第22話 「邪見と幹部VS人間(序章)」
いつも通り私達は同じ毎日を繰り返していた。
変わらない日常、同じ学校、同じ友達そして
同じ光景を見る。
その度にフェアリータウンが崩壊の道へと
食い止める力も無くなってしまう!!
人間界にも同じ事が起こる時、
私達はその源を探し出す!
精霊達は妖精の世界だけでなく人間界にも
侵害される傾向があるのは
こういった光景を何十年も前の時から
行われている!!
それは私達の日常の一部でありその類である。
妖精と築き上げた関係性を保つ為にも
「私達は邪見に打ち勝たなければならない!」
豊達は学校に登校して授業を受けていた。
そして4限目に入る直前の中休みの時、
平穏な生活が一気に崩された。
明るかった空、天井から放つ光が掻き消され
辺り一帯が黒紫色に変化したと同時に
学校を覆い尽くすような結界が貼られてしまう!!
学校の中には豊と創太だけ………ではなく、
全生徒が閉じ込められた。
生徒「えっ!何だよ、この空!?教室が………
もう訳が分からないよ!!
どうしよう(汗)とりあえずお母さんにでん…
へっ?スマホに電源が入らないよ!?
何でだ!ここ、山奥じゃないだろう(怒)
う、疑うなら自分でやってみたらどうなの。
そうだそうだ!お前ら、誰だよ(汗)
今年はどんだけ怪奇現象と学校がこう……
襲われなきゃいけないんだよ!!」
創太(はは…俺は全然、関係ないからな?!)
豊「どうしよう創太。
このままお母さんが話してた通りに動かなきゃ
いけなくなっちゃうよ(小声)」
あぁ、そうだな。とにかく手っ取り早く
この学校から出ようぜ!
という創太の話し声が聞こえたのか
隼人が反応した
「そうだよ!一刻も早く学校から出るんだ。
そうすれば、俺達はきっとこの嫌な空間から
出れるはずだ!!」
えっ!おい隼人、待てよ!?
おん?お前が会話してた声が聞こえたからな
責任はお前に預ける☆お前ぇぇぇ〜!!
「た、確かにここは嫌な空間かもしれない。
けどよ!外がどうなってるかなんて
教室の中からじゃ分んねぇだろ?!
いいからじっとしてろ!!」
……んっ!豊(…創太)
な、何でお前がそんなに必死なんだよ(汗)
この状況がおかしくないとでも
思ってんのかよ!!
「違う!俺が言いたいのはな………」
はいはい、そこまでにしなさい(美波学級員)
この状況下で喧嘩しないで。
とりあえず皆んなで学校を出ましょう♪
廊下は並んで下さい!落ち着いてゆっくり〜
じっとする私を見て美波がウィンクをして
廊下に出て行った
「もしかして美波さん、私を気遣って?」
豊〜!早く来ないと置いていくよ♪
あっ、待って!?
そして生徒たちは結界の目の前まで来て
立ち止まり、校庭より向こう側には
いけない事に気付き始めた
「えっ?何でこれ以上、進めないんだ?!
校門はもうすぐそこだぞ(汗)
早くここから逃げ……」
バーーーン!!バン!バン!バーーーン!!
空には大きな魔法陣が現れて火炎魔法が
住宅地に降り注いだ
「あっ、あぁ…街が攻撃され……てるのか?
ここはかろうじて守られてるのか!すげぇ☆」
豊と創太はお互いの顔を見て
2人(ど、どういう事だ?
ここが守られてるって…そんなのおかしい!!
でも、どうして学校だけを???
「俺達がこの学校にいる事を知ってるなら
幹部が邪見に伝えるが妥当じゃないのか?
元々、そういう探りで来たようなもんだと
思うし……」
なるほど〜…それよりリーア達が心配だよ!
「いや、それは心配無用だぜ豊。
結界が現れるのは想定内だ!!
きっと今頃………とにかく俺達も前に行って
結界に触れてみようぜ!」
そ、そうだね(焦)
クラスの人達と全校生徒から離れた場所で
結界に触れると手がすり抜けた。
んっ!(創太が先に外へ抜けて周りを見渡す)
「大丈夫そうだ豊、来い!!」
でも結界から出られない皆んなが………(汗)
あぁ〜分かってる。その気持ちは俺にも
分かるけど、今は予定通り行動しないと
コンジキに何言われるか分からないぞ!
…う、うん。そう……だよね(汗)
結界から2人は出て走り出した
「本当にお母さんの言う通りだったね♪
(皆んなを置いて出て行くのは心配だけど。
安全な内に移動した方が良いよね!)
戻ろう、創太!!」あぁ♪
帰宅・・・
ただいま、お母さん!戻って来たよ☆
はあ♪おかえり〜豊♡リーア!!
リビングから恐る恐る出てくる2人の妖精と
若奈が来た。
おかえりなさい豊、創太くんも♪はいっ!
「話した通りになって良かったけど、
ここから先は予想も付かない大変な目に
遭うんだから気を引き締めて
行きなさい!!
本当なら私も戦って豊達を守るのが親の責任だわ
それでも待ってなきゃいけないし、
それが終わったら私に任せて頂戴ね♪」うん!
て・事・で♡コレに着替えて来なさい2人共。
……えっ?
着替から戻ってきた2人は登山着を着て来た。
お、お母さん…何で登山着なの〜か、
教えてくれない?
「それはね昔、邪見と戦った時に私と良太が
着ていた登山着で動きやすさ重視で
選んだのだけど〜要は色違いってやつよ♡」
(豊のは半袖の袖と胸の上辺りが緑色で
胸から下は白いシャツ、黒いヒートテックを
付けており半ズボンにはシャツと同じ色合い
で、黒いタイツを着ている。
創太は豊と大体同じで色が違うだけです!
青と白が基調で半ズボンにはベルト付き、
創太の方が腕と足が露出してる。
そして2人はランニングバックを装着済みだった)
「本当に着て…るんだよね?」
動きやすいから良いかなって好評だと
思ってたけど、疑い深いわね豊(汗)
だ、だって……
豊の会話に割ってやるかのようにコンジキが
仁王立ちしながら目の前に現れた
「さてと、話はそれくらいにして
準備は整ったようだな。
いよいよ邪見たちと戦う時間が来たようだな
我が思うに創太とこむ…(背中をつねる若奈)
豊はかなり体を動かすと思い、
若奈殿に頼んでおいたぞ」
(つねられる痛みに耐えるが声だけが揺らぐ)
んっ?(私の名前……呼んでくれた?)
という事だ、分かってくれ。
まぁ〜コンジキが言うならいいけど(創太)
「とりあえず前の会議で言った通りの手順で
行う、それ以外は余計な事をするではないぞ。
ピンチな時は無視してやっていい。
あくまで保険を掛けて…だからな?」
あぁ〜☆分かりました、コンジキさん♪
「ふむ。では、行くが良い!皆の者!!」
(いってらっしゃい♡皆んな)
若奈だけは家で1人残ってある人を待つ。
近所の空き地に急いで走って行く2人に
氷の矢が飛んできた!
あっ!「下がれ豊(汗)」石塀の方へ走った。
豊が逃げ込んだ瞬間、創太は手をしなやかに
動かして水が氷の矢を包み込んだ
フィロス「なっ!蒼海、貴様(怒)」
フッ(笑)なるほどな〜
「コンジキより使いやすいなコレ♪
前は詠唱に時間が掛かっちゃったけど(笑)」
何だと、創太?!後でどうなるかわか………
「いいから話は後で。物陰に隠れなさいよ!!」
払えなかった氷の矢が街を部分的に凍らせる
空き地に入るとすぐにフィロスとシェアは
かなり間隔を空けてから
中央にはモニターが映し出されて
黒いモヤを纏った鋭い赤い目が
こちらを見ている。
「なっ、何だよ(焦)あの化け物?!」
アレが邪見の本来の姿、まだ形態が変わるがな
「人間諸君こんばんは。
私は邪見、人間と妖精の繋がりを
完全に断たせる為に生まれ君達人間を
結界に閉じ込めさせた張本人だ。
まぁ、精霊使いは例外だがな?
そう簡単に閉じ込められても面白くはない(笑)
君達の学校とやらには結界で守られているが
いつ壊れるかは私の気分次第だ。
守られているだけ光栄に思うが良い!!
アハッハッハ(笑)」
豊・創太「ふざけないで(ふざけんな)!
私達の街を壊しておいて皆んなを守れてる?
街の人達は無事じゃないなら意味なんか無いよ!
誰がお前なんかに感謝するか。
邪見、お前を倒すのは俺達だ!!
あなたなんかに私達の仲を壊させないんだから」
創太……(金)豊!(リーア)
クックック。アハッハッハ(笑)はぁ………
邪見「貴様ら、人間が私に勝つだと?
笑わせるなっ!!
私は何百年もの時間を掛けて
ようやく計画通りに行く年が来た。
貴様たちは私の計画に潰されて支配されるのだ!
この世界を支配するのは紛れもなく私だ♪
だが、先程の言葉は聞き捨てならない。
では!!その行為が間違いだと力で圧倒させて
お見せしよう(笑)
私には少々、やる事があるのでね♪
君達は私に仕えている幹部があなた方を
ねじ伏せてみよぞ!」
(煙のように消えた邪見はある森で散っていく
街の見物をして眺めている)
「来るぞ!創太、豊!!」
コンジキが声を上げると空き地の地面が揺れた
「んっ?な、なんだ!?この……揺れ(汗)」
すると地面から鍾乳石のような尖った岩が
捻り全員を襲う
「うわっ!何だよ、遠隔かよ(汗)
しかもコレって俺がシエルと初めて会った時
みたいに追尾性能付き?!」
創太は海の精霊の力で水を纏いながら払うも
伸びてくる岩を見渡し、防ぐも
多少の隙が生まれてしまいお腹辺りを
寸止めされた反動で住宅街のどこかに
飛ばされてしまった。
創太!?「豊ちゃん、前を見て!」あっ!
3つ同時に豊の方は岩が伸びてきた。
(自然と人々から守れ)リーフ☆シールド!!
ウォールミラーで8角形型をした盾が現れて
鍾乳石のような岩から身を守った。
「うっ、ぐぬぬぬ〜(汗)駄目、力が強すぎて
受け止め……きれないよ!?」
避ける事に集中していたリーアは豊が
ピンチな事に気付いて焦らずゆっくり詠唱した
「川のせせらぐ音色よ、水の波動」
タクトを片手に持ち、一周回しながら
岩の方に向けた
「はぁっ!!」
水紋が空中で音が何個か鳴り響き、
その水紋から物凄い速さで水が飛んできた!
バコン!!……っ?!
あ、ありがとう。リーア、助かったよ(汗)
うん♪
イーリスは羽を使って鍾乳石を避けつつ、
剣で対抗していた!
すると空き地からどんどん離されている事が
分かるぐらい突き放されていく
「はぁ…はぁ………仕方ありませんわ(汗)
リーア、邪見はあなたに託しましたよ!!
私は予定通りシェアと戦います」
うん!分かった。
状況的に自分が居るとリーア達の攻撃を妨げると
理解し、真剣な顔でコクリと頷く。
ふん(笑)「そよ風で揺らぎく卵よ、吹き荒れなさい!
テンペスト!!(風属性)」
大嵐がシェアの真後ろに落ちて渦を巻き、
その反動でイーリスの方へ飛ばされていった
「こっちに来るのですシェア!
私があなたのお相手を務めます。
覚悟しなさい!!」
ほぉ〜ワシの相手だと?ふざけるな!
と言い、飛ばされながらも杖に仕込んだ刃を
イーリスに向けた。
カキン!カチン!カキン!!ジリリリ……!
マイア「ゴールド:延棒大+射程距離10m(早口)」
(コンジキのカードが金色のオーラを放つ)
すると前の延棒とは打って変わって
マイアの手には収まりきれない大きさを
いとも簡単に手の平で回し、フィロスに
振り下ろされようとしていた!!
「はぁ…?何ですか、この怪力馬鹿は!?
非常識にも程がありますよ!」
そんな無駄口を叩く程、余裕には見えないのに……
どうしてくれるかしら。うふふ♡
くっ、この化け猫!!
一度振り下ろした所からフィロスは簡単に
避けたつもりだったが………
延棒のデカさと並外れた筋力、振り回し技術は
特に凄い腕を持つマイアからは
逃げられなかった!
振り下ろしてすぐに後ろ斜めからスイングする
かのように創太側の方へと飛ばした
フィロス「ああぁぁぁ!!」
「うふふ♪それではリーアちゃん、
私もあなたに委ねますね。
私達の戦い終わるまで頑張りましょう♡」
うん、任せてよ!!
うふ♪蝶の羽を広げて創太の方に飛んでいく
火「よしっ!これで準備は満タンだな(笑)
一丁、本気で掛かるぞ!!」
おぉ〜!ウンディーネ(呆れた)
でも、どこに邪見がいるのか検討が付かないよ?!
それについては問題ない。
なぜなら、既に自ら向かって来ているんだからな!
えっ!?
と豊の声と重なるようにモヤの掛かった黒球が
空き地に落ちてきた。
わっ!!「さて、貴様らの後始末は
この私がしよう。精々、足掻くのだな!
始める時が来たようだな(笑)」
んっ!邪見……私は決してあなたを許さない!!
邪見「私の気分次第ではこの世界を塵に
する事ぐらいは余裕で出来るとも♪
恐怖に狩られてやられるか、
戦わずに終わるか選ぶのだ!!」
…随分と長い間私達と戦ってきましたけれど、
ナメた口で人間を侮辱するのも大概にしなさい
「私達は侮辱した分……罪は重いと思え、
あなたをここで倒すとこっちは決めたのです!!
例え何度、打ち破られようとも…
何度でも諦めずに戦い続けますから!
「ウンディーネの言う通りだよ。
私はあなたを許した事もフェアリータウンを
傷付けた事を決して一度たりとも許しない事
なんて無いんだから!!
お母様の為にも妖精の国を立て直すんだ」
豊「り、リーア(涙)うん、そうだよね!
私だってこの世界が平和な世界のまま、
楽しい日常も辛い日常にだってちゃんとした意味もあって
生きる為にも必要な事だもん。
私は、人間の世界を…妖精の世界も…全部取り戻すんだ」
リーア「豊〜………(涙)パンパン(頬を叩く)
うん、救う世界なんて沢山あるんだから!!」
邪見「クッ…クッ。実に愚かな思考だな!
私はそういう世界を何度もこの目で見てきた。
決して変わる事の無い世界しか残らない……
世界全体が簡単に変わる事なんてあり得ない、
君達の野望は自分の信念が正しいと心でしか
思っていないのだからな(笑)
……!?(2人)
さぁ、取り返して見せよ。
この私をその手で下して見せよおぉぉぉ!!」
邪見VSリーアと豊・・・
地の精霊カードを手に持ち、唱えた
(目を閉じたままのノームの姿が一瞬だけ映る)
「大地を揺らし降り注ぐ大きな音よ、メテオラ!」
先程の魔法陣から壊した住宅街のがれきを
浮かしてとてつもない速さで空からがれきが
一斉に空き地へと降り注いだ!!
……カジン!!・・・んっ!
はぁ…止まった……早くやるぞリーア!
リーア「うん☆
紅蓮の炎に全てを燃やし付け、爆炎火山」
サラマンダーは、
両手を合わせて中腰の姿勢で片手を押し切る。
すると、タイミングよく時間が動き始めて
がれきは全てサラマンダーの火によって溶かされたのだ。
邪見「んっ?
これが火の精霊の威力か……素晴らしいね♪」
火の精霊「どーも」
邪見「だが、まだまだノームには
力及ばずと言った所でしょうねぇ〜(笑)」
火の精霊「チッ、うるせぇ!!」
水の精霊「サラマンダー、落ち着いて!?」
火「あぁ、分かってる…よ(焦)
(繋がれている場合だと思ったより、
感情がブレる可能性があるかもしれない。
気を付けないとだな!
ここに居る全員を吹っ飛ばす訳には………)
と白い木の棒(杖)を持ってリーアは魔法を使い、
がれきを頑丈にさせて邪見に飛ばした。
邪見「無駄無駄。何をしても無駄さ!!
その程度の魔法では私を倒すのも夢のまた夢。
これが現実という訳だ。アハッハッハ(笑)」
くっ…ウンディーネ!
えぇ〜全く、仕方ないわね♪
私の力を使いなさい。うん!!
「自然に流れ打つ川のせせらぎよ、全てを払え
シークレット・シンフォニア!」
ウンディーネの背後からウヨウヨ動く
水の触手のようなものが現れて分裂しながら
空き地の地面に突き刺して水が溜まっていき、
地面がぬかるみ出した。
今の空き地は田んぼ状態で足が沈み、
水を操りながら鍾乳石を打ち倒す!!
豊「わっ!精霊の力だからぬかるみが
酷くなってるよ(汗)
私、運動靴なんだけど!?」
うるさい…口よりも足を動かす事に集中しなさい!
(酷い!!)
豊は空き地を走り回ってぬかるんだ地面を
足で蹴り、水紋が広がった
(自然と余韻の音色よ)ハーモニー☆プラス!
子供の姿でドリアードが歌いながら踊る姿と共に
体が光り始めた!
その光がノームの目元まで輝いた。
地の精霊(んんっ?ドリアード???
そうか。今頃、戦っているのだな。
どうやらドリアードだけでは
まだ呼び覚す事が出来ないようだ。
それまで………持ち堪えてくれ)
木「火と水よ、時が来たとき…その力で示せ!!」
んっ?……っ!分かったわ。えっ!?ぇぇ…
邪見(うーん、そろそろ無力化できる頃合いだな。
クックック。アハッハッハ(笑)
一方シェアVSイーリス・・・
カキン!カチン…カチン……ガジン!!
フホッホッホ(笑)
「前よりはそれなりに腕が立つようですな〜
ですが、まだまだ私には取るに足り得ませんね♪」
……っ!!
久しぶりに再開したというのに
このような戯れ事の為だけに集められたのも
心外ですな。ねぇ〜お姫様♪
「…あっ、あぁシェ……ァ(涙)」
シェアの自我が戻ったと思い込んだイーリスの隙を
突いたその瞬間、シェアが持つ刀の杖を
地面に刺してイーリスが持っていた聖剣
目掛けて地面に仕掛けたもう1本の聖剣で
彼女の聖剣を手離させた!
はっ!?「私を信じた罰ですよお姫様
私の自我はあなた様が来る前から
とっくに無くなっていますから(悪い顔)」
「シェア(涙)
………どうやらあなたをみくびっていたようですね!
私はシェアの心が消えても
あなたを連れ戻すと皆んなに約束したのです。
それを今、終わらせる時だ!!」
んっ!
そしてフィロスVSマイアと創太・・・
故郷市の住宅街でどこかの家の庭で
背中から落ちた創太がいた
……んんっ?(イタッタタタ。俺は一体???
そうか。地の精霊の攻撃が早すぎて
飛ばされたんだっけ?
…あっ、マイアは!!)
「ここに居ますよ、創太さん♪」良かった〜
(肩の力を抜いた)
マイア「そう安心している暇はありませんよ。
敵は私自ら飛ばしてきたので(汗)」
んっ?……んんっ?!
「ここに居ましたのね♡
さっきはよくもおぉぉぉ〜!!
今度こそ人間諸共、塵にしてやる(怒)」
うわっ!ヤベッ!?
すぐにその場から立ち上がり、
マイアは構えていたが創太が手で包み込んだ。
あっ、ちょっと!?創太さん???一体何を(汗)
「今はなるべく距離を取ってから
攻撃してくれマイア!!
あそこでやり合った所で爆風に
呑まれるだけだ(焦)」
マイ「なるほど〜…良い勉強になりましわ♡」
人の話、聞いて真面目に学ばないで下さい!?
今までどうやって戦って来たんだよ!!
あっ(察)何か思いましたか?(圧)……な、何も。
ここに来て、逃しはしないぞ
「大地に流れる風の力よ、吹き飛びなさい!
ダークネスウィンド!!」
フィロスが持つ風属性カードの見た目が
黒紫色の薔薇の棘とつるが絡み合った
カードに変化なっていた。
(これはフィロス限らず邪見と幹部が所持している)
黒い風が創太の背後から迫って来た!
はぁ…はぁ……はぁ…はぁ……まずい(汗)
創太(とにかくマイアを巻き込まずに先陣切るには
これしか無いだろう!!)
創太は左角を曲がってマイアを手離してから
風の前に立ちはだかった
フィロス「あらあら、何するのか知りませんが
自滅を選ぶのでしたら少々手荒な事を
していますね〜
あなたらしくありませんが、その気なら
止めませんわよ♪」
創太さん!?大丈夫です、俺は!!
今に見てろよカレンせ……いやフィロス!
「コンジキ、頼む」あぁ〜了解した(笑)
ガジン(止まった)
正式な契約・・・
創太「お前の力が必要だ、セイレーン!!」
うふふ♡
良かろう。ソナタの思い、しかと受け取った♪
「大いなる海の守護者:セイレーンじゃぞ!」
契約終了・・・
「えっ!今まで契約無しで精霊様の力を?!
でも、そんな事は不可能に近いのにどうして……」
まぁ〜そうしないと仮免許みたいな試験を
受かってからじゃないと契約が出来なかったんだ。
俺はそれを踏まえて魔法を使い日々練習してきた
「そういう事だ、ようやく成し遂げたな創太。
妾の試験の為だけに誠意を尽くして貰った♪
よって正式な契約に移行する事が出来たという訳だ!
さぁ、お喋りはこれくらいにして………
行って来い創太!!」あぁ(笑)
チッチッチッ…カチン!・・・
ちゃ〜んと受け止めてくれよ、フィロス!!
「精鋭なる鉤爪のように尖れ、アクアブレイク」
(カードが青色のオーラを放つ)
創太の周囲が水のドームで纏い始めて
風に向かって足で思いっきり蹴り衝突した
このような方法で魔法を止める創太に驚きを隠せない
フィロスが言った
「はぁ?!何がしたいのです!!
そんな事をして本当に自滅を選ぶつもり!?
馬鹿じゃないの!」
ふん(笑)違うね♪
創太「俺は自滅を選んだ訳じゃない。
魔法に対抗する為には手段を選ばない、
ただ………セイレーンを信じてるだけさ(笑)」
ふふ♪そういう事です。残念で〜した♡(可愛く)
と精霊の言葉と共に風は壊された。
はっ!!
「…どうやら蒼海とセイレーンとは
部が悪いようですね!
よ〜く分かりました。
では、退場させて頂く事をお勧めしましょう」
不適な笑みを浮かべるフィロスと創太は睨む。
シェアは刀ではなく聖剣に持ち替えて
イーリスは再び地面に落ちた剣を拾い上げて
お互いを睨み合い、
邪見とリーア達は今まさに魔法同士が
ぶつかり合おうとしている!!