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「いや、私が分かったんじゃなくて花見が予測したの」私はすらりと答えた。「は?」カナデは固まった。「ってことは…」彼は少し不安そうな顔をしていた。

「チョとこれ、やばいかも。もしも僕たちの頭にあるAIが本当の名前かユーザー名かを当てれるとしたらこの2人はやばいかも」だが、私には花見が予測できた理由を大体わかっていた。

「いや、それはどのAIにもできるわけじゃない。これはここにきているとき、私が花見と名前しりとりをしていたからだと思う。いろいろ教えたし。暇だったからね」

すると、カナデは肩の力を緩めた。「それならよかった、でもその情報は共有しないようにね」彼は私をにらんできた。『オッケー、わかったよ』花見が反応した。

「あれ?花見って私以外の人に反応はできたの?」私は上を見た。花見を見ているつもりだが。『いや、聞こえないよ。でもAI同士なら会話ができる。だから彼が今言ったことを向こうのAIが教えてくれたってわけ』

私は考えてから聞いた。「ねえ、カナデのAIって名前は?」彼は首をかしげた。「そういえばなんで名前を付けてるの?別にいらないよ」私は石のように固まった。「いやいやいや、ペットみたいな感じで名前はいるでしょ」『誰がペットだって!』花見はぷんぷんとしていたが、気が付かなかった。

「そうなんだ、それじゃあ花見も名無しのゴンベに戻す?」『勝手に人から名前を消すなー!』私が言い終わると一瞬で反応し、突っ込みを入れた。

「いや、コードに入っていることだけど1度名前を付けたAIはもう名前を消すことができない。それは不可能にするよう、コードの中にある。変えることは名前を付けてから1時間の間ならできるけどまあささみのAI、花見はとっくに1時間立っているから無理だね」

その時、壁が爆発した。「水だ!」その爆発した中からどんどん水があふれだしてき始めた。だが、逃げようにも後ろの穴は気が付けばふさがれていて、消すことは無理だ。

「私、泳げないよ~!」私は慌ててどうしようか考えた。『捕食を使ったらどう?』花見はとっさに提案した。「なるとど、それはいい考えだね!」私は水めがけて剣を向けた。

ちょうどその時、穴の中から大きなタコが出てきた、ただ、足が大量にあるだけだ。「捕食者!」今度はどんな遠距離攻撃でも捕食する捕食者を使った。

剣の先から黒紫色の液体らしきものが出てきて、水を襲った。


もう3秒も経たなかっただろう。完全にその液体が水をすべて捕食してしまった。

タコはさすがに水がなかったら息ができない。体力がゆっくりと削られていた。

最後には、完全に体力が消えて粉々になってしまった。「やったー!…」私は喜んでいたが、後ろからめちゃくちゃ嫌な気配を感じた。

「誰も殺さなかったらいったいどうやってスキルを獲得するっていうのよ!」コナミさん、カナデ、ココミとナギトさんは私を追いかけてきた。

「そういえばそうだったー!」私は逃げて逃げた。水をなくせばこのデカいタコを倒せた。だが、誰一人気が付かなかった。私、ササミが今、無限に体力のあるボスをルール外の方法で倒したということを。

私たちはもう一度このダンジョンをしなくてはいけなくなてしまった。「ごめんなさいー!」

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