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魔法使いの妖精さん  作者: 白百合リーフ
19/25

第19話  「大きな人と小さな子」

(こんにちは!!

リーア・ルグナスです、初めまして♪

とは言ったものの…もう知ってるよね!

私はある事から人間界に来ちゃったんだけど〜

その訳をサラマンダーが言うにはお母様が

ゲートを通じて連れて()られたんじゃないかって

言われたんだけど、私は全然納得が言ってないの!

なぜなら豊が「私に会う時とシーちゃんの時」にだけ

ドリアードの声が聞こえるから。

……っ!嫌い嫌い!!思い出すだけで嫌だ(暴れる)

「ドリアード」が仲間になって加わってから

豊とかなり距離が近くてドリアードが居なくなると

マイアと楽しそうにお話してたんだよ目の前で!

「それにドリアードも私の事をよく嫌ってるの。

お互いに仲良くなんて一生出来ない!!

何よりも豊と若奈にだけ懐くんだよ良い子ぶって!

私に対して冷たい言動ばかりの態度が嫌い。

それより私と豊で何が違うの!?って聞いたら

「可愛くないから」とか言ってくるんだよ!!

どういう意味かさっぱり分かんな〜い!

とにかく私は何としてでも豊だけは……豊だけは

取られたくないんだから〜〜〜!!)

夢の中終了・・・


豊「……い。お〜い、リーア早く起きないと

学校行っちゃうよ〜?起きてー!!」

ふぁ〜…ふにゃふにゃ。

「あっ♪豊、おはよう!うふふ♡」

あくびを終えたリーアはすぐ隣に居る

豊に気付いて頬にくっ付いた。

「えっ!?何々、どうしたのリーア!(汗)」

ううん。何でもない!!

もう学校行く時間なんだよ、早く玄関行こう♪

あっ、そうだった………って時間がない!?

急がないと(汗)

玄関に行って靴を履く豊に若奈が慌てて来た

「ちょっと豊、水筒忘れてるわよ!?」

えっ!本当だ(汗)ありがとう♡

「それじゃあ気を取り直してお母さん。リーア!

行ってきます♪」

いってらっしゃ〜い☆

(ちなみにリーアは学校に行く訳でもないのに

「玄関まで見送りたい」と昨日の夜に

突然、言い出してこうして間に合っている。

部屋に戻るといつも通り喧嘩をする

2人の間に入ってから妖精サイドのお話になります!)


リーア「とりあえず今まで集めた精霊カードを

まとめて、今後の予定を決めよう2人共!!」

ぐぬぬぬぬ〜……あっ。そ、そうね(汗)うんうん!

まず最初に出会ったのはウンディーネよね♪

リーア「そうそう、たまたま私達は故山で

ピクニック?してたら湖の中に居たんだよね〜

その時は本当にラッキーだったって思う!

それからあの人の工場から見つかった

コンジキさんの精霊カード」

でもどうして、コンジキは工場の蔵に?

マイアは前から思っていた疑問をテレパシーを

通じて話して貰った

金の精霊「まぁ〜そんな大した話ではないが、

良太(豊のお父さん)に言われたもんでな。

もし、精霊カードがまた散る事があれば

兄の工場で養分を取ると良いよ♪

って言われたから滞在してただけだな」

あはは♪養分に釣られるコンジキって……(笑)

やかましいわ!!


リーア(実は精霊の主なエネルギーは

精霊それぞれの養分のお陰なんだ〜

「だから人間の豊とあの人が魔力が無くても

使えるって訳☆」

前にも2人に言ったんだけどあの人、

全然話について来れてなくて諦めたんだよ〜!(汗)

養分が無くなったら魔力と同じように

使えなくなっちゃうの!)

それから人間界で火事を起こすという

はた迷惑な行為を犯したサラマンダー!!

火の精霊「おい!それだけは余計だぞ」

うんうん、確かに重罪よね(イーリス)

お母様に言い付けないと♪勘弁でしてくれ………(汗)

で、近い内にシーちゃんと出会ったんだよね☆

イーリス「ゲームで人間の精霊使いを引き当てる

なんて、流石シーちゃんだね♪」

えへへ♡それほどでも〜

(サボってただなんて口が裂けても言えません!!

        サボる=遊ぶ)


それからシエル様の証言通りに故山という山で

木の精霊様を見つけたのよね♡

「えぇ〜私がシェアと互角に戦い合っていた所を

2人にも見せたかったです♪

(最終的にはシェアによって封じられたけど、

2人に見られないからセーフだわ(汗)」

んっ?

「それで昨日の文化財で見つけたソイル!!」

リーアちゃん、文化祭よ?!えへへ♪

(土の精霊曰く呼び捨てで良いと言われた。

許可を出されるとお構いなく呼ぶリーアであった)

これで6枚になるね♪

そうね、結構順調に進んでいるわ!

これならその後も簡単に集められそうね♡


リーア「・・・」

あら、どうしたの浮かない顔して???

うーん。そう上手くいかないのが精霊なのに……

海の精霊はシェアが手放してどこかの海に

居るみたいだけど、この辺だと海はないって

若奈が言ってて希望が薄いよ〜(汗)

イーリス「それにカレンていう学校の先生を

勤めてる幹部は氷の精霊カードを持ってる。

確かに奪うにも難しいわ。

しかも、あともう2枚は情報が足りません(汗)」

希望は薄くても…いずれにせよ、探す必要がある。

諦めるにはまだ早いよ2人共。

その為に豊達にも訓練して貰ってるんでしょ♪

希望を(いだ)きつつ、前を向きましょうか♡


「はぁ……さてと、次の精霊カードはどうする?」

海がどのくらい離れてるかもにもよるかな〜

確かに!!

イーリス「地の精霊さんは邪見の手に渡ってるから

関与できないし、どっちにしろ無理ですわ!」

うーーーん(汗)と完全に行き詰まった瞬間

ガンガン!と音を立てるので窓の方を見てみると

そこには窓を開けた覚えが無いのに

カラスが部屋の中に入って来ていた

えっ?何この黒い鳥さん!?

「カラスというものですよ、人間界に居る鳥と。

だけど鳥の中では特に賢い鳥らしいと言われてますが

本当に窓を開けられる事は可能なのでしょうか?」

そんなマイアの解説と疑問をイーリスが掻き消す

「開けられなかったらカラスが

部屋の中にいる訳ないでしょ?!」

という言葉を聞いた一同は一斉に構え出した。


すると「カァカァカァ!!」と鳴き終わって

すぐ3人の視界がグルグルと回転し出して

ゲートのような物に引きずり込まれ意識を失った。

気が付くとそこは…………

「大きな建物の裏路地で黒い袋のゴミ箱の上だった」

……んんっ?あ、リーア起きた?!

マイアも早く起きてここ、変な臭いがするわ。

離れましょう!!

ゴミ箱から離れて2人は目を擦っていた。

…眠い。それになぜ寝てしまったのでしょう?

知らないわ!

あの黒いカラスというものが

私達に「催眠術」でも掛けたのでは?(マイア)

でも、何で鳥さんがそんな事を〜…………

うーーーん。

イーリス「えいっ!考えても仕方ありませんわ、

少し周りを散策しましょ。

ここが、どこの世界なのかちゃんと見定めなくては」


裏路地からは離れず家のようなものを

5軒くらい通過しているとマイアが考え始めた。

その様子を見ていたリーアが尋ねた

「どうしたのマイア?さっきから唸って???」

あっ……うーん。

「私ローズにまだ居た頃、よく書斎で本を

読んでいたの。

そこで何かの本でこの世界に似たような建造物を

見た覚えがある…はずなんですが〜

先程から考えても思い出せなくて(汗)」

リーアが上を向きながら話し始めた

「言われてみれば建物がすご〜く!大きくて、

何もかもが高いし、小さいものなんて私達しか

居ないんじゃないかってぐらいのサイズ感だよね(汗)」


マイア「まぁ、リーアちゃんが言う事は

分かりますが。

私達の場合は何もかも大きい気がしますが〜……

確かに人間界とは別世界だと断言できますね!」

消しゴムとかボタンとか小さい物はあるけど、

私達じゃ持てない物ばかりだよね♪(リーア)

そういえばそうだわ。

どんなに私達より小さくでも平べったい物や

重い物は重いですわ!!(イーリス)

それじゃあ、ここは一体どこなんでしょう?


はぁ〜………

(フェンスの上で一息付き、途方に暮れていた)

すると、水で出来たイルカが3人の目の前に

突然泳いで来た

リーア「えっ!何これ!?イルカ…さん???

でも、どうして。まさかウンディーネ?!」

(いえ、私ではございませんわ)

ウンディーネじゃないんだ。じゃあ誰が……

あっ!もしかして海の精霊!?でも何で???」

水の精霊(セイレーンと会ったのは

5ヶ月も前の事ですから痺れを切らして

「人間界にも早く戻って来い」という感じで

案内してるんじゃありませんか?

海がある所には必ずセイレーンの監視が付きものです

早く会わないと波で対抗されては困ります!)

で、ですね〜………(汗)

引きずったリーアの顔を見てマイアが

「話は終わりましたか?」と聞いた。

う、うん!!終わったよ、とりあえず

あのイルカさんに付いて行けば良いらしい!

分かったわ。海の精霊様なら仕方ありません♪


イルカの水が波打つようにユラユラと揺れながら

妖精が通れる場所に誘導した。

建物にレンガが2段くらい積み上がっており

そこに登って室外機の上の方まで飛んだ。

歩きながらイーリスが口を開く

「それにしてもこの世界にも海があるなら

近くにあるのかしら???」

そうじゃないかな?

サラマンダーと同じくらい力と魔力もあるから

範囲はかなり広いかもしれないね♪

火の精霊(何なら海に行ってセイレーンに会うか?

俺は海の精霊の居場所ならとっくに分かるし!)

うーん、それも良いかも…って分かるの!?

あ……あぁ?分かるけど。


それ最初に言ってよね!!(リーア)

サラマンダー「ははーん(笑)お前らが自力で探す

とこを見てみたかったんだよ!

まぁ、海が近くないなら自力は無理だなって

今思ってさ♪」

やっぱりあんた、シーちゃんと同等の頭脳ね(汗)

火「はぁ?!俺があんなチビに似てるだ〜!!

ふざけんな!あぁ〜はいはい、そうですか。

そっちがその気ならセイレーンの場所は

一生禁句にするからな!!

今更、後悔しても遅いからな!」

(※ちなみにシエルはこの時、寝ていた)

うふ♪やっぱりサラマンダーはまだ子供ね!!

そんな事でムキになっちゃって〜♪


マイア・リーア「イーリス(ちゃん)!!

あなた何をしているの?

見つかるかもしれない海の精霊の情報が

途絶えたよ!(リーア)

どう責任取ってるくれるの?!(2人)」

えっ……あ、いや違うのよ2人共。

コレは(わたくし)がからかっただけで

全然、営業妨害ではありませんわ!!

ねぇ〜サラマンダー(焦)チーーーン・・・

喋りなさいよ!?ねぇ、ごめんごめんってば(汗)

2人「・・・はぁ」

行きましょうかリーアちゃん、

フェンスの網を登りますよ。

わぁ〜い!楽しそう♪(純粋)

「えっ?登るの???(わたくし)は嫌よ!!

腕に筋肉が付いちゃうじゃない(汗)」

鋭い目付きで後ろを向くマイアが言い放った

「自業自得でしょう?

あなたが運動不足な事も知っての考えで

こうやって散策して地道に歩いているんじゃない。

嫌なら1人で行動すれば………あっ♪

リーアちゃんは私が独り占めしてあげるか・ら」

と満面の笑みでリーアに抱き付いた。

「あっ……マイア、登れないよ〜(困)」

あぁ〜ごめんなさいね。はいっ!!どうぞ♡

フェンスの網を掴むとイーリスが颯爽と隣を登る。


イーリス…ちゃん???

「あら?登らないじゃんなかったの〜?(笑)

筋肉が付いてでも嫉妬しちゃったのかしら♡」

ふん!あなたに関係、ありませんわ!!

「2人が心配だから付いてってあげると

言ってるのです。これ以上、(わたくし)に口出ししないで

下さいな!」

かなり強気な口調で言った。それを聞いたリーアは

「そっか♪イーリスちゃん、1人になるのが

怖いんだね可愛〜い!!」

かっ、かか可愛い!?(わたくし)が〜こ、この(わたくし)が……

プシューーー

(湯気が出てフェンスを登りきったイーリスは

後ろから落っこちた)

リーア「うわっ!危ないよ〜?!」

ガサッ!と袋のような音がした後に

ドン!!…ドン!!…ドン!!…ドン!!

と地面がかなり揺れて足音が響き渡る。


えっ!何これ!?何の音なの一体???と2人が

上を向くと大きな建物より更に上に

大きなジャイアントが歩いていた。

マイア「ま、まさか………巨人の世界!?」

えっ?巨人って一番大きい種族だよね!!

私達とは真逆の大きさよ。

うぇっと…イーリスちゃん起きて〜!

はにゃ〜(あくび)はにゃ?……っ!?

「な、何でもありませんわ。今のは忘れて(汗)」

んっ?いや、それは置いといて

イーリスちゃんこの世界「巨人さんの世界だよ!」


・・・えっ!?何ですって〜〜〜!!

シーーー!あっ。

「でも、巨人ですから私達の声なんか届くわ……」

ゴゴゴォォォと何かが近付いて来る音がした。

…ふぇっ?(3人)再び上を向くとジャイアントが

(かが)んで来た!

イーリスが目を飛び出て叫んで2人の手を引っ張った

「ちょ、ちょっとイーリス……どこに行くのよ(汗)」

そ…そそんな事、言ってる場合!?

追い付かれるわよ!!

(家に繋がっている鉄パイプの道に沿っていた

水のイルカが今更、気付いて尾びれを

ブンブン振るわせて消えていった)


「とにかく走るのよ!羽で飛んだら光の粉で

バレるわ。(わたくし)の声にすら

気付いたんですから!!」

それからレンガと石、フェンスを乗り越えて

頑張って走り続けた。

すると、その先には崖が待ち受けていた

リーア「えっ!どうしよう何もないよ!?」

ですがここで止まる訳には………あっ!

イーリスが何かに気付いて指を差した

「あそこにダクトがありますわ!!

アレに入れば何とかなります」

アレって言われても…どうやって???

「私は無理ですよ?手元にはありませんので(汗)」

私は……その高い所が…………(リーア)

ちょっと2人共、ここで止まってたら

いずれ…もう!!今回は特別ですよ♪

と言って天の精霊カードを取り出した。


契約・・・

「叡智なる力を(わたくし)に捧げよ!!」

銀色から水色のオーラに変わった。

天の精霊「オッケー☆

この私が認めたからには限界を超えて見せよ!

我が名はシエル、天を司る者だ」

契約終了・・・


「風を纏いし物よ、ダクトまで飛んで行きたまえ」

ガッガッ!と何かが突っ掛かる音がした。

んっ?(キョロキョロ)

ガシャン!!という音と共にイーリスが叫んだ

「2人共、乗って!」えっ、あうん(汗)

ブォーーーンという音が通り過ぎて3人は

古びた電子レンジに入った。

うわっ!?何これ(汗)電子レンジの中???

すぐに着くから何かに掴まって(焦)

えっ?ガシャーーーン!!うわあぁぁぁ〜!?

運良く電子レンジの中のお皿を掴んで

飛び出さずに済んだ。

「はぁ……酷い目に遭ったよ(汗)」

さぁさぁマイア、リーア!ダクトに入るよ♪

えっ?

ダクトの上の薄い板の所を掴んで

体操選手のような動きをして入り込んだ!

ほら、大丈夫そうだよ♪

リーアが青ざめたような顔をしていたので

安心させるようにマイアが言った

「私が先に下へ降りて良いわよね?

下で支えてあげるから待っててねリーアちゃん!」

…う、うん(涙)

(羽を開いてダクトの中へ入る)

よいしょっと♪来て良いわよ!!……ううん(汗)


リーア(私は高い所は苦手だ。

でも…折角イーリスちゃんがシーちゃんの力を

使ってマイアも協力してくれてるんだ!

勇気を……自信を持ってリーア。

飛び降りるんじゃない。少し降りるだけ…少し(汗)

「い、行くよ?」うん!良いわよ♪

(下を見るな腕に力を入れるだけに集中するの!)

………はい!もう大丈夫だよ♡手を離して。

(マイアは意外と身長が高いので中からでも届く)

う、うん。片手ずつ手を離してマイアに捧げた

よいしょっと♪お疲れ様リーア!!

「うっ……うぐっ…怖かったよ〜(涙)」

うふふ♡よしよし。あぁ〜マイア、ズルい!?

(わたくし)にも撫でる権利があるでしょう!

その様子を見ていた水と天は感動していたが

サラマンダーにはこの状況が分からなかった

「おぉーい、まだ終わりじゃないぞ。

そんな事ではしゃいだり泣いてたら

次に進めないぞ!!」

シー!サラマンダーは黙ってなさい。

何でだよ(汗)


ダクトの中は暗かったので明かりを灯して

しばらく、トコトコ歩いて行くと、

白くて四角い物体にリーアの目に入った。

イーリス「何ですの?あの白い物体!?

私達と同等の大きさってこの世界にあるの」

マイアは杖で消そうしたが、

リーアが斜線に入って来てしまい撃てなかった

「あっ、危ないかもしれませんのよ

リーアちゃん?!」

白い物体をリーアが軽々と持てた。

「何だろうこれ〜???………あむ♪

(なんの躊躇(ちゅうちょ)もなく食べた)」ええぇぇぇ!?

ちょ、ちょっとリーア何食べてるのよ!!

落ちてる物なんてそんな簡単に食べては

いけませんわ(マイア)

2人はかなり動揺しているが食べたリーアは

ある事に気付いた。

「んっ?待って2人共、コレ砂糖だよ?」

……えっ?さ、砂糖???って何よ(汗)

「良いから騙されたと思って一口食べてみなよ♪」

えぇ〜…半信半疑な中、

2人はゆっくりと歩いていき目を見て

「い、いきますわよ?」う、うん(汗)

せーのっ!!

カプッ。パクッ………「あっ、甘い♪」

(白い物体の正体は角砂糖だった)

「あはは(笑)2人共、反応が可愛い♡(正直)」


ドキン・・・


イーリス「べ、別にリーアに可愛いって言われても

嬉しい訳がない……ですわ!」

マイア(最後まで言い切りなさいな(汗)

そうかな〜マイアはともかく

イーリスちゃんの顔なんか真っ赤だよ?

「み、み見ないで下さい!(恥)」あはは♪

2人の笑い声と共に不気味な足音が聞こえ出す

ダダダダダダダ!!

イーリス「えっ、ねぇ?なんかこのダクトの中に

何か潜んでるって事はないわよね?」

そうだとしたら、これ〜(汗)

かなりまずいんじゃ…ないかな???(リーア)

私もも……同感だわ(真っ青)

マイア(何の音かしら?

私も前にヴァルーシア遺跡へ訪れた時も

誰かの叫び声が通る度に聞こえたわね〜

あの時もこのように擦れるような音がした気が。

トラップを掻い潜る為に天井から見ていましたが、

確か〜思い出したくもない奴がいた気が………)


「ま…マイア、アレを見て!?」アレ???

ダダダダダダダ!!音の正体は蜘蛛だった。

「そうよ、あの足が異常に多いから記憶から

消し去ろうとしたんだったわ〜(汗)」

………って言ってる場合かーーー!?

走るより飛んだ方が早いと判断しグルグルと

ダクトの中を飛び回っていた。

たまに目の前に現れる時もあって間一髪で

免れてながらダクト内が大騒ぎ!!

???「……んっ?」ドン…ドン…ドン!

ど、どうするのよ。このままだと追い付かれるわ!


マイア(金の精霊カードさえ、あれば私も応戦できた

というのにこの世界じゃ離れ過ぎて

コンジキと連携できない(汗)

私達の国、ローズでは金の精霊を管理する事に

なっていますが。

管理しているのは母様だけで、

私はあくまで契約をしていない。

契約した女王と王女としてしか認識されていない人

では訳が違う!!

「私はほんのスタートラインに立っただけ」

母様との実力の違いはそれが影響している!

「ですが、稀にリーアちゃんのように

全部は扱えませんがほとんどの精霊カードを

扱える事があります。

そんなリーアちゃんが羨ましい、何もかも♡」

それでも、私にはそのような力もないし

精霊と契約をし……精霊カードを扱う事が

できれば未来の女王として登り詰められるのに!

前に豊のカバンにこっそり入れたあの時に

なぜ、使えたかは分かりません。

精霊様は気まぐれですから………でも)


そうこう考えているとイーリスが使った

「光を灯す者よ、蜘蛛を焼き払いなさい!」

先程から使っていた明りの球体を使って

日の光のように蜘蛛へ差し込むと

近距離だった為か蜘蛛はジリジリ音を立てて

溶けていく。

よしっ!これで、もう大丈夫ですわ♪

「やった〜!!イーリスちゃん……凄い?」

カンという激突音がしたのでリーアの方を

見ると瓶の中に入っていた。

えっ?リーア!?んっ?(大きな声が響く)

………?次の瞬間、ダクトの穴を覆い尽くす

ジャイアントの片目がギロッとこちらを見ていた

ひぃっ!!

「あぁ〜まだここにも居たんだ♪捕まえちゃお」

(ジャイアントなのにダクトの中には手が入り、

それに外で見た奴とは大きさが異なっていた)


マイアはダクトの角に隠れてその光景を

目の当たりにして顔が真っ青になるくらい

絶望そのものの表情だった。

2人は大きめのジャム瓶に入れられコルクで

蓋を封じて棚の上に載せられた!

イーリス「ちょっと出しなさいよ!?

私達の事を知ってての行為ですの!!」

イーリスちゃん、落ち着いて………(汗)

???「妖精だろう?見れば分かるよ!

僕達より遥かに小さい姿の事を妖精という。

小人もあるけど、羽が生えてるからね♪

これで…もっと良い所に住める。

確か〜妖精の羽は……と本、本」

小柄なジャイアントは本を取りに書斎へ

「仕方ありませんわね、乱暴ですが魔法で!!」

イーリスがやろうとしてる事にいち早く気付いた

サラマンダーが口を開いた

「無駄だよ。

この瓶は魔法を禁止にさせる効果のある魔法瓶さ!

下手に魔法を放てばどうなるか知らないぞ?」

はぁ?!魔法瓶がなんで巨人の世界にあるのよ!

私達、妖精が作った代物じゃない!!

ま〜たセイレーンのイタズラだろう。

いい加減、諦めたらどうなんだイーリス?(笑)

(カチン!)良いわよ!!

どのくらいの強度があるか、(わたくし)が確かめてやる

「イーリスちゃん、流石にやめなよ(汗)」


それにしてもカード視点だと

お前たち妖精の気持ちがやっと分かった気がするわ〜

んっ?どういう事???

「俺達の大きさは普通の人間より

かなりデカいサイズな訳よ。

どんなに大きい巨人でも俺達は全然、

怖くも何ともない。

けど、その感覚は今だと全部チャラだ!!」

えっ?

カードで居る時間の方が長いからな〜………

精霊ってそんなに大きかったっけ???

「お前たちの妖精の世界に合わせて

少し小さめなだけで、カードになる前は普通に

会ってるだろう?アレくらいだ(笑)

まぁ、個体差はあるけどな」

へぇ〜初めて知ったかも♪(わたくし)も初耳ですわ!

「さぁーてと俺達は魔法を封じられてる訳だから

暇になる雑談でもしようか。

どっちみち、今は動きそうにないしな」

(ダクトを見つめるサラマンダー)

そ、そうだね

リーア(マイア、頑張って!怖いのは私達も

同じだからゆっくり……でも、あの巨人さんが

帰ってくる前にお願い!!)


しばらく放心状態だったマイアは回り動いていた

マイア(うーーーん。どうしましょう!

助けようにも助けられる程の力は私にはない。

精霊カードも巨人なんかに魔法なんか効く訳ない…

私に何か出来る事ってあるの?何があるの!!

分からない。この世界が分からない(汗)


(白い背景が掛かり、黒いシルエットで腕を組む動作

だけが脳裏で認識できる!

野太い声で尋ねてきた)

???「果たしてそれが貴様の本性なのか?

よく考えたまえ、マイア」

………えっ?だれ???

(コンジキとは違う声と喋り方。

私の名前を知ってる…人物なんて他にいな……)

「誰がどうであれ、貴様には関係のない話だ。

問おう。貴様は力をみくびってはいないか?」

みくびる………ですって???

「そうだ、貴様ら妖精は精霊カードに

頼り過ぎではないかと聞いておる」

そんな事っ……!!

あるであろう?

「自分の力を信じられない。精霊カードが全て!

世の為、人の為、国の為、馬鹿馬鹿しい。

我ら精霊を何だと思っているのか、

その答え………貴様は答えられるかな。マイア」


黙り込んでしまった。

マイア(この人が一体何者なのか分からない。

けれど、口に出している事は全て事実…

それが何よりも悔しい。

言い当てられてばかりで答えが考えられない!!

何の為に……精霊が居るか考えなきゃ。

でも考えがまとまらない。分からな…)

???「何もかも分からない状態にしていれば、

まともに考えられなくなるぞ。

頭で考えようとするな!まだ分からぬか?!」

んっ!頭で考えるな???そうだ


マイア(私は物事の区別を全て頭を使って

考えきてた。

昔から、ドリアード様にも何回もよく注意をされた!

癖だから。

それが間違っている時も………あるって事?

だとしたら、私は何か見落としてる。何を???

…あっ。精霊の力もカードも頼り過ぎたのは

「魔法の存在を完全に忘れていたからだ!!

当たり前の事のように身に付けていた魔法が

精霊カードに変わってしまった。

それがいけなかったんだわ(汗)」

じゃあ、その行いが悪い事を見られてた!?(恥)

とてもみっともない事をしでかしていたのね。

はぁ〜……(深呼吸)ふぅ…うふ♡

そうと決まれば2人を助けにいかなくては!!

その為にも準備するんだ!

じゃなくちゃ、この状況に何も変わらない)


ジャイアントが周りに居ない事を確認してから

マイアは透明魔法を掛けて

部屋の中にあるロープを垂れ流した。

そしてロープを垂らしたままでは、

妖精がもう1人いる事がバレてしまうので

元の位置に魔法で戻した。

続いて重りでも入ってるのかいうぐらいの

クッションを引っ張り続ける事10分後・・・


ふぅ〜これで完了っと(2個同時に運んだ)

その光景をカードから見ていた水の精霊が

「意外とあの子って怪力お化けよね〜♪」

と1人で感心していると

イーリスは引きずった顔をして

「そ、そそう…ですね。

(あんな細身の体で怪力って何なのかしら(汗)」

んっ?何か言ったかしら?(圧)下から怒りの笑み。

……こんな事してる場合じゃなかったわ!

(先程から木の歯車のような音がします。

コレは何なのかしら?うーーーん。んっ?)

部屋中に散らばった積み木を見つけた。

これは…!!

豊のお家にはこんなオモチャがないので

退屈してたのよね♡

少しだけ頭と体を使ってやってみようかしら♪

積み木を魔法で持ち上げて器用に建てていく

「ふーん。難しいですね〜

コレはこっち……いえ、こちらですね!

それから当てはめる事3分後・・・


マイア「出来ました♡はっ!

私ったらなぜか、遊んでしまいました(焦)

凄く時間の無駄遣いですね!!」

遊んでいた事に反省をしていると

カタカタ音からガタガタに変わった事に気付いて

何かが動いていた

マイア「あら?さっきの音とは全く違いますね!

音からして逆回りでしょうか???」

すると、部屋の大きな扉が

どんどん覆い尽くされていき塞がれた。

棚に入っていた本が何箇所か次々と落ちて

赤色のボタンが飛び出した!!

「えっ!まさか巨人についての本通りに

書いてあるとは信じられませんね!?

カラクリのお家ですか、かなり興味深いです♪」

ちょっとマイア!!

感心してる場合じゃないわ、早く出して!

あっ、そうだったわ〜♪


棚の板を掴みながら最後に赤色のボタンを

トランポリン代わりに跳ねた!!

イーリスが入ってる瓶にノックする

「ねぇ、この瓶から出して欲しいかしら?」

な、何をしてるの!ここから早く出しなさいよ、

巨人が来ちゃうでしょ!!

「出して欲しいか、聞いてい・る・の♪」

マイア、あなたねぇ〜!?

その2人の様子を見ていたリーアは

あまりピンッと来ておらず、じっとしていた。

あなたの茶番に付き合ってあげる程、

今は暇じゃないの早くここから出しなさいよ!!

マイア「だ〜め♡他の人にお願いする時は

出して下さいでしょ?

ちゃんと敬語を使わないといつまでも経っても

開けてあげないんだからね♪」

ギャーーー(イーリスの威嚇)……!?(リーア)

「ぐぬぬぬ………さい」

えっ?何って言ったの。聞こえなかったわ〜♡

ギッ!!

「…だ、ここから出して……下さい(照)」

はいっ!よく出来ました♪

「言えて偉い偉い☆それじゃあ…………」

もう、言ったんだから早く出し・て・よ・ね(恥)

うんうん♪とかなり嬉しそうな顔をしながら

ジャム瓶を蹴り飛ばして下へ落とした。

イーリス「うぎゃあぁぁぁ〜〜〜!?」

声が下の方に行くにつれて次第に遠くなる。

あわわわ……(汗)

隣で見ていたリーアが今更、慌て出した。

「ま、マイア!これ私もやった方が良い?!」


うふふ♡リーアちゃんはやらなくて良いわよ。

「だってコルクはもう、外してあるから♪」

…えっ?上を見上げて風が入って来るのが分かる!

あっ!?本当だ☆(イーリスも同様)

瓶から出るとすぐさま、マイアに捕まった。

よしよし♪

リーアを撫でていると下に落ちたイーリスが

浮上してきてこう言った

「こ、この〜……馬鹿マイア!!」


怒鳴り散らかしていると更にジャイアントが怒る

「こら!一体、コレは何事………だ???妖精様!」

あぁ〜父さんは僕の部屋に入ってくんじゃねぇ

ってあんだけ言っただろ!!

と小柄なジャイアントが

遥かに大きいジャイアントに言った

「いいや、今はそんなの関係ないわい!

その妖精様をどこで見つけた(睨み付ける)」

えっ、あぁ…ダクトの中で騒いでたんだよ!

それに妖精の羽とか売ったら高く売れる

んじゃないか♪ニヒッ!!

「えっ!私達ってその為に瓶に入れたの!?」

その言葉を聞いた大きい方のジャイアントが

笑った小柄の奴に強烈なビンタをかました。

ビシン!!

頬が鳴り響く音と小柄なジャイアントが

軽く吹っ飛んだり、ビンタした風圧で

妖精たちは飛ばされ掛けるも大きい手で

覆ってくれた。

うわっ!?…あっ♪ど、どうも〜

「失礼致しました。私の息子が……ご迷惑を(汗)」

む、む息子!!アレが!?(←失礼)

リーア「イーリスちゃん」


???「息子のビトンと言います。

名乗るのが遅れましたが、私はヒューズと

申します。妖精様♪」

イテッ!父さんの為に僕は妖精を捕まえただけなのに

………もう家の家賃払えなくても良いんだな!!

すみません、どうかお忘れ下さいませ。

リーアは我慢できず気になって聞いてしまった

「そんなに家計が苦しいんですか???」

あっ…はい(汗)

忘れろって言ったのに正直に言うなよ!?

リーア(この巨人さん達も貧しいんだ(汗)

妖精の国とは違って国民でもない巨人さんに

何か私達にできる事ってないのかな?

「普通は国を支えてくれる人のみが

国民の要望や願い、依頼してくれる仕組み!!」

国民でもない人を手助けする事は果たして可能?

ううん。国民も種族も関係ない!

困ってる人を助けるのが私達の役目だよね♪

でも、タダでやれるような事じゃないはず。

何か交渉?

取引……なんかスパイみたいで良いかも☆採用!)


「えっと巨人さん、私達の羽をあげる訳には

いかないですが(汗)

何かやって欲しい事ってありませんか?」

やって欲しい事…ですか???

はいっ!何か私達にお願いして欲しいです♪

イーリスが割って入った

「ちょっとリーア、勝手に約束して良いの?

巨人と私達じゃ出来る事は限られてるし、

何よりも依頼するような事じゃないわ」

そうね〜………私達にメリットはあるかしら?

「あるじゃない♪

国民とか種族関係なく困ってる人を助けるのが

上位妖精と王女様の役目でしょ!!

「んっ!…うふふ♡

リーアちゃんのそういう前向きな所、

私は大好きよ♪」

わ、わたっ!(わたくし)もそういう所が

……良いですけど、純粋な面の方がその…す、好き。

素直じゃないわね♡う、うるさいわよ!!


ヒューズ「それで取引と言いますか〜………

状況にもよりますが、妖精様方も条件が

あるのですよね?」

はいっ!バッチリです☆

それは……一体どういうものでしょうか?

真面目な表情に変わって「あのね!!」

と言って説明をし終わった

ヒューズ「なるほど、妖精様の条件は

そういう事でしか。

確かに妖精様としては失いたくないものでしょう!

それでは我々も同じような条件を出させて貰おう」

同じような条件???

ヒューズ「妖精様の世界を管理しているのが

精霊と申しました。

それが本当なのであれば是非とも、

私達の世界にも滞在して貰えないでしょう!!」

えっ?精霊……を???

「はい。それが可能でなければ別にしますが、

我々もかなり深刻な悩みなので

どうかご意見だけでも聞いて下さりませんか?」

うーん、かなり難しい相談ね〜(マイア)


リーア(どうなの、サラマンダー?

………俺が言う事じゃないのは確かだな。

どうして?

俺は別に精霊のリーダーっていう立場でもない限り、

喋る権利が無いんだよ(汗)

へぇ〜そうなんだ♪

ウンディーネ「逆に私達が話した所で精霊全員が

手伝うとは限らないのです。

やっぱり皆んなが揃わなくては無理な相談ね〜」

そ、そうな……本当に駄目なの?!

うーーーん。

ウンディーネ「ですが、私達を再集結させた

リーアのお手柄って事で精霊全員が

協力してくれるかもね♪」

えっ!?そうなの☆

おいおい、そんな無茶振りがノームに

通用するとは思わないぞ(焦)

「ノームは〜………ううん。絶対、聞いてくれるよ!

精霊カードが散ったのも何回も起こってる事だし〜

助けたら絶対に手伝ってくれるってお母様

いつも言ってたもん♪」

はぁ〜…そういう時だけ頭が回るのやめろ(汗)

水の精霊「諦めなさい、サラマンダー(笑)」

お前、俺の都合が悪い時にそうやって笑うの

やめろって何回言えば分かるんだよ!!うふふ♪)


「て事だから、巨人さんの世界にも精霊を

送ってあげるよ☆」

左様でございますか!?

これで我々の世界にも平和になられるでしょう♪

それでは、先程の妖精様の条件は

我々が(うけたまわ)りました!!

「ありがとうございます、ヒューズさん♪」

はい、では妖精様方は

そろそろこの世界から出る時間ですね。

えっ?でも、どうやって出れるの???

「それはお外に出てからのお楽しみですぞ(笑)」

えぇ〜気になるよ!早く見させて!!(汗)

かしこまりました。

ビトン、私の荷物を頼んだぞ♪あぁ〜…はいはい。


準備が出来ていざ外へという時にビトンが

「お前達はこっちだぞ!」と言った。

こっち?

ピクニックバスケットを指差した

「えぇ〜☆何これ!?カバン???」

早くこのカゴの中に入れ、時間がないんだ!

時間がない……どういう事?

「あぁ〜もうグズグズするな、早く入れ!!」

と無理矢理入れてカゴの中で1人怒っていた。

イーリス「こら!この乱暴者!!

タダでは済まされない行為を私達にする

んじゃないわよ。

いずれ、雷でも落としてやる(狂気)」

いいから、黙ってろ!外に出るぞ。

外へ出ていき少しすると市場の所に来たのか、

周りがお祭り騒ぎのように賑わいでいた。


「騒がしいわね。人間とジャイアントでは

スケールの大きさが違いますわ(汗)」

それ………比べる物かしら?

べ、別に言われなくても分かってる事だわ。

「……ってそうだわ!この馬鹿マイア!!

(わたくし)の瓶だけ蹴り落とした罪を

今ここで晴らさせてやるんだから!」

うふふ♡やれるもんならやって見せなさい♪

このぉぉぉ〜!覚悟!!

リーア「ねぇ〜2人共、暴れないでよ(汗)

私達の声って意外と響くみたいだから

少しおとなしくしようよ〜……」

見慣れた光景をただじっと見守るだけだった。

カゴが激しく揺れる

ビトン(あぁ〜コイツらの方がよっぽど騒がしい!)


そして噴水がある所に到着した

「おぉ〜い、着いたぞ。寝てんのか?起きろ!!

起きてる奴、居ないのかよ!(小声)」

ふぁ〜……いま起こしましたわ♡

少し待ってて貰ってもよろしいかしら?

あっ。どうしました???何でも…ない(照)んっ?

はぁ〜………寝た気がしませんわ(汗)

そりゃあ、あんなに暴れたからな。

喧嘩が終わった後も結構揺れてたし!

2人「す、すみませんでした」

ほれ、起きたかい?

「妖精様、あの噴水の中に小さな扉があるでしょう!

見えますか?」

んんっ?(じっと見つめる)

あっ!!本当だ♪なんか見える!?


マイア「でも、どうしてここにあると知っていた

んですかヒューズさん?」

実はですね〜ここ最近、私は書斎の部屋を

掃除していたんです。

その時に一冊の(青い)本に載っていたのです!

「もしも、妖精さんが巨人の世界に誤って来て

しまった時に帰れる手段として作ったのが

巨人だと言い伝えられているようです」

へぇ〜♪じゃあこの扉もその人が!!すご〜い☆

よく大きな手で小さな扉を……それに噴水の中に

作るなんてよく考えられていますね♡

はい、同じ巨人として勿体ないお言葉ですぞ。

さっさぁ!妖精様はお帰りになられる時間だ!!

3人の妖精は噴水を通り抜けて(水ではない)中へと入り

会話を交わした

リーア「それじゃあヒューズさん!

私達のお願いも忘れないでね〜♪」

少しの間でしたが、とても楽しかったですわ!!

精霊様が来る時にまでは

ちゃんと備えておいて下さると助かります♡

またね♪では、また♡お会いしましょう!

(エレベーター状に下へと降りたと同時に

水のイルカが入り込んで扉が閉まった)


ビトン「はぁ〜これでやっと休めるわ…(汗)

父さんも疲れただろう?

足が動く内に早く歩いて帰ろうぜ!!」

フッ(笑)誰が年老いたってビ・ト・ン♪

言ってねぇよ!?ってうわぁっ!

ドシ…ドシ…ドシ…ドシ!!(走る足音)


一方リーア達は無事、人間界に・・・

無事に辿り着いたが豊の家でなく

3人は何かの上に乗っていた。

こ、ここ……は一体、どこですの〜〜〜?!

マイア「どうやら人間界には戻って来たようです。

が、どこかの高速道路と呼ばれる

信号機の上のようですね〜♡」

えぇ〜!?

あの扉を潜っても豊の家に辿り着くような仕組みは

出来ないようですね!!

マイア「ヒューズさん達、巨人は私達のように

魔法は使えませんから。

仕方がない事なんですよ!飛んで帰りましょうか♡

場所が分かれば良いのですが………(汗)」


すると、水のイルカが目の前に現れて

並々ならぬ圧がリーア達の瞳に映る。

「あっ、イルカさん!無事だったんですね♪」

とリーアが元気に返すと素っ気ない顔をして

尾びれを振り回す。

「また、付いて来いと言っているようですよ……

行きますか?2人共(マイア)

うん!!勿論、行くよ♪

「海の精霊に会えるかもしれないんだから!」

そうね、どこの高速道路かも分からないし

(わたくし)もここは(いさぎよ)く付いて行く事にしますわ!!

それでは参りましょうか♡

は〜い!

目がボー線になるイルカと

どこかワクワクしてる3人の妖精は

水のイルカが導く先に向かうのであった。

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