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魔法使いの妖精さん  作者: 白百合リーフ
14/25

第14話  「ポルターガイストの正体」 

今日から学校の新学期が始まります!!

「お母さん、行って来るね♪」と元気に

言ってからリーアにも同じ事を言うと

窓の外をずっと眺めていた。

私は「んっ?」と少し沈黙してから時間が

刻一刻と迫っている事にお母さんが気付いた

「豊〜ぼっとして学校は大丈夫なの!」

と言われ慌てて家を飛び出した。

いつも通り、歩道橋の上を渡って

美咲と詩音に合流して学校に着いた。

そして始業式をする為に全校生徒は体育館に

集合し、校長先生が語りだして10分後。

一向に止まない話の始まりでした(汗)


美咲「ねぇ、豊。いつもの事だけど、

あの校長先生の話って長いよね〜(小声)」

そ、そうだね。ふぁ〜ぁ……

(全校生徒の皆んなはしっかり聞いてる人がやや居て、

顔を下げる人が多少居て、

お尻などが痺れきてムズムズ動き始める生徒が

大半だった)

ちなみに校長先生は全く話が尽きない人です!!

あんなに話して2日後には先生方に

面白話や葛藤の話を何回も聞かされたりと

自覚無しの意識に悩まされている先生たち、

お疲れ様です(汗)


校長「という事になります、これで以上です!」

と校長先生の話が終わって

舞台から立ち去って行く途中に

ボーン。キイィィィーーーンと嫌な音が

体育館全体に鳴り響く。

ハウリングしたこの音には生徒もビックリし、

起きた生徒が多数居たであろう!

「なぜなら、放送室には誰もいないから」

(普通はマイクの調整やスタンバイなどをする

放送委員の役目だが、校長先生の話の時は

放送室に居る事を禁止にしている)


「誰だ!?私が大事な話をし終えたと言うのに」

生徒一同(いや、全然重要じゃなかったけど)

先生方が呆れながらも放送室の中に入った。

見に行った先生が上から声を張って言った!

「誰も居ませんでした!!」と告げられた。

……えっ?(校長、生徒)

「これってもしかしてポルターガイスト!?」

(1人のオカルトマニアの人が言った)

背筋が凍りながらも始業式は早めに打ち切って

生徒は教室に帰された。

列に沿って豊は歩いていると創太が横に来た

「何だったんだろうな〜あの音?」

さぁ、私も分かんないよ(汗)

豊(まぁ〜創太のせいにされた出来事は

ある意味、ポルターガイストだったかも(汗)

※この時はリーアがやっていた。

今日は始業式だけではなくちゃんと6限目まで授業が

入っています!

皆んなは授業に集中………出来なかった。なぜなら)


チョークや消しゴム、机などに乗っている

全ての物が少しずつ落とされたり、

一斉に落ち出したりとC組だけでなく

全クラス…全生徒の持ち物が

ポルターガイストに遭っていた。

生徒「キャーーー!!また物がひとりでに(涙)

うわっ!こっちも動いたぞ!?

俺は物に追い掛けられてんすけど〜!!」

とクラス内は授業どころではなくなっていた。


ちなみに豊と創太はというと〜………

防災訓練の時のように机の下に隠れていた。

創太「はぁ〜…なんか朝から騒がしいな(汗)

だねぇ、何だろうね?」

とかなり冷静に話していた。

(※2人にはアレから色々と遭った為、

こんな事では驚かない精神力に進化した)

外へ行っても教室を移動してもどこへでも

付いて来るように物が動く!!

でも3限目か4限目辺りで誰かが歩いているような

音が聞こえた。

豊(私達の学校では吊り下げ電灯が天井に

ぶら下がっているのですが、

その天井に近い足場の部分にトコトコトコ!

と小さな足音が聞こえた。

でも靴の音もあればヒールのような音、

そしてほんの僅かにキラキラした粒が見えた。

「あれっ?なんかどっか見た事あるような」

と考えるも思い当たる節ではリーアの羽だが。

今日はお母さんの仕事が休みなので一緒に

過ごしてると私は考えて除外した)

そして騒がしいクラス内はお昼を

食べ始める時間になった。


かなり2人はぐったりしていた。

(詩音と美咲は前の実験と私が忘れ物をした時

以来に疲れ果てていた)

「で、何で豊はこんな状況でも(くつろ)いでる訳〜?」

えぇ〜だって前にも同じ事あったでしょう♪

そ、そうだけど…今回は前とは全然違うじゃん

レベルが!?

う〜ん……そうだねぇ〜♡(ジュース)

ぐぅ(お腹の音)

「あのね〜(汗)このポルターガイストが

帰るまで続いたら身が持たないのよ(詩音)」

大丈夫じゃない?

ポルターガイストじゃないんだし♪

えぇ〜(恐怖を抱いてる人には無理な相談だった)

「まぁ、動くにしても動き過ぎだよな〜

俺もその……ポストガイスターじゃないと思うぜ?」

創太が後ろを振り返ってお弁当を食べ始めた

美咲「何がポストガイスターじゃーーー!!

ポルターガイストって最初から言ってるでしょ!」

………っ!?

はぁ…はぁ……はぁ。もう〜!

ともう1段階、疲れ果てる美咲の目の前から

プチトマトが一定の高さで浮いていた。

(一定の高さとは2段弁当と同じ高さぐらい)


(詩音が静かに驚きながら小声で美咲に知らせた)

「美咲なんか、トマトが浮いてるよ???」

……えっ?

目の前に浮いた赤色の物に対して驚きを隠せず、

驚きのあまり椅子が後ろにひっくり返ってしまった。

(それと同時に少しだけかじったような跡が

プチトマトにあり、椅子と地面が

叩き付けられる衝撃で落としてしまった。)

豊「ちょ、ちょっと美咲!頭、大丈夫!?」

(流石に驚き過ぎだよという焦りではなく

椅子から行った事に対して心配していた)

創太「おいおい美咲、大丈夫かよ?!」

ってちっとも大丈夫じゃない(汗)美波さ〜ん!!(姉)

創太が美咲から机に乗っていたトマトに目線を

ズラすとコロコロ転がしながら電灯の上の方に

浮いて行った。

(んっ?一体、何がいるっていうんだ???)

その光景を見ていた創太が何やら考え込む。

後ろでは先生方が担架を持ってきて美咲を

移す作業をしていた。

美波「美咲ちゃん、しっかりして!!」


それから昼休みは特に何もなく授業が始まる。

一連の事を知っている生徒と

さっき学校に着いたばかりの音楽の先生と

ぎこちない雰囲気でいっぱいだった。

「さぁ〜今日は合唱祭に向けて皆さんで

各自練習しましょう♪」

あ、はいっ!のような返答をした。

「あれ?皆さん、今日は元気がないようですね?

では校歌でも歌って楽しくなりましょう!!」

色々と先生が考えて貰った事を生徒たちは

ソワソワしながら歌った。

(それは今か、今かと言わんばかりの

リアクションで戸惑いつつ顔に出ていた)


結果的に校歌の時は物が動くような素振りもなく、

幽霊たちは居なくなったんだと安堵したのが

束の間だった。

合唱祭という事でパートごとに分かれて

ピアノを弾いてやるグループと

CDでやるグループで分かれていた。

男子と入れ違いに音楽室2に

女子のソプラノとアルトが移ってまもなくの事だ!

CDで練習する私達はサビの途中頃に

突然、ピアノが鳴り出した(歌ってる曲の伴奏だ)

「えっ!えっ?何々、急にピアノが……!?

ひとりでに鳴ってるよ!!やっぱり怖いよ(汗)

……ねぇ、誰かあのピアノ見てきてよ!

えっ?無理だよ!?怖いもん(涙)」

女子たちで押し付け合っている時に

豊が「じゃあ、私が行って来るよ♪」

とさりげなく言った。

えっ、うん。お願い……ってえぇ〜!?

豊、無理しなくて良いから?!(詩音)

「ううん。無理なんてしてないよ♪

誰も見に行かなかったら、意味がないから!!」

(とは、言ったもののちょっぴり怖いのには

変わらない!私が行かなきゃ原因が分からない(汗)


未だに鳴り続けるピアノに恐る恐る近付いて

中を覗くとそこには………蓋がしてあった。

「えっ!?でも、しっかり響いてたのに(汗)」

(豊が覗いた瞬間にピアノの音も無くなった)

先程まで押し付け合っていた女子たちが

かなり遅めに覗き始めた。

「あれ?あれれれ〜???さっき鳴ってたよね。

う、うん!でも蓋、閉じてるね(汗)えっ?」

キーンーコーカーンーコーン・・・

あっ………

(ピアノを除いて20分も固まっていた)


さっきの出来事を男子たちに話すが、

「んな〜嘘だ(笑)」と笑い飛ばされてしまう。

(なぜなら、男子たちも同じ教室を

使って交代した事とポルターガイストは

無くなったと思い込んでいるから)

「もう〜信じてよ!本当に鳴ったんだから」

はいはい♪

創太が尽かさず、豊に尋ねた。

「なぁ…他の女子たちが言ってる事は

本当に正しいんだよな???」

何よ、創太まで信じてないの?!

ち、違えょ!!

昼食の時もそうだったけど、

アレもなんか「ポイ捨てガイスタン」じゃなくて

この学校に俺らが知らず知らずの内に

何かが潜んでる気がするんだ!」

ポイ捨て……ガイスタンって何???(素朴な疑問)

もう原型、残ってないし(汗)

あれ〜また違ったか?まぁいっか。

「私達が知らない間に潜んでるっていつから?」

さぁ〜な…それが分かればとっくに答え、

豊に教えてるつ〜うの!!

う〜ん、そうなんだ。


そして教室に戻ったC組一同は

この6限目では数学のテストがあり、

教科書やノートなどを見つめる時間だった。

(この大事なテストで赤点を取ると再テストと

精霊カードを探す期間と重なってしまうので

熱中症が治ってから徹底的に創太に

数学を叩き込んだ。

「だから………全ては創太に掛かってる!!」

えっ?俺ってそんなに期待されてんの?!(創太)

テスト用紙を前から後ろへ紙を渡していき、

配り終えた事を先生が確認して

「では、始め!」という合図と共に挑んだ。

(サーッと空気が一変したお陰なのか

伝わったのかは分からないけど、

物音などが一切無くなった。

何事もないまま、テストを終えた)

はぁ〜疲れた(汗)

「結局、ポルターガイストなんか居ないじゃんか♪

女子たちの見間違いじゃねぇ?」

(テストと物が動かなくなった緊張感がなくなって

安心したのか女子たちをからかい始めた)

「……もう!いちいち、口に出さないと

気が済まない訳!?」

男子と女子の並々ならぬ衝突が始まった………が、

「おい、そこ!!まだ授業中だぞ!」

という先生の一言で両者、敗北した。


とこの態度が影響したせいか追加の不幸が

男子たちテストにまで影響してしまった。

授業が終わる直前に最初にやったテストが

採点され返却された。

豊は98点、詩音は92点と高い点数を誇る中〜

男子一同が困惑していた。

男子「えっ?はぁ?何だよ、これ!?」

様子がおかしい事に気付いた創太は

いつも90点代をキープしている親友の所へ

行った。

創太「んっ?どうした隼人?そんな青ざめて…」

あ、いや……俺がこんなに低い点数なんて

取らないのにな〜って(汗)」

酷く困惑する隼人のテストを確認すると

26点だった。

「えっ!あの隼人が!?

いつもイキってる自慢げなあの隼人がか!!」

おい、ちゃっかり俺をディスるな(恥)

隼人だけでなく周りの男子も赤点だった。

29点だったり、たまに0点だったり

決してわざとではない。

皆んなは再テストをする気が無いので

1回で行きたい所を赤点にされ、撃沈していた。

(ちなみに赤点と言っておきながら

平均点並みの60点台(赤点は30点以下)


他の男子は燃え尽きているが創太だけが

唯一、65点を取っていた!!

隼人含めた男子生徒が何でアイツがと

言わんばかりに視線を送る。

(逆に創太は空欄の方が多かったはずなのに

埋めてない所まで書き足されており、

挙げ句の果てには自分のテストと豊のテストを

何回か、見比べて見ると「んっ?」という部分が

あった。


キーンーコーカーンーコーン・・・


下校中に豊と一緒に帰る創太。

「意外だね〜創太が60点以上も取ってるなんて

最初はビックリしたよ♪

他の人達は調子が悪かったのかな???

でも勉強したお陰だね!!

これで精霊カードも探しに行けるね♪

ありがとう創太♡」

とお礼を言った豊に水を差すように

「いや、俺じゃないんだ!」と否定した。

えっ?でも、65点って書いてあったよ?

「いや…俺は全部、埋めた覚えがないんだ。

それに空欄にしてた所まで埋まってたんだ(汗)」

じゃ…じゃあ誰がやったの???

(豊は天の精霊と誰かの笑い声と

勘違いした時の顔と同じ表情だった)

創太が豊の目の前に立ってから

「お前がやったんだろ!!」と言った。

えっ!(突然、創太に言われて動揺した!)

「私は……やってないよ?!(焦)」

少しだけ沈黙してから豊の横ポケットが

モゾモゾしてから「パッ♪」と言って

リーアが飛び出して来た。


リーア「いや〜なんかごめんね(汗)困らせちゃって☆

2人共、全然驚かないから私達で

驚かせようかなって思って♡」

えぇ〜!?リーア、いつからそこに(汗)

あはは♪音楽室の時から…かな?

はぁ……創太がため息を付いていると

???「何よ、その間抜け面は!!

醜い顔をリーアに見せないでくれる?」…えっ?

(豊より少し離れた高さの所に小さな2人が居た。

羽で飛んでいなくてシエルと同じように浮遊していた)


???「まぁまぁ、良いじゃないの♡

可愛いお嬢ちゃんと可愛い坊やで。うふふ♪」

え、えっと〜どちら様ですか???

再び動揺し始めた2人にリーアが話し始めた

「この2人は私のお友達、親友なんだ♪」

とウキウキに言うリーア。

(ツインテールでターコイズブルー髪で

青い瞳のクールな妖精と

ショートヘアーで毛先がクルクルの楊梅色(やまもも)髪で

一重梅色(ひとえうめ)の瞳でお(しと)やかで

セクシーなお姉さん妖精が豊達の前で飛んでいた)


一体この妖精達はどういう目的で人間界に

やって来たのだろうか?

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