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「そ、そうかな???」私には全く自覚していなかった。「本当に自覚していないのね…」コナミさんは汗を切らしながら言った。

私は洞窟の中に目を凝らした。「うーん、何も見えない」中は薄暗くて光もなかった。

「とりあえず中に入ろうか、僕がファイヤーボールで光を作ればいい」カナデでは自分の持っていた倉庫から1冊の本を取り出した。

その言葉で私はある考えをした。「私も火を作れるかも」私は手を合わせた。

「それじゃあつくるよー!」手をこすり合わせ始めると手から煙が浮き出てきた。

それから数秒後、私の手から光が漏れ出てきた。「やったー!」私が手を離すと手には灯がともっていた。

「いや、その…」カナデは少し目をそらして話した。「その火…たぶんやけどするよ。火防かぼうってスキルを持っていない限り」

私は火を見た。「熱い熱い熱いー!」私は火を消そうと手を振り回したが、逆に酸素を取り込んで火が私を取り込んだ。

「死ぬー!」だが、気が付くとメインハブにいた。「あ、そういえば体力が0になるとここに戻ってくるんだった」

私は大急ぎでみんなのところに戻った。「んもー、本当に死んだと思ったよ」だが、心配したのはココミだけだったようだ。

理由はとても簡単

「だってどうせ死んでもハブに戻るだけだし別に何もなくすわけじゃない。戻ってこれるかってとこだけどササミは帰る方法がわかるでしょ?だからここで待っていれば一瞬でも踊ってくるってわかってたよ」

カナデは当たり前の口調で言った。

ココミはそのことを知り、恥ずかしそうにそっぽを向いた。その反応に私たちは腹を抱えて笑い、ココミは顔を真っ赤にして怒った。


「とりあえずここの中に入るぞー…と言いたいところだが、ある問題がある」ナギトさんは真剣な顔で話した。

「やっぱりもう少しは仲間が必要だと思う。俺たちだけでは対抗する方法がない」私は考えてからココミを見た。

「それじゃあ誰かを探そうか」私はオンラインチャットを見た。

これは気が付いたら入っていたもので、誰一人ニュースを受けていない。これではみなとつながっていて、1秒1秒に何かしらのメッセージがある。ここで聞けば入る人もいるだろう。


だが…「それはやめとけ」カナデに止められた。「なんで?ここなら答えてくれる人もいると思うのに」

カナデはゆっくりと首を振った。「ここには誰でもメッセージを送れる。ということはどういうことかナギトさんもわかるよね」

ナギトさんはうなずいた。「ああ、どんな人でもメッセージを送れるということは悪意を持つものもメッセージを送れるということだ」

私はしょんぼりとした。だが、考えてみればそうだ。この世界にはいろいろな人がいる。優しい人もいるし、悪い人もいる。もしも悪い人がメッセージを送ってきたら何が起きるかは試さないでもわかる気がする。

「それじゃあどうしたらいいんだろう」そこにコナミさんが案を出した。「それならハブで探せばどう?あそこにあるボードなら何かいい情報があるかもよ」ボードというのはハブのど真ん中に突っ立っている一つのボード、そこにギルド募集などを張っておくと誰かがそれを見て入りたいというメッセージを送ってくれることがいる。という仕組みだ。もしもそこに入りたいという紙が貼ってあればいいということだ。まあそこじゃなくてハブを歩き回って探すという方法もあるが。

私はまたもや突っ走っていった。

「本当に速い」その場から消えてからカナデはため息をついた。「もうこれってありなのか?」

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