イル???

「若奈も手伝って。

打ち上げられた大地を………支える為にも!」

う、うん!!どうすれば良いの?

ソイル「若奈は…………ただそれだけの事だよ」

えっ、それだけで良いの?!

詠唱はやらなくても出来るけど本当に大丈夫?

うん。間に合えば、きっと大丈夫なはずだよ!

若奈「うーーーん。分かったわ!!

でも、前みたいにまた無茶したら

承知しないからね!」

うん(笑)分かってる。

その代わり、追いつく為にも魔法は使うよ♪

えっ?

若奈の足元がモグラのように土が盛り上がって

地面の摩擦を利用した魔法だった

「あ、うふふ♪ありがとう、ソイル♡」

ローラーシューズのように足を止めたまま

創太と同じ方向に向かった!!

若奈が見えなくなってからソイルは構えた。

ソイル(僕は土の精霊としての役目を果たした

だけだよ。

それに今の契約者(マスター)は若奈だ!

それだけでも……心強い。

ノーム、無事に目覚めてくれると嬉しいな♪)

手の平に二重三角の紋章が浮かび上がって

体から黄色光で覆われて歯を食いしばった。


一方上に打ち上げられたリーア達・・・

豊(んっ、んんっ?こ、ここ………は?

えっ……えっ!?何ここ!!)

豊は魔法の詠唱中に誤爆してしまい、

今の今まで気絶していた。

目が覚めるとそこは空き地が宙に浮いている

光景だったからだ

「えっ、何これ?!どうして…こんな(汗)

それに皆んなは?皆んなは無事なの!?」

すると「豊〜!!起きたの?良かった〜♪」

リーア!?(涙)

顔に飛んで来てほっぺたにくっ付いた

「り、リーア……くすぐったいよ〜うふふ♪」

ごめんごめん♡でも心配したんだよ!!

う、うん。私こそ、ごめんなさい(汗)

クスッ…あはは♪うふふ♡何だか懐かしいね〜

うん!

あっ、豊に伝えたい事があるの!!

んっ?それって何???


リーア「邪見が逃亡したわ。幹部より自分の命を

優先する彼なら平気でやって退ける事をね!

あと、サラマンダーとウンディーネは

疲れ切っているから少し休ませてあげたいの。

だから、豊はここに残ってくれない?」

残る…???ここに、どうして???

「私はフェアリータウンの核となる

ソウルエナジーを破壊と復旧しに行くつもり!!

だからお願い、精霊達は豊に任せるね♪」

リーア!

「も、もう……あなたと…リーアとお別れなの?」

えっ?

「だってお母さんも昔、ルーナさんが別れる時は

いつも必然だって言ってたんだもん!!

私は…嫌だよ。もう少し、あともう少しだけ

一緒に居させてよぉ!(震え声と涙)」

あっ……ううん。そんな事ないよ!!

私もまだ心残りだからすぐには帰りたくない

「それなら私もフェアリータウンに……!」

それはダメ、なんだ。

どうして!!(涙)

リーア「妖精の世界に人間が来たら、

巨人さんと同じように荒らしちゃうからかな。

妖精は小さな世界、人間は大きな世界、

活動する目的が違えば…いずれ崩壊する!

そんな事を豊にやって欲しくないんだ。

だからね、豊。皆んなの事もそうだけど、

豊自身も自分の身を守って待ってて♪」

う、うん。涙を拭って精一杯の笑顔を作った

豊「うふ♪絶対だよ、約束!!(小指を出す)」

はあ☆うん!私、頑張って来るね♪


リーア(豊と約束!

ドリアードはいつもこんな気持ち………で

いやいや、許さない。でも、もう良いや。

この時間だけ…豊と一緒の時間だけ居たいな♡)

それじゃあ豊、また後で〜

「うん!!いってらっしゃい♪」はあ♡

嬉しさのあまりゲートが出ても

両手を大きく振って満面の笑みで

フェアリータウンに入って行った。

うふふ♪ガシャーン!グラグラグラ(揺)

「わっ!?」豊はバランスを崩してしまった。

きゃーーー!!

何と宙に浮いている空き地が少しだけ傾いており、

大勢が崩れれば真っ逆さまに落ちてしまう!

豊は投げ出され、下に落ちる……という所に

伸ばしていた手を掴んだ誰かが掴み取った。

???「豊〜!!無事で良かった♪」

おっ、お父……さん?!なっ…!上げるよ。

は、はい!?


引き上げて少し一息付いた所で話し始めた

豊「でも、何で…どうしてお父さんがここに?」

あぁ〜前々から若奈から聞いていたんだ

「妖精の事も。まさかアイリスとヘイデル、

それにルーナの娘さん揃いも揃って

人間界に来るなんて思わなかったよ」

へぇ〜あれ?

「でも、アイリスさんとヘイデルさんって

確か〜………」

うん、先程会って来たイーリスさんと

マイアさんの母親だね。

そうそう!!

また同じような事態になった事だけは

少し心残りだけど、それは今回でおしまいだ。

えっ、どうして?

「邪見は何百年もの間、この世界を支配する

つもりで今まで誠意を尽くして来たと思う。

逆に奴の命はもう……そう長くないはないはずだ」

んっ!?

「アイツは元妖精だ。だが、今は魔物!

魔物がそんなに長く生きられると思うか?」

そ、それは………(黙り込む豊)

「でも何百年も生きてるのも幹部の死に際に

命を吸い取っているから生きられた事。

犠牲にしてまでな」

そんな〜酷い(汗)

それに…「ねぇ、良太。彼女は?」

言い掛けた瞬間に氷の精霊が問いかけた


「あ〜説明してなかったね。

豊は僕達の子供さ♪」

んっ!……うふふ♡なるほど〜(納得)

えっ?えぇっ?!お父さん、それ誰???

「彼女は氷の精霊セルシウスさ。

今の今まで眠っていたが、フィロスの悪事で

目覚めた新しい精霊としてね」

氷の…精霊?……っ!?ええぇぇぇ〜!!

あ、あの氷の精霊で本当に合ってるの?!

「あの」が何か分からないが、

正真正銘の精霊さ♪

う、嘘。

それはさておき、妖精の子は今どちらに?

「あっ!そうそう。

フェアリータウンの核である

ソウルエナジーを復活させる為にむか……」

あら、そうなのですね?

ではここに居るイーリスと共に向かいましょうか

えっ!(わたくし)と!?

「そうです。余と契約するのはあなたですから

まだまだ未熟な所が多々ありますが、

アイリス様とあなたとでは伸び代が違うわ」

んっ!?

「それよりもお父さんと契約したんじゃないの?

てっきり、終わって一緒に行動してるから(汗)」

とっくに断ってるよ。

でも僕は自由に使って良いと許可が降りたのは

ありがたいけど、その必要はなさそうだ

良太「ここで話している暇があるなら

早くリーアさんの所に行って来なよ。

イーリスさんにセルシウスも♪」

はい、そうさせて貰いますね♡

同じくイーリス達もゲートを通った。


ゴゴゴゴゴォ!!!!!!(激しく揺れる)

きゃっ!また大勢が崩れそうになった豊を

支えたのはドリアードだった

「ハナハナハナ♪大丈夫なの、豊ちゃん?」

ソウちゃん!?ハッとして振り返ると

まだ痩せ細ったままだった

「そ、ソウちゃん。まだ治ってないの?!

魔法を…あ、いや使えないんだった(焦)」

おぉ〜ドリアードか!久しぶりだな♪

んっ?あぁ〜………誰だっけ?ズコーーー!

良太だよ!宇都美(うつみ)良太だ!!

(今は故園だけど…(汗)

あっ、そうだったなの〜♪

何でだろうね?若奈ちゃんの方が存在感が

あったから忘れてたなの!

「そ、それは…なぜか当時からソイルに

嫌われてまして……そのせいというか

影が薄くなった原因だと僕は思うよ(汗)」


それでね、豊ちゃん!!

今なら魔法が使えるかもしれないなの〜

僕の話を聞けーーー!?

えっ、何なの?(天然)

あぁ〜もういいよ何でもない!!そうなの(拗ねる)

それでソウちゃん、何で今なら魔法が

使えって思ったの?

「あ、そうそう!

さっきまで下の家がいっぱい立ってる家に

落っこちゃってそしたら苗が植えてあったなの!

それを私が色んな所を通ってエネルギーが

増えたの〜♪」

えっ!?それって本当!

「うん♡もしかしたら若奈ちゃんが

エネルギー不足になる事を

分かってたんじゃないかって♪♡♡

だから、魔法も使えるようになったんだよ!」

えぇ〜お母さん、凄い!?やっぱり何者?(汗)

じゃあ、あそこに居る精霊さん達も回復って

可能なんだよね?勿論なの!!

凄〜いソウちゃん♪

良太(まぁ。僕が若奈にそう伝えたんだけど、

喜んでいるならそれでいいや。

それに豊にも…精霊が居て良かったな

僕は名前すら覚えて貰えてないけど(悲)


さぁさぁ、ウンディーネお姉さんと

サラマンダーも来て来て!!俺は普通なんだな(焦)

行くよ、豊ちゃん!うん♡

「自然を幸福に♪グリューン☆リカバリー」

緑色の光がドリアードから溢れ出ており、

子供から大人の姿に変化して2人の精霊と

自身を回復させた

木の精霊「どうでしょうか、お姉様〜♪」

あっ…(照)えぇ〜魔力まで回復するなんて

流石ですわドリアード。

うふふ♪無事、元通りになって良かったです!

それに豊も………ゴンゴンゴォ!!!!!!

宙に浮いた空き地の少し上から

流星群のような何かが降って来た!

こ、今度は何?!(砂埃)あっ!(気付く)

「うふふ♡良かった、無事で……ノーム」

んっ!(振り返る)皆んな!?

(その姿は今までの精霊と身長的には下から

2番目くらいの大きさで、髪は紫色(ふしいろ)

瞳が黄色のノームの姿があった)


火「おせぇぞ〜ノーム!待ちくたびれたぜ(笑)」

ごめん、皆んなの力が早めに集まっていれば

もう少し早く出来たかもしれないのに(困)

それ実質、俺らが悪いって言ってるもんだぜ

いや?別に。

サラマンダー(カチン!)

あと、この空き地は修復しておいたから

あそこに倒れている方にも心配しなよ。

えっ?倒れている方???

…ってあぁ〜ソイルさん、大丈夫ですか!?(豊)

「はぁ……もう平気だよ。

ドリアードの光で回復はしてるから

(木の精霊の力は光や周りに居るだけで

回復、状態回復、争化(じょか)の効果がある!)」

アレってそんなに範囲広いの?!うん♪


ズズズズ………んっ?何か擦ったような音が?

と再び後ろを振り返ると創太が邪見を

引きずってここまで運んで来た

そこには水の鎖で出来た紐で邪見を縛っていた

「えっ?ええぇぇぇ!?じゃ、邪見?!

どうして創太が!!」

はぁ…はぁ……はぁ…色々あって

浮いた後で邪見がそこから逃げ出す所を見て

そのまま追い掛けろってコンジキが

うるさくって(汗)

「ふむ。まぁ、結果的に捕えられたんだ!

フィロスの命を吸い取ろうとしたから

セイレーンが物理的にやって貰ったお陰で

もう居ないがな」

……えっ!それ…って嘘(青ざめて口を抑える)

んっ?ドッスーーーン!!

ソイル「はいはい、黙ってようね〜(怒)」

土の精霊の力によってコンジキは地面に

押し付けられた状態になっている(土の手)

コンジキ「???(困惑)」

ウンディーネ(あなた、今この場で

そのような話をするのはやめなさい。

精霊にとっては普通でも人間は違うのでしょう?)

良太「ソイルの言う通りだよ。

コンジキ………黙ってろ(見下ろす目付き)

……っ!さぁ〜て、若奈に報告しよっかな」

ま、待つんだ!?それだけは…!!

(事の重大さに気付いたコンジキが慌て出した)

豊「グスン…はっ……はっ(静かに泣いた)」

一部は豊を心配する目ともう一部は目を逸らして

その行いを反省する者も居た。


一方・・・

ゲートを潜った3人はフェアリータウンの核に

向かって突き進んだ。

カメラの三脚のような最深部の中心に

ソウルエナジーが浮いていた!

(その見た目は鉄板のような物が

大きな黒い球体(汚染の原因)の側を

回っている状態だった)

「ここね!あまり来る事が無いから

忘れてたけど、マイアのナビ通りね流石よ☆」

うふふ。どうも♡

「それにリーア、ソウルエナジーを壊すのも

そんなに簡単じゃないけれど〜

新たにソウルエナジーを作り出す事って

可能なの?」

うーん。分からない……分からないけど、

変えない限り、この世界も人間界も

汚染されちゃうかもしれないよ!!

うん(汗)何事も挑戦って所ね!

それじゃあやりましょう時間は限られてるわ。

うん!!

(※ちなみにイーリス以外、精霊は居ない)

リーア「光を灯せ、エターナルフォース!」

マイア「炎で燃やせ、フレイムバースト!」

イーリス「清き水よ、ハイドロスラッシュ!」

光を放つ大きめな手裏剣が現れて核へ、

大きな火炎玉が物凄い速さで向かって行く。

液体が水と重なり合って鋭利な形に変化して

目にも留まらない速さで一斉にぶつかった!!


「はぁ…はぁ……どう…かしら?」

灰色の煙が無くなると核はかすり傷どころか

シールド貼っており、攻撃を受けていない

3人「はぁ……やはり駄目でしたか(汗)

もう、シールド貼るなんて聞いてないわよ!

とにかくこの攻撃を続けよう。

弱音を吐いていられないんだから!!」

えぇ〜誠意を尽くしましょう!(汗)

リーア(豊との約束を守る為にも

豊とお母様がまた笑って過ごせる為に

平和な暮らしを取り戻したい♪)

イーリス(母上がシエルに伝えてくれた想いを

無駄にしない為にも今は踏ん張り所なんだから☆)

マイア(母様。私は世界を救う為にも

ここは頑張らなければいけない所なんです!

だから、見ていて下さい♡)

3人(私達の想いの力を!!)


ピカリーーーン☆☆☆・・・

きゃっ!何よ!!この光は…一体?!

んんっ?………あっ!

すると、そこには男女2人が目の前に立っていた。

えっ?だ…誰???

???「聞こえましたよ。貴女達の願いが♪

友達を想い合う気持ちやその願いを力に変える

という希望を抱いた事をね」

んっ!

(女性の方は銀髪で青い瞳を持ち、

金色のティアラを頭に付いておりお姫様のような

戦闘着を着ている。

そして男性の方は人間離れしたような

恐ろしい姿をしており、肌が赤黒い黒で

目は黄色に光り上半身は裸で太ももから足首まで

膨らんだズボンを履いている)


あ、あなたは一体…何者ですか?

(わたくし)の名前を述べる事は禁止事項なので

特に言えませんが彼が太陽、私が月と

言ったらもうお分かりですよね?

妖精の皆さん♪」

んっ!まさか、本当に太陽と月の…精霊?!

はい、いかにも♡

本当だったんだ!!はあ♪

太陽「久しぶりだな、マイア。

アレからざっと1ヶ月振りのようだがな?」

あっ、その声まさか!

あの時、私に助言をしてくれた…あの!?

そうだ。

えっ?マイア、いつ会っていたのよ(汗)

そんなの初耳だわ!!

えっ、えぇっとこの3人で巨人の世界に

行った時かな〜少しお恥ずかしい所を

見られてしまったので……覚えています(恥)

イ「あぁ〜なんか私は私で嫌な思い出が……って

元はと言えばマイア、あなたのせいじゃない

あら?そうでしたっけ。うふふ♪ちょっと!


「話し合いはそこまでにしてあの核を

壊したいのですよね?

でしたら、手伝いますよ。3人で♪」

3人???

セルシウス「余の事を言っているのですか?

…………月。昔からあなたも変わりませんね」

うふ♪それはどういう意味かしら。

えっ!?誰々、次は誰なの!!

「あなたが知っていますねイーリス。

ポケットから出て来た事くらい分かります」

えぇ〜私から説明するとカクカクシカジカ・・・


なるほど〜……って事は氷の精霊!?

えっ?うぇっ?!えっ???

リーアちゃん、落ち着いて(汗)

「ともかくですね妖精の皆さん。

(わたくし)はその子に、太陽はマイアちゃんに、

そこの偉そうな(ほう)はセルシウスという事で

よろしいでしょうか?」

は〜い♪分かりました♡偉そうな…(ほう)!?

では、それぞれ覚悟は良いですね

「契約が始まったら貴女方の頭の中に文字が

浮かびますのでそれを口に出して下さい♪」

分かった!!


契約・・・

「月の精霊とはソナタの願い、アルテミス!!」

銀色から金色のオーラに変わった。


ソナタの力に応える為にも(わたくし)も手伝いましょう。

数多(あまた)なる星々の輝きに誓って♪


マイア・・・

「我は賢者に組むぐ者、その名はアポロン!!」

橙色から赤い炎のオーラに変わった


()が名の通り、熱く燃え盛る炎のように

力を解き放つのだ!(なんじ)に捧げようぞ。


イーリス・・・

「余の力に応えられぬのなら使わさんセルシウス!」

水色からターコイズブルーのオーラに変わる


冷たき余の力を欲する者よ、誇りなさい!

(なんじ)が理想とするものを自らの手で掴み取るのです


契約終了・・・

すると、人型の姿をした精霊3体は姿を変えて

指に収まった

マイア「えっ!コレって……指輪…ですわね?」

何で指輪なの?!カードじゃなくて!?

あぁ〜言い忘れていたようだな。

(わたくし)達は他の精霊と違う所は「憑依」する事が

可能だからなんです♪

その力を今のあなた達なら、使えると思うのです。

へぇ〜凄い力なんだね(キラキラ目)

はい、ですので掛け声をお願い致します!!

あっ!そうだった(汗)


リーア「月の光に照らされて:ムーンギア!」

マイア「太陽の日差しに照らされて:サンギア!」

イーリス「氷の氷晶(ひょうしょう)のように煌めけ:スノーギア!」

3人「月の精霊(太陽の精霊、氷の精霊)よ、開け!!」

体全体が光に包まれて光が消えると

ベリーダンスの赤い衣装を着たマイアが居た

頭の後ろにはベールを付けてロングスカートを

履いてロングツインテールに変わった。

イーリスは陰陽師(おんみょうじ)服のような

肩が少し見えてて(そで)が2つに分かれており、

陰陽師×巫女服みたいな戦闘着に変わった!

((そで)の先や(えり)元、(すそ)の縁がターコイズブルーで

髪は(ほど)けてストレートに変わっていた。

リーアは星空をイメージしたロリータドレス

を見に纏い紺色と青、白のヒラヒラが付いていて

ポニーテールで後ろに三つ編みが円に入ってる髪。

(女神フォルム)


リーア「リフレクト・ムーンライト!!」

マイア「レゾナンス・サンライト!!」

イーリス「ブリザード・コメット!!」

光と炎、吹雪の3つの魔法が重なり光線を

放った!

チューーーイーン!!ピカリン(爆発)・・・

ソウルエナジーはバチバチ音を鳴らして

破壊する事に成功した!

スゥ〜………はぁ〜…よ、良がったぁ〜(汗)

まだ弱音を吐いて要られませんよ。

は、はいっ!

まだ頑張れます(わたし)!私も(わたくし)もですわ!!

うふふ♪頼もしい妖精の皆さんですね。

見守っておいて正解でしたねアポロン♡

「そうだな。だが無理だけはするなよ!

魔力切れになってしまえば、戻れなくなる。

この世界と人間界を繋ぐ境界線が

永遠に別れる事になるぞ!!」

わ、分かりました。ちゃんと言いますね!

うむ(笑)それでこそ、精霊使いだ。

ありがとうございます♪(ま〜す♡ますわ☆)

リーア(豊達と精霊の皆んなにもう一度、

会う為の力を貸してアルテミス様!!

2人をサポート出来るような守れる力を

全身全霊で解き放つ時!

待ってて、豊。絶対に…絶対〜!戻るから)

(※終章と書いてありますが、これで終わりません。

24話で終わる予定でしたが、25話に変更しました!

次回の25話の前半部分に続きが入りますので

ご了承下さい)


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