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「ギャーーー!」洞窟から悲鳴の声が聞こえてきた。「な、なに!?」周りは何もなく、もちろん何も見えなかった。

悲鳴が聞こえてきたと単にドアが閉まった。

暗い。何も見えない。私はおろおろと手をかき回した。すると、手が何かをつかんだ。とても柔らかいものだ。しかも、とてもぬめぬめとしたもの。手に何か水らしきものがついた。

「こ、これは…」私はその匂いから自分が転んだ時のことを思い出した。「ギャー!」さっきの悲鳴に負けないほどの悲鳴を上げた。だが、周りからは何も聞こえない。まるでほかには誰もいないかのように。

だが、どうやらそれは本当だったようだ。何かが壁で光った。松明だ。壁に松明が置いてあったようだ。さっきまではなかった。順番に奥へと光始めた。

その時に気が付いたのは2つある。一つは周りに誰もいなかったこと、そしてもう一つは後ろに壁があった。さっきまでは門があったはずだ。

その場はやはりデカかった。だが、松明がどうにかこの場をすべて照らしていた。壁は薄い茶色で、土のようだ。松明はいつまでも灯がともっているだろう。

奥は松明が付いていなくて見えなかった。私が立っている場所から10mほど先からは松明が消えかかりに代わり、次第には完全に消えていた。どうやら一番先まで見えさせないためのどうだ。

試しに掘り起こそうとしたが、それは成功しなかった。壁は一瞬で元通りの戻り、私の速さでも取り外すことができなかった。外すことは一度だけできたが、それを予想していたのかすぐに手元から消えた。

仕方なく歩き出すと、私に連れて10めーとる先からともり始め、後ろ10m前から松明が消え始めた。とても不気味だが、視界が10mもあるので少しはほっとできる。

少し歩いていると一つの部屋に来た。そこには一枚の紙と門があった。反対側は見える。コンクリートで作られた地面、壁、天井が門の反対側にはある。

髪にはこう書いてある。『ここにいるボスを倒さぬもの進めない』私はその言葉に質問を抱いたが、とりあえず周りを見た。「ボスなんてどこにもいないけど…」

その部屋には何もなかった。紙と門だけだ。『ここにおる』どこかから声がしてきた。「どこ!?」周りを見たが何もいなかった。「気のせいかな」

私はそのまま天井に目をやった。『そこではない。お前の目の前にいるものだ』紙かと思い、破いたが反応がなかったのでもんだと分かった。

『お前は我を壊して進むことができるか』門に顔が現れた。「キモ…」つぶやいたのだが、どうやらこの門は地獄耳を持っているようだ。私がつぶやいたことをまんまと分かった。

『キモイとは何だ!我はきれいに作られた完璧なもんなのだぞ』だが、納得しなかった。「いや、多分というか普通門が話すのはおかしいでしょ」

門は元の顔に戻った。(元の顔が一体何なのかもわからないが。)『われの名は(アライブゲート)だ。お前は我を壊して進むがよい。できるか?』彼女はとっさにうなずいた。

私は剣を取り出し、駆け出して行った。『ふん、そんなもので…』だが、私には違う考えがあった。

私は剣をふるうことなく、門に突っ込んだ。

『な!?』

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