表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
55/65

55

「一応いうけど面倒なんだよね、このダンジョンはトいんだよね」カナデはぼそりとつぶやいた。「それを言ったら…」ココミが止めようとしたが、もう遅かった。

「それは私がいるから大丈夫!」私はカナデたちをつかみ、洞窟の中へ入っていった。「だから言ったのにー!」ココミは後悔の叫び声をあげていた。

そのまま進むと、その中には1匹の蜘蛛がいた。「捕食!」私は自分の手を捕食した剣を使って1瞬で切った。その威力は弱かったが、切る速さで蜘蛛が粉々になった。どうやらバグのようだ。

すると、音がした。『捕食者を獲得しました』私は走りながら首をかしげた。「もう捕食者って獲得したんじゃなかったっけ?」『捕食者とはいろいろな種類がある。これはどんな遠距離攻撃でも捕食するよ』

私はとりあえずすごいのだと考えることにした。いまいち意味が分からない。「まあとりあえず進もう!」


少し行くと、今度は1匹の蝙蝠(コウモリ)がいた。「とりゃ!」それも切ることができた。私に引っ張られているココミたちはまるで止まっているかのようだ。

今度は『飛行(フライ)を獲得しました』『おー、これは意外とレアだよ。』私はにっこりと笑った。「それならいいじゃん」試しに使ってみると、背中から黒い羽が生えた。蝙蝠(コウモリ)の羽だ。

初めは操縦が大変だったが、慣れると楽しかった。「いぇーい、それと今はいったい何秒たったの?結構時間がたったと思うけど」『んっとねー、大体0.3秒』私は驚きすぎて一瞬操縦を誤りそうになった。

「ってことは今、私ってほぼ音速で動いてるってこと???」『うん』私はそのまま進んだ。「ここかな」私が止まるとココミたちは空中に吹っ飛んでいった。

「わ~!」ココミは宙返りを数回して着地、カナデは倉庫に飛び乗り、ナギトさんは天井に剣を突き立てて空中にぶら下がり、コナミさんは何かしらのポーションで宙に浮いた。

残りの2人は普通に突っ込み、普通に立ち上がった。「あれ?いつの間に」カナデ、ココミとコナミさんは周りを見て驚いていたが、ナギトさんはほんの少し見えたようだ。

「多分だけどササミがこの一瞬で中に入ったんだと思う」私はその話をほっといて、2人のところに行った。と行ってもほかの人たちからしては瞬間移動に等しい。

「聞くのを忘れていたけど名前は何?」「僕の名前はヒカル、彼女はホノカだ」私は少し考えてから聞いた。「それって本名?」2人はうなずくと、カナデが割り込んできた。

「それはだめじゃないか、このゲームでは本名を使ってはいけない、僕の名前、カナデだって本名じゃない。もしも悪人に見つかったらどうなるかわかっているだろう。って言ってももう遅いけど」

カナデはため息をついてから話をつづけた。「とりあえずそのことは誰にも話さないこと、僕たちは秘密にする必要がある。この2人の人生がかかっている可能性だってあるのだから」

私たちはうなずいた。「でもよくわかったね、それがほんみょうだってことを。どうやって分かったんだい?」私はすらりと答えた。

「いや、私が分かったんじゃなくて花見が予測したの」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ