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VRだけで他の人と交流ができるゲーム。ゲームの中では考えるだけでゲーム内で動くことができ、何でもできるし、小さな個室でも遊ぶことができる。しかし、悪魔になることもでき、フリーなゲームである。
僕はコーヒーとカレーをお願いします。
私はアップルジュースとどら焼き2個でお願いしまーす!
それじゃあ私は、えーっと…ゴマご飯とお茶で。
かしこまりました。
「ちょっとー!せっかく店に来たんだしどうして「ゴマご飯とお茶で」って何よ!せっかくなんだし他の物を買ってきてよ、ササミ!」
定員さんがどこかに行った後、ココミは私に文句をぶつけてきた。
「グ、」
すると、少年が私たちを止めてくれた。
「まあまあそんなに文句を言わないで。一人ひとりに好みはあるんだし。」
ん?なんか今ガラスが割れる音がしたような...
するとココミが青ざめて文句を投げることをやめた。
「ヒッ!」
何でそんなに驚いてるんだろう? と、少年を見てみる私まで背中に寒気が駆け回った。
彼はまるで悪魔のような笑顔を浮かべていた。
するとすぐにその寒気は取れた。
「どうしてこんなに寒気を感じたの?」
元通りになったココミが少年聞いた。
「これのおかげだよ。」
と、彼は私たちに彼のメインメニューを見せてきた。
そこには濃い紫色の液体が入ったポーションが表示されていた。
「これは《魔気体》と言ってどれだけ弱い人でも悪魔のように怖く見えるんだ。ポーションが聞く時間は15秒でレベル5までのモブはその15秒間、自分の周りから逃げていくよ。もちろん自分のペットも。だからペットはレベル5以上にした方がいいって。」彼は少し詳しく説明をしてくれた。
《魔気体》ってもうその名前からして悪魔的だなー…ん?
私は彼が下を向いていることに気が付いた。
「何を見ているの?」
「ああこれ?」
彼はまたもや古びた本を見せてきた。
「これに書いてあったんだ。」
すると、コナミがにやりと顔を変えた。
「もしかして本を見ないとわからないとか?」
「そ、そんなわけないでしょう!ただよく更新されるから正しいのを読んだ方がいいって感じだよ!」
彼はほっぺをプクリと丸めて駄々をこねた。
「それじゃあペットのことは何ページに書いてある?」と本をとりながら質問をしていた。
「1934ページだよ。」そっぽを向いたまま彼は答えた。
彼女がそのページをを開くと、目が飛び出るかもしれないと思ったほど大きく目を開けていた。
「あ、あってる。」
「これで証明できた?」
こんどは彼がにやりとする番だったらしい。
ココミの方は負けました。というように下を向いていた。
そしてそこの横で苦笑いをしてみている私。
急に彼は空に投げた。
「あ、ちょ、」私はびっくりして思わず声を出してしまった。
すると、
スウ…
何かが通り越して本をとっていった。
「あー!大事な本がとられたじゃん!」
まあ多分…
すると彼はすました顔で「いいの。」と宣言した。
「え?」
すると、向こうから一匹の狐が空を飛んでトコトコと歩いてきた。
狐の9つしっぽががあって、目の周りとしっぽの先、足の先は赤くて他は白かった。
まるで彼と同じのような感じだ。(ちなみに少年は赤と白のフードを着ていた。)
「彼はナインテール。僕のペットさ。」
狐は9つのしっぽを持っていて、どこかで聞いたことがある気がした。
んー…なんだろう??? まあまた今度考えよう。
「彼は空を飛べて人を1億人ほど持ち上げられるほど力もちなんだ。しかも9つのしっぽがあるからたくさん持っておけるんだ。だから何か見つけると彼に持ってもらうんだ。」
「別にあの倉庫を使えば?」と私は気を取りなそした2人を見見てほっとしながら聞いた。
「あれは来るのに結構時間がかかるんだよ。だからこっちの方がいいってわけさ。もう僕のためのようなペットさ。」
と、彼はナインテールの頭をなでて、ナインテールは心地よさそうに目を細めた。
可愛いー と抱っこしようつすると、シャー! と威嚇されて、しっぽで殴られた。
ヒュー、ガシャーン!
私葉棚に突っ込んで中のものが全部落ちた。
あらら...
すると、落ちてきたはずのものがきえて棚に中に出てきた。
まあゲームだからか。
「彼は結構な臆病者なんだから気を付けたほうがいいよ。」
私たちは周りの人に不思議に思われているとも気づかず思わず笑ってしまった。