第11話 「天の精霊シエル(前編)」
はぁ〜(あくび)豊、ちゃんと前見て歩け。
…えぇ、見てるよ。見てねぇよ!?
ガチン!!(電柱)アタッ!
だから言っただろう(汗)しっかりしろって。
イタタ。創太は昨日の疲労ないの?
「いや〜そりゃあ豊より体力はあるけど、
普通火事の現場に行って疲れない奴〜居るか?」
それも…そうだね。あはは………
「そういえば、今日から水泳の授業だね〜
プールバック持って来てる?」
あぁ〜持ってるぜ。それにコレも(カード)
えっ!創太が忘れ物してない不思議〜!?
何でだよ!!おーい(汗)
忘れ物月間の時に意識し始めたんだよ(照)
へぇ〜!意外、じゃあ毎日あったら意識が
上がるのかな〜
だからな、もう上がってるから十分なんだよ!
(俺への嫌がらせか何かか?(汗)
まぁ良いやそれに〜……と創太が言った瞬間だった
「あはは…あはっはっ♪」と聞き覚えのある声を
豊は聞き逃さなかった。
豊「えっ?今の声って……!?」
驚きのあまりその場で立ち尽くした!
どうした豊?急に止まって〜忘れ物か?
「えっ、創太。今の声聞こえてないの?!」
今っていつの事だよ?…えぇ〜(汗)
豊(確かに私には聞こえた。
あの声は「初めてリーアに会った時!!
美咲が久しぶりに噂を聞かせてくれた日
(噂がなかった期間が長引いた為)
私達をリーアに会わせてくれたのが、
もし偶然じゃなかったとしたら(汗)
一方リーアは・・・
はぁ〜……若奈にあんなあっさりバレるとは
(上位妖精が密かにバレた事を悔やんでいた)
カクシ。
トンッ!…トンッ!カン。トンッ!!
ふぅ〜これでよしっと♪
リビングに切ったりんごを持っていく。
若奈(さてさて、リーアちゃんには
知ってる事を洗いざらい吐いて貰わなくてわ)
「リーアちゃん、昨日のニュースの事で
話があるわ♪」んっ?何の話???
リーア「えっ!団子公園館が燃えた後に
サラマンダーとコンジキがカメラに映ってた!?」
第五公民館!!
「リーアちゃん、時々わざとなのか
素で間違えてるのか分からなくなってきたわ」
そうなのよ……公民館が燃えたのは私も
残念じゃなくて精霊がカメラに映った事、
事態がまずいのよ(汗)
「邪見が何らかの手段で人間界にも現れる、
もし、この映像を邪見の誰かが見ている
としたら精霊カードを奪いに来るのは
時間の問題なの!!
その為にも次の精霊カードを探さなきゃ」
………けど、何が良いのかな?
そうね〜(汗)
若奈「リーアちゃん、キィちゃんと仲良い?」
キィちゃんですか?(木の精霊の事)
「ああ見えてあの子、私には全然懐かない子で〜
だから私は後回しで良いかなって(汗)」
あら…そうなの?意外ね♡
私に対しては愛想よくしてくれた子だから
よく覚えているわ♪
そ、それは良かった……ですね〜(汗)
じゃあリーアちゃんと仲が良い子は誰かな〜♡
えっ、若奈に何か得ってあるかな?
んんっ?ほらほら☆
「こういう時だけ力を貸してあげる
っていうツンデレ系よ♪」
ツンデレ?ツン…ドラ!!それは違う(即答)
(まさかツンデレの概念が分からないとは)
意味は分からないけど、ウンディーネみたい
えっ?あの人ってそんなキャラかしら?
「サラマンダーに言われなくてもやるわよ」
っていつも言ってるけどそういう感じ???
………そ〜うね。違うの?(涙目)
ううん!!大体、合ってるわ♪
本当に?!やったぁ〜♡
うんうん。リーアちゃんは元気がよろしい!
(リーア、そういう事は言わなくて良いのです
えぇ〜……なんで?何でって!?(水)
お気楽な空間で満ち溢れていた。
豊達はというと・・・
楽しそうな笑い声が気になって創太を
置いて声のする方へ向かった。
「はぁ…はぁ……はぁ…あぁ〜豊、おはよう!」
豊は走って行き、風で掻き消された。
あっ……あぁ。美咲?ちょっと美咲?!
「豊が〜豊が無視した!!(嘘泣き)」めんどくさ(汗)
美咲に関しては全然眼中になかった豊は
笑い声を見失っていた。
豊(あれっ?どこへ行ったんだろう?
確か、ここら辺まで追えてたのにどうして……
さっきの声は一体どこに!?)
そう考えていると強風が吹き始めた。
ブオォォォーン!!(風の音)
「きゃっ?!な、何?何なの急に風が吹いて…」
上から声が聞こえてきた。
(その姿はサイドツインテールで黒と金色のドレスを
身に纏った少し高めの168cmの精霊が宙に浮かぶ)
空を見上げると満面の笑みを浮かべてこう言った
???「あはは…君〜面白いねあはっはっ♪
気に入ったよ☆
この世界で人間に話しかけるのは何年振りか、
驚きなさいそこの人間よ!!
私のゲームに参加し、勝ったらあなた達の仲間に
なっても良いわ♪」
……えっ?仲間ってどういう!?
「んっ?私の事を聞いていないのか
チッ(舌打ち)さっさと話せば良いものの」
へっ?あの人、性格悪い!!
???「性格が悪くて何が悪い。
いいか、よく聞いておれ♪
私はコンジキと同じように簡単には力を貸さん。
だが、いざという時に格好良い所を見せれば
私はそれで良い☆」
豊(それ〜自分で言っちゃいます(汗)
「………今コンジキって言いました!?
まさか、あなたも同じ精霊さん……なの???」
そうだ。やれば出来るではないか♪
君はそんじょそこらの人間とは訳が
違うようだな♡
豊「はい?私は歴とした人間ですが〜???」
(極たまに天然を炸裂する)
そういう事を言ってる訳でない!!
頭が良いと言う事だ。あぁ〜なるほど♪
で、ゲームって何ですか?うふっふっふ♡
「よくぞ!!聞いてくれた私を
捕まえられたらコレを差し上げても
良いのですよ〜?(精霊カードをチラつかせる)」
えっ!本当ですか!?捕まえられたらの話だ☆
「良いぜ(笑)俺もそのゲームに参加して良いか
精霊さんよっ!!」
(創太も合流して話を聞いていたようだ)
???「良いだろう。ガキとその娘のみだ!!
途中参加する奴は私が容赦なく振り払う♪
良いな、人間よ?」
おぉよ!って〜ガキ!?ふん(笑)
「さぁ、捕まえられるかな?この私を♪」
空中に居ながらずっと浮いていた精霊は
バレリーナのように空を舞う
「えっ?てか、あれ反則じゃねぇのか!?」
まぁ精霊さんだから飛べるって事だよね(汗)
何の精霊さん何だろう???
「俺の見た感じだとフワフワ浮いてて〜……
バレーを踊っていて…(その情報、今いる?)」
外見の感想はいいから!!
あっ、はい(汗)
後さ〜俺あんまり把握してないんだけど、
精霊って何体いるんだ豊〜?
豊「えっ?えっと〜………
(今持っているのは火と水、金の3枚!!
あとは確か…木と地と氷(×)、空(惜しい)、
つ、月?合ったっけ?うーん。
でもなんか違うようね〜あと何だっけ!?)」
と思い悩んでいると創太に声をかけられた。
……!おい、豊!!あっ、な〜に♪
な〜にじゃねぇよ(汗)
豊も精霊の人数とか知らないのか?
「いや、知ってるよ!でも覚えてない………だけ
と言いますか…忘れたっていうか〜」
はぁ…俺ら駄目駄目だな。そうだね(目が点)
精霊も分からず、忘れる始末だ。
立ち尽くしていると2人が付いて来ない事を
不思議に思ってわざわざ戻ってきてくれた。
???「もう〜ちゃんと着いて来てるか?
・・・無視すんな!!!!!!」
少しイライラしている中、豊は自然に聞いた
あの、精霊さんの名前ってなんて言います?
「んっ?あ〜これはこれは大変失礼しましたわ!
私の名はシエル、天の精霊。
以後お見知り置きよ人間さん♪」
(そう聞くと創太は今思い出したかのように
険しい顔をした)
「よりにもよって天かよ!?」
知ってるの?あぁ(汗)
「精霊が何体居るとか名前までは
俺もからっきしだけど、誰が危険な精霊かまでは
俺でも知ってる!!
特に俺らの目の前に居る、精霊がその1人だ。
あの様子を見ると全然印象が違うんだが〜
天の精霊は無邪気な子供のように遊ぶのが
めちゃくちゃ好きな精霊なんだ。
俺達も軽い気持ちでゲームに乗ってしまったが、
今やってるこれはその精霊カードをあげる
代わりにいっぱい遊ぼうね♪
みたいな感じのノリだよ。
そう簡単に渡すような精霊じゃないんだ!
まぁ、お遊びなのには変わらないがな!!」
お遊びとは人聞きの悪いガキだな(プンプン)
更に水を刺すように豊が言った
「えっ!精霊なのに遊ぶのが好きって
幼稚ですか!?」
シエル(よう……ち!?幼稚だと!!)
「聞き捨てなりませんね、小娘!
私がただ遊んでいるだけだとも
思ってるんですの?!」
うん(豊)そうにしか見えんが(汗)
ムキィィィ〜!!
「何ですって私を馬鹿にしましたわね!?
逆に遊びで済まされてる方が、
君達の方が幸運だと思いなさい!」
その言葉を撤回させるような発言を言う。
何だか、面倒くさい精霊さんだね創太(小声)
あ〜ぁ。ああいう性格なんだよあの精霊は。
(小声で話した所で風が運んでくれるので
意味がない。
そして天の精霊は恐ろしい事を言い出した)
「………計画を一時変更する!!」
はぁ?!お前が言い出した事なんだから
最後まで責任持って〜……
はぁ。つくづくウザったらしいガキと小娘ね
「もう良いわ、遊びはやめて死ぬ気で
私を捕まえてみなさい?(目付きが変わる)」
あぁ?言われなくてもやるさ(汗)
人差し指を前に出して条件を伝えた
シエル「ただし、君達が私に歯向かった事を
後悔させてやる!
お前達の都合の悪い事がこれから全て起こる
これは絶対だ。
迷惑だか何だか、知らないが私を侮辱した罪は
大きいと思え!!!!!!
覚悟するんだな……人間さん♪」
と言ってどこかへ向かい、走り出した。
あっ、くそ!一体何する気だよ………
とりあえず精霊じゃなかったシエルさんを
早く追いかけよう(汗)そ、そうだな。
それから幾度となくシエルから逃げられた。
例えば石塀から家の屋根へとひとっ飛びし、
とても人間が行ける場所ではない所や
少しだけチャンスをやろうと木に座って待ち構えて
いた創太が近付くも触れる事ができず、
簡単に逃げられてしまった。
そろそろ学校に行かないといけない時間に
なってしまい、急いで校舎へ向かった。
すると、学校の方へ走って行く2人の姿を
見て精霊も向かう!
(行く途中で豊が心配そうに言った)
「ねぇ創太…私、正直嫌な予感がするの。
天の精霊さんを捕まえないと駄目な状況にもしだよ?
もし、なったら金の精霊さんの力を借りましょう」
あぁ。分かってる……分かってるさ(汗)創太?
とりあえず戻ろうぜ。俺達は授業だ!!
それから学校にギリギリ到着できた2人は
授業を受けていた。
だが、授業が後半に行くにつれて事態が動く
シエル「ふはっはっは♪
被害を最小限に抑えられるかな愚かな人間よ(笑)
私の力よをとくとご覧あれ!
今こそ解放し姿を見せたまえ、サンドストーム!!」
砂嵐が学校全体を囲い込んで
全クラスの窓ガラスが一斉に割れ粉々になり、
砂が目に入る
生徒「きゃ〜〜〜!?窓ガラスが割れたぞ!!
何でだ?何で急に砂埃が吹き始めたんだ?!
おい、皆んな外を見るんだ(汗)
と1人が言った言葉でやっと気付いた。
「ち、違う…砂埃でも竜巻でもない砂嵐だ!!」
うわあぁぁぁ〜〜〜(パニック)
皆さん、落ち着いて下さい!!
とにかく急いで体育館に避難しますよ(汗)
焦らずですよ〜焦らず進んでください」
2人は先生の言う通り、廊下で整列したが
途中で外れて話し始めた。
創太「やべぇぞ!?このままじゃ皆んなが
パニックを起こす!」
もうなってるよ(汗)
くそ〜天の精霊の奴、よりにもよって学校を
狙ってきたぞ。どうする豊!!
2人は列を離れて相談室の前で創太を引き止めた
「待って…待って……創太。砂で目が(汗)」
創太(どうする?水がある場所に豊を連れて
…いや、駄目だ。どっちにしろ目に入るのは
同じだ!一体………どうすれば良いんだ!!
俺が天の精霊に歯向かった事が悪いのか?
どうしたら砂嵐を突破できるんだ……
ふと胸ポケットに手を当てた。
「そうだ(汗)この手があったんだ!!」
と創太が思い付いたと同時に学校が傾き出した。
えっ?うわあぁぁ〜!(廊下の壁に激突する)
イタッ。何なんだよ、次から次へと………
すると先程まで立っていた廊下が垂直になって
いる事に気付いた。
はぁ?ど、どうなってるんだよ!?
ちょっとした凹みに捕まっていると創太達を
心配した同じクラスの人が流れるように下に落ちる。
あっ!おい、馬鹿隼人!!お前まで落ちてどうする!
んな事、言ったってえぇぇぇ〜(遠ざかる声)
あぁ〜くそっ!(掴まるのに必死過ぎてカードが……
何か良い方法はないのかよ!!
あ、そうだ豊はどこに!)
豊〜!!…こ、ここだよ(汗)と少し上から聞こえた。
「うわっ!お前!?どこに捕まってるんだよ(汗)
そんな所に捕まってたら壊れるかもしれないんだぞ」
わ、分かってるよ。でも、移れるような足場も
無いからって悩んでる所なの(焦)
(豊が掴んでいる場所は相談室のドアノブだ!
いつ壊れてもおかしくないし、握力も持たない所で
必死に捕まっている)
それより創太、傾く前に何か言い掛けなかった?!
「んっ?あぁ〜この状況を打開するにはコンジキしか
ないって思ったんだけど、
カードを抜ける暇が無いんだよ(汗)」
だったら、呼び掛けてみれば!
呼び掛けるも…何もさっきより話す……余裕も…なく
なって来たよ(汗)
じゃあ私がやるよ!駄目だ、契約してる奴しか
応答しないとか前に言って………
「言ったが、緊急事態の時にはやむを得ない。
創太と小娘は危険な場所にいる!
ともかく、この部屋の中に入るのだ」
豊・創太「そ、それが出来れば苦労ねぇよ」
ふむ、それもそうだな。
何か金属があれば助けれるが無ければ自力だ!
おい!緊急事態の時はやむを得ないって
さっき言ったよな、さっき(怒り)
助けられるかは別の話だ。金属が無ければ不可能……
どいつもコイツも(汗)
あっ、そうだっと言って豊は片手をドアノブから
離して内ポケットに手を入れる。
待ってて良かった♪
どこに入れてんだよ!!ていうかその銅、工場のやつ
何で豊が持ってるんだ(汗)
創太のお父さんに貰ったの♪………親父!?(焦)
では、創太よ。我から一つ問いたい事がある。
何だ〜?改まって……
金「我の力を今回、使うのは禁止だ!!」
はぁ?!何でだよ(汗)
「今思えば、創太達はシエルの条件を
呑んだのだろう?」
そ、そうだけど………なら、貸せん。
待ってくれよ!?さっきは貸してくれたじゃないか!
それは我の主人と小娘がピンチだっただけだ。
これ以外は力を貸す義理はない!!
「何でだよ!あの精霊が出した条件は
これから悪い事が絶対に起こるって言ってただけで…」
違う。そっちではない!えっ?
金「我が言ってるのは途中参加する奴は
シエルによって振り払うと言っていたな?
なら、我は自然に途中参加としてみなされるからだ。
創太よ、今回は運が悪いようだ。
約束してしまった条件は最後まで果たして見せよ!!
それが笑が参加できない敗因だ。諦めるのだな」
なっ、何だよ……それ!?
「そんなの全然、コンジキには関係ない事だろ。
それに金の精霊カードは俺が持ってるんだ!
途中参加としてみなされるなら後の2枚を
持ってる、あの妖精がそうだろう(必死)
今は敵なんだ!!
敵の言う事なんて当てにしてたら
意味がねぇんだよ。
そんな事も分からねぇのか、この頑固ジジィ!」
……っ!!とても驚いた表情をしていた。
はぁ…はぁ……はぁ…はぁ(汗)
コンジキ「ふん(笑)ふはっはっはっ!
んっ?頑固ジジィ……な。良かろう(笑)
流石、我の主人だ♪良い意気込みであった創太。
へっ?よくもまぁ我の試験に合格できたのう」
目をパチパチさせてからやっと状況が分かる。
「ま、まさか俺…を試したのか〜?!」
その通りだ(笑)創太の覚悟、しかと承った
い、良いよ!そんな事しなくても精霊なんだろ(汗)
………創太。んっ?何だ???
今度こそ、良い指示を頼むぞ(笑)あっ!?
「所で我の説得の為に時間を費やしてくれたのは
ありがたいが。
小娘を追わなくて良いのか?」
えっ、豊は別に……シエルに会いに行っただけで
俺が心配なのはこれから天の精霊をどうやって捕まえ
「それだけじゃないだろう。
我が言っているのは…学校が傾いているという所だ」
はぁ?そんなの今関係あるのかよ(汗)
「あるよ。事実、この学校の廊下より屋上に行く方が
精霊よりももっと危険だと思うがな?」
………あっ!やべぇ(焦)
足場を屋上まで作ったはいいが、その後が問題だ。
んっ!……豊!!
…うぅ(やっぱり砂嵐のせいでまともに目も口も
開けられない!
これじゃあリーアを呼べない(汗)
足場を作ってくれた創太の為にも何としてでも屋上に)
………!!んっ?なに今の声???
誰かが助けを求めてるのかな?
ううん。それは創太に任せよう!私はシエルさんの元に
きっとコンジキさんを…説得してるはずだよ♪
ガシャン!(屋上のドア)
屋上は多少歩ける程度の傾き方で歩いて行き、
豊は何とか掴める場所(屋上の柵)に移動できた。
それから周りを見渡して声を出した
「シエルさん、私の近くにいるんでしょ!!
どうしてこんな事を……するんですか?!
学校を襲うなんて酷いですよ!」
(砂嵐の向こう側から現れて物凄く不機嫌な顔)
「なぜって私を侮辱した罪は重いと
言ったのがまだ分からぬか小娘(怒り)」
えっ?…まだあの事を怒ってるんですか(汗)
私が言い過ぎたのなら謝ります!
だから………泣き言を言うでない(叫んだ)
天「誰かと遊ぶのが1番楽しいから
私の試練は極めて簡単だと言うのに
幼稚な子供の精霊で何が悪い!!
……私の楽しみはコレだけなんだ(涙)
気安く私の名前を呼ぶな!」
(酷く荒ぶっており、とても話せる状態
じゃなかった)
シエルの本音を聞いた豊の目には涙が………
天「な、なぜだ。なぜ、小娘が泣いておるのだ!
私が1番傷付いておるのに。
なんで…なんで!?」
豊「私も同じ身だからです(涙)
ずっと、私も1人で遊んでたから!!
遊んでくれる相手が欲しかったから。
でも誰も気付いてくれない、
気付いて貰いたくって私は必死だった事、
必死すぎて寝込んだ時もあった(汗)
そんな時たった1人だけ私を見つけてくれた。
……全部…全部、創太のおかげなの♪
どんなに意地悪されてもどんなに嫌われても
私はたった1人の幼馴染が居るだけで
安心したの!!
私の事、どう思ってるかどうかは最近までは
分からなかったけど………!
私とリーアを守るって言ってくれた。
それだけで私は幸せなんだって思えた♪
だからシエルさんにもそんな子が居るんだよね?
その子の方が忘れられないから…!!」
はっ!シエルのフラッシュバック・・・
今の天の精霊は子供の姿をした精霊の姿で、
この時は普通の妖精とありとあらゆる所が
似過ぎており、1人の妖精の子としてだった。
(私もあの頃はずっと1人で居た。
一生このまま、一人ぼっちで生きていくんだ!
そう思った時……あの子が来た)
目元とかは見えず口だけが見えた
???「ねぇねぇシーちゃん、
今日も一緒に私と遊ぼうよっ!!(笑)
ねっ?良いでしょう♪うふふ」
(私とは何もかも違う、私が精霊だって言ったら
嫌われるのかな?
嫌われるなら私は関わらない方が良いと思った、
けど、彼女は違った。
無視した所で気付くまで…振り向くまで
ずっと私の側から離れようともしなかった!
この子は………それでも笑顔で私を見て笑った。
わざと無視し続けていたのに何で笑ってるのか
私には分からなかった。
そう思った時には、何だか心のモヤモヤが消えた
気がしたからだ♪
だから私は彼女と協力したり一緒に築き上げる力に
なりたい思った時だった)
「はあ〜♪うん!!私とまた遊んでくれる?」うん♪
フラッシュバック終了・・・
豊の言葉で思いと留まったかと思えたが、
それは違ったみたいだ
天「あの子の為にも私は精霊としての役目を果たす、
どんなに危険でも私はあの子の為なら
何でもやるつもりだ!!その言動を慎め、小娘!」
そう言い放った瞬間、感情が揺れたせいか
砂嵐のコントロールが効かなくなってしまい、
屋上の柵は元々ボロかったせいか
すぐに壊れ凄まじい風が豊の背中を押した!
豊「……えっ?はっ!?」
屋上から足場のない空中に落とされて
豊は屋上から落下した。
その運命はいかに!!!!!?