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「みんな遅いなー」私はハブで待っていた。

「まあとりあえず探してみるとするか」待ってもなかなか来なかったのでため息をついてから立ち上がった。

周辺を見てみるとそこにはたくさんの人がいた。みんな結構豪華な武器や防具を身に着けていて、少しうらやましく思った。

だが、その中に2人小さな子供がいた。一人は男子で一人は女子だ。2人とも店に飾ってあるきれいな防具と武器を眺めていた。

「あれってコナミさんの店なんじゃ…ということはさっきいたコナミさんって…っていうか逆にこっちにいるコナミさんはNPCというわけか」

私はいい考えをした。「ねえ、君たち。私たちのギルドに入らない?」もうめちゃくちゃ積極的に追い詰める。「えーっとー…」男の子のほうは戸惑っていた。

無理もない。突然変な人に声をかけられたら戸惑うのが普通だ。なんか女の子のほうはぼうっと私のほうを見ているだけだけど。めちゃくちゃ怖い~

「はあ、はあ、はあ、本当に速いわよ、気が付いたら消えているんだから」コナミさんが向こうから走ってきた。「あれ?他は?」周りにはナギトさんもカナデもココミも見当たらなかった。

「ああ、3人ならもう人を探しに行ったわよ。それよりこの2人は誰?」コナミさんは私の横にいた2人の少年少女を見た。「この2人はあたしがスカウトした子たちだよ」後ろからあの少女が「スカウトしているでしょ」と小さな声で修正している声が聞こえた気がしたが、気のせいだろう。

「でもね…本当に大丈夫なの?」コナミさんに聞かれ、2人はお互いに見つめた。どうやらわからないようだ。「それならコナミさんが防具を上げるっていうのはどう?ギルドに入るってことにして」

本当に入れたいのね…この2人を コナミさんは心の中でつぶやいた。

「まあそれで…ってかえ!?私があげるってこと?ごめんね、それはちょっと無理だわ」彼女はこそこそと私に理由を伝えてきた。その理由はどうらしい。

「私が売っている防具はほとんどこのゲームのクリエイターからもらっているもの、でも私が売った時にもらう金額の25%を渡さないといけないの。だから0コインでは少しむずいわ」私は考えていいことを思いついた。

「それならわたしが払えばいいってことね」今、イベントのおかげで気が付けばたくさんたまっていた。

うん、本当に気が付けば。本当に。

「まあそれならいいけど…あなたたちはそれでいいの?」2人はうなずいた。「まあそれならいいわ。この2人をギルドに入れましょう。ギルドマスターのカナデがOKしないといけないけどね」私もうなずいた。

今のギルドマスターはカナデだ。初めは私がやっていたが、私に任せることができないとみんなにいったので変わった。本当に悲しい出来事だ。「それじゃあついてらっしゃいって言いたいところだけど」

コナミさんは私の肩をつかんだ。「絶対に走らせないわよ。2人を残すわけには行けないしね」私は後ろから感じ取れるオーラにとえられた。「はい…」私はゆっくりと歩いて行った。普通に歩いたらなぜかカタツムリのように遅い気がした。「はー、」私は深くため息をつくことしかできなかった。後ろから感じ取れるオーラのせいで。

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